1.ログハウスをセルフビルドすることになったわけ




海外での仕事が一段落つき、そのタイミングで3人の子供が独立した。




山スキーを極めるには身体が資本。

年齢とともに衰える筋肉と関節への不安に後押しされるように会社を辞め、ニセコの山奥に格安の土地を見つけ、準備を始めた。

木に囲まれて暮らしたかったからログハウスと決めた。

畑違いの仕事をしていたから、丸ノコはおろか、インパクトドライバーも触ったことがなかった。

セルフビルドの真似事ぐらいはしたかったから、キートスの門を叩いた。

ニセコの工務店に頼み、ログ積みを手伝わせてもらい、自分でも参加して建てようと目論んでいた。

町役場の建設課にリストを送ってもらい、頼めそうな工務店に相談した。
ログ部材を持ち込み一緒に建てたい旨の説明をしたら、専門用語を連発して、いかに難しいかを説いてきた。

工務店の主人の顔には「素人にはできない」と書いてあった。

悔しかったが、仕方なく、見積もりを頼んだら、驚くような数字が返ってきた。手数料が半端ない。予算的にとても届かない。

もうキートスに部材を発注していたから、引くに引けない。

どうなるか不安だらけだったが、覚悟を決めて、可能な限り自分で建てることにした。

追い詰められた末の、成り行きセルフビルドとなった。

とはいっても、現地に知り合いはほとんどいない。
基礎、電気、水回り、屋根の板金はハードルが高い。
大工仕事だって自信ない。

追い詰められてもがくと、道は開けるものである。

ニセコに移住して30年、その昔にログを建てた経験もある関西出身の移住者を人づてに探り当てた。いわばキーパースンである。

この人にそれぞれの業者を紹介してもらい、個別にアタックして交渉、基礎づくりと配管設備、屋根の板金の作業を、最小限の手数料でやってもらうよう話をまとめた。

本体の大工作業は、その移住者も手伝ってくれることになった。

電気工事は第二種工事士資格を自分で取って、配線を自力更生することにした。

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