後悔しないようにログを組み直しました。

「写真の様にログが斜めになったままで片側が浮いております。
上から叩いてみましたが、ピクリともしませんでした。

一度、上のログを(全部)外して叩き直すしかないでしょうか?」

 

 

茨城県内でログ住宅をセルフビルド中のオーナーさんから
こんなメールが11月末に届きました。

2段目の隙間に気づかずに9段まで積んだようです。

でも、不幸中の幸いとでも言うのでしょうか、
この室内壁はドア開口があるため周囲から独立しており、
外壁は触らずにこの2方向(2面)の壁のみ外して組み直すことが可能です。

「ログを外す」ことは「ログを組む」以上に大変なので
できれば外して組み直すなんて誰もしたくはありません。
でもここで目を瞑れば将来後悔しそうです。

 

 

12月初め、オーナーさんは作業方法に悩みつつ組み直しを実行。

 

 

外す際にできるだけキズをつけたくないので、
上写真のような治具を使って作業されたようです。

 

 

外してみると1段目上部にアンカーボルトが10mm程突き出ていたので、
2段目ログ底面に逃げ穴をあけて組み直しをしたとのこと。

「3時間ほどかかりましたが、あまり傷もつけずに出来ました。」

セルフビルダーさんの多くは建築素人さんなので失敗することもあるでしょう。
でも問題は失敗した後の対処の仕方で、
修正が可能なら面倒がらずにやり直すことは大切です。

9段もログを外して組み直すのは大変だったと思います。
でも、やり直す決心とその頑張り、素晴らしいですよね。

 


[ ログハウス徒然草 19.12.10 ]     Kiitos Log House