ログキットはフィンランドから海を渡って

みなさんがキートスに注文されたログハウスキットは
フィンランドで加工されて日本まで運ばれてきます。

日本までどのようにして来るのか、簡単にご紹介しましょう。

フィンランドの工場で加工したログ材、
その他板材、窓&ドア、そしてボルトなどの金物類は
ログハウス一軒ごとにしっかり梱包されてコンテナに詰められます。

 

 

コンテナはフィンランドのオウル港まで陸送されて、
そこでコンテナ船に積み込まれるのを待ちます。

日本までのコンテナ輸送については
フィンランド側でフォワーダー(海上輸送業者)に依頼しています。
キートスが直接依頼していた時もありますが、
現在は効率を考えてフィンランド側が担当しています。

以前(随分前ですが)はフィンランドからシベリア鉄道で
ロシアのウラジオストックに運ばれ、
そこから日本海を渡って日本に運んでいましたが、
現在は鉄道ではなく船での海上輸送になっています。

オウル港を出たコンテナは、まずヨーロッパの主要港に運ばれます。
ベルギーのアントワープかドイツのハンブルグ、
たまにオランダのロッテルダムなどの港になります。

そこからは日本に向かう船か(途中で何ヶ所か寄港しますが)、
あるいはシンガポールや韓国・釜山港での積み替えを経て
日本の各港へ到着するかになります。

フィンランドのオウル港を出てから約2ヶ月半後に日本到着しますが、
世界的に物流が増えて混雑する春やロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて
海上輸送が大混乱に陥った時などは4~5ヶ月かかりました。

ヨーロッパ主要港を出た後には
船の名前をオーナーさんにお知らせしていますので、
ネットの「マリントラフィック」などで船の位置を確認しながら
ワクワクして到着を楽しみにされる方も多いでしょう。

船が到着する数日前にはオーナーさんと納品についての打合せを済ませ、
あとは船が予定通り入港してコンテナがヤードに下りるのを待つばかりです。

 

 

船の到着後、作業は日本の通関業者にバトンタッチされ、
通関業者が通関と納品のための国内輸送手配を担当します。

ヤードで強風のためコンテナを吊り上げるクレーンが動かず
いろいろとスケジュールが変更になったこともありますが、
普通は船が到着してから5~7日後にログキット納品となります。

キートスが依頼している通関業者は
神戸に本社がある『上組』という会社で
(**組という怖そうな社名ですがヤクザではないです)
そこの新潟支店とは当初からの長~いお付き合いで信頼関係もバッチリ。

過去には韓国にログキットを納品した時の通関も担当してくれた
心強いパートナーです。

 

(↑写真は『上組』HPから借用)

上組による通関作業を経て(たまに抜き打ちで税関検査も)、
税関から無事に輸入許可が下りたら納品可能となります。

オーナーさんと前もって打ち合わせした日時に
上組手配のドライバーさんがトレーラーでコンテナを運んできます。

 

 

オーナーさんとお仲間(あるいは業者さん)がクレーンを使って
ログ部材をコンテナから引き出し(所用時間は2~3時間)、
作業を終えて空になったコンテナを掃除してから
トレーラーのドライバーさんとコンテナに別れを告げます。

その後、ログキットはオーナーさん自身で建築地へ移動し、
ログ組みなどセルフビルドのスタートとなります。

 


[ ログハウス現場報告 23.08.08 ]  Kiitos Log House