2.ログハウスのセルフビルド?


どんな建物にする?


土地面積 約130坪

「この土地をどんな感じで使おう?」
「どんな建物を建てよう?」

土地を入手した日から毎日のように、妻と二人で構想を描いていました。

そんな時、始めてあの土地に立った日の会話を思い出しました。
「やっぱりあそこにはログハウスが似合うよね〜」
「ログハウスが良いね〜」

「でもログハウスって俺たちじゃ高くて手が出ないだろうね・・・」
「土地は予想より安く手に入ったけど、それでも予算外かもね」

取り合えず『ログハウスを建てるには、どのくらいの予算が必要なのか?』 をネットなどで調べて見る事にしました。


『セルフビルド』を知る


そんな中で出てきたキーワード『セルフビルド』の文字。
(自分で家を建てちゃうの?)

更に詳しく調べて見ると、ログハウスキットを販売しているメーカーのページに辿り付きました。
(自分でログハウスを建てちゃうの? でも、これなら俺たちでも手が出せるかな?)

私が目にしたのは建坪30坪超のモデルで、設備機器、国内送料、施工費などを除いた基本キットで、約800万円ほどのログハウスでした。
(でも、素人で本当に建てられるものなのか?)

更に、ここのホームページにリンクされていた、実際にセルフビルドでログハウスを建てちゃった方達のブログも読み漁りました。




すると、次第に自分でも出来そうな気分になってくるから不思議。

元々「自分で何かするのが好き」というのもありますが、「自分の手で家が建てられたら」という憧れみたいな事もありました。

そこで「ログハウスをセルフビルドで建ててみたい」という気持ちを妻に伝えてみました。

「ログハウスの事を調べていたら、キットで販売している所があって〜
それを自分で建てちゃってる人達が沢山いてね〜
俺も自分でやれるかな? なんて思い始めてるんだけど・・・」

「自分でログハウス?・・・いやいや、いくらなんでも素人じゃ無理でしょ〜」

「そうでもないみたいなんだよ。実際に作った人達のブログを見ると、最初は誰もが素人だし、中には日曜大工すらやった事ない人も多いみたいだよ?」

「そこまで調べた上で言ってるなら、取り合えず納得行く所までやってみたら?」

妻は賛成こそしてなかったようですが、一旦熱くなると納得するまで引かないという私の性格を知ってか、返事の上では後押ししてくれたみたいでした。


ログキットメーカー


早速、このキットメーカーさんの『キートス』に連絡を入れ、先ず資料を取り寄せる事にしました。




その後、届いた資料やキートスさんのホームページとリンクされている各ビルダーさんのブログなどを熟読し、ログハウスやセルフビルドに関する知識を貯め込みました。

しかし知識が増えるにつれ、「もっと詳しい話を聞きたい」「実物を見てみたい」という欲望が膨らみました。

また、常にセルフビルダー側に立って応援している企業姿勢にも魅かれ、「ここしかない!」と思うようになりました。

そしてこの年(2018年)の秋、妻と二人で新潟まで出向き、キートスさんを直接訪ねる事にしました。


新潟 1日目の宿


東京から新潟のキートスさんへ直行〜直帰では少しばかり道のりが長過ぎるため、新潟でログハウスコテージを一棟貸しにて宿泊できる所を見つけ、こちらの宿の予約も取り、殆ど旅行気分?

そして、待ちに待った新潟への出発日!

東京を出発してから、途中の埼玉や群馬などで寄り道を繰り返しながら、この日宿泊する予定の宿に向かいました。

目的の宿に到着すると、そこはゴルフ場の跡地らしく、芝生で綺麗に整備された広大な土地にポツンポツンとログハウスが立ち並ぶという、ログハウスを夢見ている私達には夢のような世界でした。




因みに、この日の泊まりは通常プランで、ロフト付きのログハウスを半棟ずつに別け、2家族が1棟に宿泊する形のもの。

すでに他の1家族は入室を済ませているようでした。

私達もその隣の玄関先に車を停め、初めてのログハウスに入室!

1階には、広いリビングと風呂・トイレが完備。
2階には、寝室が2部屋もあります。
半棟貸しとは言え、とても贅沢な気分を味わえました。

しかも隣の宿泊者の声は殆ど聞こず、時折ゴトゴトと子供が走るような物音が聞こえるだけでした。


 

「やっぱりログハウスって良いね〜、この木の香りも最高!」
「こんなログハウスに住めるようになると良いね〜」

この夜は運転疲れが出たためか、ログハウスでの初宿泊を満喫することなく、すぐに熟睡モードに入ってしまいました。


キートスの事務所で


翌日、泊まった宿からキートスさんまでは約2時間ほどの移動です。

釣行時に見慣れている関東近辺の景観とは違い、如何にも『雪国』を思わせるような高床式の家ばかりが立ち並んでおり、そんな景観に目をキラキラしながらの運転だったためか、アッという間に目的地であるキートスさんに到着です。




事務所内の商談スペースに案内されると、そこにも溢れんばかりにログハウスの物と思われるドアや角材などが置かれていました。

「木の良い香りがするね〜」
「昨日泊まったログハウスと同じ香りだね!」

それから1時間ほど、お聞きしたかった事でキートスのKさんを質問攻め。

・基本キットから希望する間取りに変更可能である

・強度を考慮したうえである程度なら窓も自由に追加可能である

・ログ積み増しやドーマー、あるいはマンサード屋根にすればロフトの居住性がアップする

などの説明をお聞きしました。

そして最後の質問、
「私でも建てられるものなのでしょうか?」

「やる気次第でどなたでも出来ますよ!」
とKさん。

隣で聞いていた妻もそこが一番気になっていたようで、何度も何度も繰り返し同じ事を確認していました。


ログハウスの見学


事務所での質疑応答後、実際のログハウスを見学させて頂けるとの事で、Nさんにバトンタッチして2軒のログハウスを訪ねました。

1軒目は、ロフト付きのログハウス。




オーソドックスな「如何にもログハウス!」と言わんばかりの形状で、昨夜宿泊したログハウスの「間仕切りがなくなった版?」と言った感じ。

築十年以上は経っているらしいが、玄関を入るとプ〜ンと木の香り。

「やっぱり木の香りって良いですよね〜」
「気持ちが落ち着くというか〜最高です!」

Nさんの説明では、ログに付けられた番号通りに積み上げるだけでログハウスが完成するのだとか?
(もしかしたらプラモデルよりも簡単かも?)

2軒目はそこから更に車で移動した所にあり、現在はある施設になっているというログハウス。

私達が先ほどKさんに質問したからなのか、屋根の形状がマンサードタイプになっているログハウスでした。




「ウワ〜ッ! 屋根の形状のせいかな? 先ほどよりもスケール感があるね〜」
「これは私達には、少し大き過ぎるサイズだね」

でも実際は1棟目のログハウスと大きさはあまり変わらないらしい。

玄関を開けると、毎度毎度の木の香り!

更に玄関から部屋に入って行くと、施設利用のために各部屋が1部屋ずつ仕切られているのですが、各部屋ともとても広々としており、しかもロフトでもその屋根の形状から全く圧迫感を感じる事はありませんでした。

更にオプションで風呂やトイレが外付けになっていて、室内を無駄にする事のないような作りになっています。

ここでも改めて
「こんなんでも私達で建てられちゃうんですかね?」
と質問すると、
「大丈夫ですよ! わかない事があれば、私達も全力でサポートさせて頂きますよ!」
とNさん。

こうしてここを出る頃には「自分達でも出来る!」って気持ちが確信に変わっていました。

一旦事務所に戻り、
「数年後、仕事をリタイヤした時には絶対にログハウスを建てたいです!」
とご挨拶をしてキートスさんをあとにしました。


新潟 2日目の宿


キートスさんを出た後、再び昨日お世話になった宿へ。

今日泊まるログハウスはプレミアムプランで、昨日と同じようなサイズのログハウスを丸々一棟貸しするプラン。




因みに、私達家族は同居人としてワンコ(トイプー)も一緒に暮らしていますが、今日のログハウスにはテラスから直接降りる事の出来る「専用ドッグラン」まで付いています。




部屋に入って行くと、すぐにガラス貼りのバスルームが目に入りました。
(2つ並んだ化粧台に、バスタブとは別のシャワールームまで付いている)

それを抜けていくと、広々とした吹き抜けのリビング。
贅沢にも2部屋分を1つのリビングとして利用しています。




このリビングに面した部屋にキッチンがありますが、このキッチンだけで我が家のリビングキッチンよりも広いような?

更にロフトに上がっていくと(階段がゆったりとしていて段差が少ない)、仕切りもなく広〜々とした床にベッドと大型テレビがポツンと置かれている、という超贅沢な仕様!

吹き抜け側が壁になっており、ここに大きな窓が付いていて、下のリビングが見下ろせるようにもなっています。

腕定規(手を広げると約150cm)で各部屋の広さを図り、今日キートスさんの所で頂いた資料と比較すると、2軒目に拝見したログハウスとほぼ同じサイズ。

「やっぱり30坪以上のログハウスでゆったり過ごしたいね〜」
「チョット贅沢かもしれないけど、折角なら夢も持っていたいしね!」
「でも自分で建てるとなると、平屋が現実的かもね?(笑)」
「いやいや、絶対に建てる!」

二人の気持ちは「ログハウスに住みたい!」という事で一致していました。

この夜、宿泊したログハウスを満喫しながら、夜遅くまで今後の話で盛り上がったのは言うまでもありません。

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キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


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