フィンランドの赤い家。

 

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森と湖とログハウスの国といわれているフィンランド。
その森の中や湖畔に建つコテージやログハウスなどには赤い色の家が数多く見られます。
その赤色がまた落ち着いた色合いで、フィンランドの自然と見事に調和し、溶け込んでいるのです。
では、なぜ赤い家が多いのでしょうか?
それは昔、フィンランドでは壁に鉄分の多く含まれる土を塗っていたためで、
塗った土が乾くと自然に鉄色の赤い壁になったそうです。
ちなみにこの赤色をスカンディナビアンレッドといいます。
300年以上も前から使われていたというこの赤色の塗料は時が経つほどに
深くきれいな色合いになり、長持ちし、壁の保護にはもってこいの塗料とのこと。
で、その塗料の作り方は、硫酸鉄、ライ麦粉、亜麻仁油、赤土の粉を水に溶き、
粘りが出るまで煮詰めるというもの。
現在では、昔ながらの赤土を使う家は少なくなったが、
手軽に手に入る赤い塗料を塗ってその伝統を受け継いでいます。
 
そんな、北欧独特の赤い色を現在でも家の壁として残し、自然と調和しながら暮らす
フィンランドのシンプルライフの考え方を日本のログライフにも生かせたらと思います。
[キートスログハウス]