7.ログキットの到着


荷下ろし場所の確保


ログキットのコンテナは東京港からトレーラーで運ばれますが、大きさから考えて直接現地には入って来れません。

先ずは、トレーラーで運ばれて来たキットをコンテナから下ろす場所を確保しなければなりません。

・クレーン車とコンテナに横付けする4tトラックなどの作業スペースが必要

・全てのログ材を下ろし、一時的に平置き出来るスペースが必要

田舎なので広い敷地はアチコチにありますが、いきなり「敷地を貸してください」と言って貸してくれるような所はないでしょうから、やはり足を使って探すしかありません。

候補地としては、ホームセンターの駐車場、公園、河川敷。
でも個人に貸し出すかどうか・・・

色々と悩んだ挙句、お世話になった基礎業者さんにどこか候補地がないか聞いてみました。

「それなら他を探すより、ウチの駐車場で良ければ使って下さい」

場所を確認しに行くと、そこには公道に面したスロープを上がった所に広い駐車場があり、トラックや重機が綺麗に並んでいました。




「ここをお借り出来るなんて、心強い!」
「本当に、お礼のしようがないね〜」

という事で、荷下ろし場所の確保は無事終了!

 

重機と人手の確保


次は、荷下ろしに必要な重機と人手、そして建築地まで二次輸送するトラックの確保です。

個人で重機をレンタル出来たとしても、クレーンの操作はできないし、4tトラックの運転もした事がありません。

そこでお願いしてみたのが、今回木工事をお願いすることになった工務店さん。

しかし「人手は出せますが、重機やトラックの手配はどうすれば良いか判りません」とのことでした。

その後、荷下ろし場所の打合せで基礎業者さんにキートスの『荷降ろしマニュアル』をお見せしたところ、次のような連絡がありました。

「手配案として、弊社にて
・10〜16tクレーン1台 (OP付) 手配
・運搬車輌4tユニック1台 手配
・運搬車輌10tトラック1台 手配
・運転手兼荷積荷下ろし人員2〜3名 手配

午前中に荷下ろし終了後、クレーンを現場に配置。
積込には4tユニックを使い、
4tユニックと10tトラックで各2〜3回往復で運搬完了。

工務店さんの応援は無くても大丈夫です。」

マジで涙が出ました〜

この会社のモットーは「困っている人がいれば助ける」だそうですが、これまで何度この方に助けられただろう・・・

 

コンテナからの荷下ろし


2022年 10月 7日、

フィンランド工場から出荷されてから約3カ月半、ついにログキットが輸送されてきます。(どれだけ首を長くして待った事か・・・)

昨夜は晩酌のアルコールを少なめにしましたが、遠足前の子供のようなワクワク感で少々寝不足気味です。

朝8時、荷下ろし場所に行くと、既にトレーラーが到着しており、重機や作業する人達も勢ぞろいしていました。

「今日はよろしくお願いします」

コンテナの封印をワイヤーカッターで切り、長い間封印されていたコンテナの扉が開きました。

扉が開かれると、フィンランド工場から発送された時に撮影された写真のまま(当たり前?)大量の部材が隙間なしに積み込まれておりました。

「長旅を終え、ようこそ日本へ!」




「さすが職人さん!」と関心するほど手際よく作業が始まり、誰から指示される訳でもなく自らキビキビと行動されていました。




アッという間に手前にあった小物を下ろし終えると、次は大きな束のログ材をトラックの荷台の上までクレーンで引き出します。

荷物がコンテナの天井に当たってしまうため、クレーンで前面を浮かせた状態にして、引き出すのはユンボの仕事。




ここまで作業がスムーズに進むのも、キートスのNさんのお陰です。
「コンテナが満杯なので荷下ろしが心配」と新潟から来てくださいました。

「こんなのチョロイ チョロイ!」と明るく振る舞いながら職人さんの中心に立って色々とアドバイスされてましたので、職人さん達もメッチャ楽しそうでした。

でも一番大きな塊は全く動く気配がありません。

「ポンプで引っ張って見るか!」
駐車場の片隅に停めてあったポンプ車も参戦です。




ユンボではビクともしなかった塊がギシギシと音を立てて引き出されます。




圧倒されるほど、壮大 且つ ダイナミックな光景を目の当たりにし、
「みなさんがいらっしゃらなかったら、一体どうなっていたんだろう?」
そう思うと胸が一杯になりました。




また、時折雨が降ってくるような天候の中で私達のために作業して下さっている姿を見て、涙があふれそうでした。




ビデオ撮影していた妻も、
「何度も涙がこみ上げて来てしまった〜」と言ってました。




無事に2時間ちょっとで、コンテナからの引き出し作業が終わりました。

我が家のログ材を3カ月以上守り&運んで来てくれたコンテナに感謝しながら内部を綺麗に掃除し、コンテナとお別れしました。

雨天の影響で地面も安定しないため、二次輸送は天候を見ながら後日行うことになりました。

 

二次輸送


建築地への部材搬入は、荷下ろしをした基礎業者さん、木工事担当の工務店さん、そして設計士さんで行なっていただきました。

私達は仕事の関係で現地に行けなかったのですが、夕方に業者さんから作業報告と写真が送られてきました。






基礎周りには所狭しとログ部材が積まれました。




ミニログ前や家庭菜園予定地などのスペースもフル活用!


 

二次輸送に関わって頂いた方達、本当にありがとうございました。

設計士さんのお話によると、施工はいよいよ来週から開始されるそうです。
とても楽しみです!




因みに、すぐに使わない部材は隣地に並べられてました。

ログハウス施工中の木材置き場として、お隣の土地をお借りしました。

お隣の地主さんとは一度お会いしておしゃべりしてから、妻がLINEを通じてやり取りするほど仲良くしていただき、土地も快く貸して下さいました。

本当に良い方達ばかりに囲まれている事に感謝しつつ、この土地に巡り会えた事に改めて喜びを感じました。

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