ログオーナーさんから依頼があった【韓国・済州島ログ建築顛末記1】

「もし、韓国の済州島でログハウスを建てることになったら、
キートスさんにまたログハウス建築をお願いできますか?」

ある日、こんなメールがキートスに届きました。

数年前にキートスのログハウスを2棟を建てられた東京のログオーナーさんからです。
その時は、キートスのスタッフがログ組みをお手伝いしました。

今回は「韓国で」ということでしたが、
突然のお話で、まぁまだ何も決まっていないし、遠い先の話だろうと考え、
「もし」のお話だと軽く受け止めて、「いいですよ」とこれまた軽くお答えしました。

その後、そんな話があったこともすっかり忘れてしまっていた頃、
またそのログオーナーさんから再度連絡が入り、
済州島でのログハウス建築計画が現実として進むことになりました。

 


 

[事前調査]

経験の無い事なので、いろいろな条件や環境を調べるため2泊3日で
まずは事前調査に出かけました。

今まで韓国には、昔々大韓航空でヨーロッパに出かけた時に乗り換えのために
ソウルに2回、2泊したことがあるだけです。

もちろん済州島は初めてです。

韓国での建築確認申請手続きのこと、建築地の条件(建築地は広くない)、
あまり(全然)英語が通じないこと、建築業界の状況など、
現地での仕事はいろいろいろいろ難しいことが多くあります。
困難は覚悟の上でしたが、チョットめげて帰ってきました。

 

当初は、キートスのスタッフがメインで、
現地スタッフを数名雇って建築をすすめようと計画していましたが、
言葉がまったく通じないことや、
実際現地スタッフと楽しく仕事ができるかちょっと不安になって、
キートスのスタッフだけで建築しようと決心して帰途につきました。

現事前調査から半年間、実際に仕事を進める作業には
大変多くの問題が 山積していました。

ログ部材キットの納品に関しては、、、

1.韓国までの海上輸送

2.韓国での輸入通関作業

3.韓国の釜山港から済州島までの国内輸送

4.現地での荷降ろし作業

ログハウスの建築に関しては、、、

5.現地での建築確認申請の手続き

6.作業工具の運び込み

7.電動工具の手配
(電圧の関係で日本の工具がそのままでは使えない。電動工具はすべて現地調達?)

8.基礎や電気、給排水設備工事業者さんとの打ち合わせ
(きちんと仕事をしてもらえるか、こちらの指示が伝わるか)

9.緊急時に工具や材料の調達が可能なホームセンターの有無

10.クレーンや重機のレンタル、足場の調達

11.住宅設備機器(ユニットバスやキッチンなど)の購入

などなど、いざとなったら「どうしようか・・・」とかなり弱気になりました。

また、「何が食べれるの?」と 韓国滞在中の食事も大きな問題点です。

ともあれ、現実です。

 

フィンランド側とは特殊なケースとして打ち合わせを進め、
ログキットの仕様設定や海上輸送関係はクリア。

 

 

かなり余計な時間と、まったく理解できないハングル文字と格闘しながら
建築確認申請、基礎工事の指示等を行い基礎を完成。

 

 

電気などの必要設備や工具についてはオーナーさんの多大なるサポートのおかげでクリア。

日本の通関業者の協力や助言も得ながら、韓国での輸入手続きもなんとか日程ギリギリで クリア 。

とりあえず無事に釜山港での通関を終えたログキットは
港で25トンという大型トラック2台に積み替えられて済州島の現場まで運ばれ、
オーナーさんによって荷降ろし作業も完了しました。

「キートスが長期で作業に行けるのは冬の期間だけです」
とオーナーさんには当初から話していましたが、
とうとう、この冬 (2017年)、
『韓国・済州島 何とかなるだろうログハウス建築計画』が実行されることになりました。

 

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[ ログハウス徒然草 17.04.28 ]     Kiitos Log House