似てるよ フィンランド人 その1

 

ココが似てるよフィンランド人.その1

フィンランドでは 自分達の国民性を 「シャイな国民」 と表現する人が とても多いです。

いままでいろいろな国の人々と会ってきましたが、 自分でシャイと表現する国民に初めて会いました。(日本人以外で)

確かに おとなしめで、 自分から話しかけてくることは ほとんどありません。

でも、私達のような(明らかな東洋人)外国人の困っているようなそぶりを見れば、

おずおずと 「何か手伝えますか?」 と遠慮がちに 接してくれます。

例えば、トラム(路面電車)に乗って 「**に行けますか?」 と一人のフィンランド人に聞いたとします。

すると、その**停留所に近づいてくると、 質問された人以外にも 前後左右 4~5人から

控えめな 「そろそろですよ」 の合図を送る視線を 感じます。

そして 停留所に到着すると 彼ら全員のしっかりと意思を持った 「ここですよ!」 の視線を感じます。

もちろん こちらもその場合は 「よくわかりました。 ここで降ります。キートス」 と

おくゆかしい日本的会釈を しっかり一人一人に返して トラムを降ります。 (そんな日は、一日気分が良いです)

決して押しつけがましくなく、 知らない人でも ちゃんと親切に教えてくれるし、

ベタベタはしないけど そっと見ていてくれるような距離の置き方があって 私達には大変馴染みやすく感じます。

「知らない人には滅多に話しかけない」 という 日本では当たり前のことでも

他の外国人には  「冷たい」 とか 「無愛想」 と思われてしまうようで 少々気の毒な気もしますが!

(大げさな感情表現ばかりが良しとは 決して思えないんですが)

それは フィンランド語のせいもあるかもしれません。

イタリア語のような抑揚もなく、 英語のように身振り手振りを交えて話す風習もなく、

どちらかというと 抑揚が少なく ジェスチャーもなく 一本調子に感じます。

声のトーンも低く、 聞こえるのは

「ヨーヨー」(ヨーは、そうね、かもねのような相槌)と

やたらに連発する 「キートス」 (ありがとう) くらいです。

大笑いしているフィンランド人も

大声で怒鳴っているフィンランド人も

ついぞ 見かけたことがありません。

いろいろな国を旅をしても、

フィンランドは 日本人が最もしっくりくる国かもしれません。

【 2010.8.5 】