3.物置小屋とセルフ整地

 

セルフビルドの実現へ


キートスさんを訪ねてから、私のセルフビルド熱は益々加熱しました。

しかし妻は、セルフビルドに関する理解度は増したようですが、まだまだ「自分で建てられる訳がない」という諦めムードも漂わせています。

そこで、妻の「出来ない」を「出来るかも?」→「出来る!」に少しずつでも変えて行けるよう、先ず自分の手で整地を行ってみる事にしました。

 

草刈り


しかし、現地を訪ねる度に雑草が元気よく育っており、整地をする前に草刈りが必要でした。

発電機と電動式草刈り機を購入し、草刈りをした所を防草シートで敷き詰めて少しでも成長を遅らせる事にしました。





車中泊と仮小屋


「夜はテントで久しぶりにキャンプ気分も味わおう」と楽しみにしていましたが、何十年ぶりに広げるテントは防水効果が切れ、降ってきた雨でテント内はビショビショ・・・・、結局、車中泊をすることに。

でも車には、寝袋や着替え、食材、水タンク、発電機&草刈り機など多くの荷物。

そこで、突貫工事で荷物を置く仮小屋を作りました。

4本の柱材を地面に打ち込み、2x4材をフレームにしてその柱を補強。
その周りにべニアを貼り、防水シート代わりのブルーシートで囲えば壁完成!

床受けも2x4材、その上にべニア貼れば床完成!

屋根受けは杉の角材、その上に波板ポリカを貼って隙間をシール材で埋めれば屋根完成!

最後に二枚のべニアを蝶番で取付け、真ん中に鍵を付ければ、仮小屋の完成です。




ここで思わぬ展開が・・・

私が初めて作った仮小屋のお陰で、妻の「出来ない!」が、早くも「出来るかも?」に変わり始めていました。


道具小屋作り


これから増えていく工具や道具類を保管できるように、本格的な道具小屋も作ることにしました。

また、仮小屋で少しだけ「出来るかも?」に傾き掛けていた妻の気持ちを、ガッツリ「出来る!」に近づけるための作戦でもありました。

私には建築についての知識は全くありませんが、ネットでいろいろ調べると2x4建築なら出来そうです。

幅約180px高さ約200〜230px奥行約130p。
この大きさなら収納量的にも余裕タップリ!

木材はホームセンターで購入し、カットサービスも利用します。
その方が購入した木材の運搬時にもコンパクトになりますし、自分でカットするよりも正確なサイズで仕上がって来ます。

1カットは何本重ねても1カットなので、なるべくこのカット数を少なく考えるのも安くあげるコツです!

基礎も自分で作りました。


 

道具小屋の下にあたる部分はセメントで敷き詰めました。(ベタ基礎ではありません)

雨水が溜らないように水抜きも作りました。(妻のアイデア)


 

土台は予め防腐防虫処理が施された材料を利用。

この上にホームセンターでカット済の材料を組むだけです。




この日ために購入した充電式インパクトが作業効率も抜群ながら、「ガガガッ!」って音がプロっぽく、一気に横壁の組立完了です。

壁下地にはコンパネを貼りました。

 

更に屋根を付けてドアを設置した所で、屋根の一番高い所から順番に防水シートをタッカーを使って貼りました。

防水シートはカラールーフィング(屋根の下地材として良く利用されている)を使いましたが、高価な上、すぐに破れてしまって扱い難く・・・
安価な透湿防水シートで十分だったと後から反省しました。

更に、タッカーが100均の手打ちタイプだったため、これだけの面積を打ち込むとなると手がかなり痛くなりました。(何れタッカーも電動?)

因みにドアも手作りです。

ルーターなる道具でドアのフレームに厚さ5mmのべニアをはめ込むような溝を掘り、150mmの木ネジでフレームを組んだだけのドア、防腐剤を塗って仕上げました。

最後に、外装とドアの上に明かり取りを付けて完成です!


 

道具小屋のお陰で行き帰りの荷物も少なくなり、凄く助かりました。

でも小屋があるのを良いことに、工具が増えて行くという反作用。
結局この小屋はすぐに満杯になって、後日もう1棟物置小屋を作りました。


DIY整地


「毎回毎回、車中泊するのも疲れるね〜」
「ゆったりと横になって寝られる環境を確保しなければね〜」

そんな妻との会話から、セルフビルドの拠点として寝泊まり小屋も作ることになりました。

今回はその小屋を建てる場所を「自分で整地してしまおう!」という事です。

作業には地元のホームセンターで貸し出されていた「ユンボ」を利用。

「私有地で運転する分には免許も資格もいらない」とのことですが、とりあえず「技能講習センター」で講習を受けて修了証をもらいました。

数週間後、ホームセンターでユンボのレンタル手続きをしましたが、輸送用トラックや荷台からの上げ下ろしに使うアルミ製スロープも借りる事になり、これらの方がユンボのレンタル料金より高額だったのにはビックリ!

取り合えず1日レンタルで手続きを済ませ、生まれて始めてトラックを運転して現地へ。(オ〜ッ! しかもマニュアル車じゃ〜)

荷台から無事にユンボを下ろし終えて、次に建築地の斜面を上って整地予定の場所までユンボを移動・・・の筈でしたが、斜面がキツ過ぎてユンボでも上って行く事が出来ません。

仕方なくスコップを握り、人力で斜面の傾斜を少しなだらかにして、荷台下ろしに使ったスロープを敷き、何とか整地場所まで到達!(ここまで所要時間1時間超)

今回のユンボは講習時に習った操作レバーパターンとは違っていたので、最初こそ少々手間取りましたが、傾斜を平らに慣らすように2〜3回ショベルで地面を掘って見ると、徐々に体が覚えて行きます。

「こりゃ〜楽だわい!」
あれほど苦労していた雑草の根っこも面白いように剥がれて行きます!




そうこうしてある程度斜面が平らになった所で、バケツ(ユンボの土を掘る部分)を使って地面を叩き固めながら、プレート(ユンボの前の土を均す部分)で綺麗な平らにします。

と、ここでハプニング!

車両を反転させようと、左右のキャタピラーをそれぞれ前進/後進対称に操作した所、左側のキャタピラーが車輪から外れてしまいました。

アームを左に90度に向けた状態で下げると、左側の車輪を持ち上げる事が出来るという事を講習で習っていたため、早速これを実践して、何とかキャタピラーを車輪に戻そうとしますが、とてもではないが自力では無理。

結局、ホームセンターへ行き「ヘルプミー!」

すぐに担当の方が専用の道具を持って駆けつけてくれ、一件落着するも、ここで2時間のロス。

「高いレンタル品になってしもうたわい・・・」




それでも日が沈む前までには何とか予定していた整地も完了し、余った時間でこれまで仮だった駐車スペースも広げる事も出来ました。

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