1.将来住むための土地探し


きっかけは・・・


2011年3月に発生した東日本大震災、
その影響で住んでいる家に少し歪みが出てしまい、家の建て替えを真剣に考えるようになりました。

家を建て替えるには、単純に考えても2〜3千万の資金は必要・・・

そんな時にふと思い出したのが、あの時に交わした妻との会話。

「あの時の話覚えてる?将来海の近くで暮らしたいねってヤツ」
「覚えてる、覚えてる!」
「この家も何れ建て替えを考えないといけないよね?
だったら海の近くに土地を探して、ここを離れない?」
「賛成! 賛成!」

実際にここを離れるという話になれば、妻は反対するかもしれない・・・
そう思っていましたが、妻のあまりにも呆気ない返事に少し驚きました。

でも現実的には、同居している両親が幸いにも健在で、しかも毎日のように近隣の友人達と元気に飛び回って過ごしているため、すぐにここを離れることは考えられません。

そんな訳で「将来の下見」くらいのつもりで、売地の見学程度から始めようという事になりました。


土地を探すも・・・


それから1年余りが過ぎたある日の事、

釣行で良く通っている千葉方面へのドライブついでに、いくつかピックアップしていた売地も見てみようという事で、妻と二人で出掛けました。

この日、最初に寄ったのが、海からは30分ほどの山中にある売地。

途中、雰囲気の良い田園風景が広がり期待は膨らみましたが、目的の場所に近づくに連れて徐々に道幅が狭くなり始め、ついに車1台が漸く通れるような田んぼのあぜ道になってしまいました。

そのあぜ道の突き当りが目的の売地。
その土地は原野で、大きな樹木が手入れもされぬまま生い茂っていました。

「伐採した樹木を木材にすれば、建物が安く建てられるかな?」
一瞬そんな思いも過りましたが、
「ここじゃ〜いつか車が田んぼに落ちるね〜」
そんな妻の一言でこの土地はあっさり却下。

その後も2〜3カ所の土地を見て回るも
「車で目的の土地まで入っていけないね〜、ダメだ こりゃ!」
「あら?既に売却済だわ?」
などなど、次々に候補から外れて行きます。

やはり「東京の土地の売却値+僅かな自己資金 = 新しい土地+建築費」という予算内で、広い土地を探すのは都合が良過ぎるという事でしょうか?

 

移住地と出会う!


そんなこんなで「これが最後!」となった土地は、
私がよく釣行で通っている海から10〜15分の所にある山中の古い別荘地でした。

釣行で走り慣れた道からその別荘地への入口を入って行くと、いきなり急な坂道。

「ここも山中の寂れた土地か〜」と僅かな期待値も一瞬で消滅。

でも暫くその坂道を登って行くと、辺りが急に開け、如何にも別荘地的な風景へと変貌しました。

『洋風のいかにも別荘的なモダンな家』
『木材を豊富に使った日本的な建物』
『庭にツリーハウスのある 遊園地を思わせるような夢のある家』
『夢物語的存在のログハウス』

おしゃれな家が点々と立ち並び、しかもどのお宅も広々として解放感も抜群!

目をキラキラさせながら更に車を進めていると、カーナビから目的地到着の音声が流れました。

「もしかして、これっ?」
「うそ〜〜〜っ!」




公道に面した広々とした傾斜地の横でカーナビが案内した所は、
低い雑草こそ生い茂っているものの、地主さんの手入れが行き届いていると見え、その広さを一望する事ができました。

「良さそうな所だね?」
「これまで見て来た所とは大違い、とても素敵な所だね〜」

更にその傾斜を上って行くと、そこからの見晴らしは『アルプスの少女ハイジ』のスターティングで描かれている広大な草原地を思い浮かべるほどの眺めでした。




「素晴らしい景観だね!」
「ここ気に入った〜〜〜」

傾斜地であるがゆえに売れ残っている物件かもしれませんが、私達は逆にこの傾斜がエラク気に入ってしまいました。

「こっち向きにテラスなんかあったら最高の眺めだね〜」
「傾斜地だとこっち側が高床になるから見晴らしも更に良さそうだね!」
「この場所にはログハウスが似合いそう!」

すっかりこの土地のオーナーになった気分です。




それから車に戻り、ここの写真を撮っていると、
「こんにちは〜」
公道の草刈りをされていた地元の方がお声掛けをしてくれました。

その方にこの土地についてお話しを伺うと、
・所有者が高齢になって売りに出された
・傾斜地のためになかなか売れず、先日値下げをしたばかり
・地盤はしっかりしていて、3.11の地震でも揺れを感じなかった
・この地域はこれまで大きな災害もない(特に水被害など)
・この地域の半分が永住されていて、残り半分が別荘として利用されている

何とこの方は元自治会長をされてたとのことで
「そんな方がおっしゃることなら間違いない!」
益々ここが気に入ってしまいました。

その日の帰り道
「これも何かの縁! 買っておいても損はないかもね〜」
「それなら、先ずは不動産屋に連絡してみよう!」

下見だけのつもりでしたが、帰りにはこの土地の購入を決心していました。

帰宅後、すぐに不動産屋に連絡を入れ、後日改めて見学したいと日程を調整。

その見学時に不動産屋から、
「既に水道の引込工事も終えていて加入料も支払い済み」と聞かされました。

もうこの時点で迷いは一切なし!

その場で不動産屋に即決の意をお伝えし、翌週には正式に契約の手続きを行っていました。

「やったあ〜! 将来の移住の地ゲット!」

この日から、次のステージへ向けた計画がスタートしました。

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