8. 屋根 Roofing


屋根タル木


パレット材と通しボルトで巨大なクランプを作成し、チェンブロックで引き締めることで妻壁の歪みを矯正。




妻壁の歪みはこのぐらい。




ログ材積むときはレベルで垂直計りながらやったのに。。。。。




でも、まぁうまく矯正できそうでよかった。
この矯正で棟木のピンク部分がしっかり喰いこんだ!




垂木は棟木に専用の金物で取り付け。(↓L型金物)




根太で使ったフィンランド釘がここでも登場。
高所でまた嫌というほどの釘うち作業が続きます。

垂木の軒部分は専用のセトリング金物留め。(↓スライド金物)




ここもフィンランド釘地獄。




妻壁を挟み込むように垂木をかける。

妻壁には気密確保のため、ログ間断熱を貼ってみました。
(あとから思うとほとんど意味なし)


面戸板


クラスメイトがやってきた。

旧交を温めるでもなく、いきなり断熱材の吊り上げから手伝ってもらいます。




最初のうち、垂木スライド金物の取り付けは軒ログのサネ凸をノミで落としてから取り付けていたのですが(写真の左側二ヶ所)、面倒なのでサネに金物の片足を乗せる方式に変更。




このほうがスライド幅が長くなるので良いように思えます。

「週末は記録的な大雪になるかもしれないので、不要な外出を控えてください!」

ソチ・オリンピックも始まったことだし、家でごろごろ テレビ見ていようかと、、、



「否!」
「強風でビニールシートがめくれあがってしまってどうしようもない!」
との連絡を受けたからにぁ出かけていって直すのです。

下向きにアンカーボルトに向かって引いていたロープが切れたのが原因。

野地板がつくまでは窓・ドアから吹き込んだ風でシートが上に吹きあげられてしまうのねぇ。。。

面戸板のなかでも超メンドウなのはこんなところ・・・・壁材のぶん切り欠く。




後から思えば、仕上げ作業はもっと繊細な工作が必要になるのでこんなことぁ大したことないのですが、ログ積み・垂木掛けっていう大枠なシゴトから急に細かな細工になったので、偽大工(私たちはニセ大工!)にとってぁ甚だ困難。

何度も板やら釘やらを落としていた奥様がついにキレた!
金槌投げ出して「もぉ〜!!メンドウでやってられない!!」




いろんなたいへんなことがあったけど、奥様がホントにキレたのは後にも先にもこの面戸作業だけでした、ハイ


バスルーム


ユニットバスの窓は、国内調達。

せっかく積み上げたログ材を丸鋸で切り落とすのは忍びなかったですが、何回も確認して、えぃ!っと気合でやりましたぜ。




ドリルの長さいっぱい50センチ、10mm径の全ネジボルトを縦に入れて、写真ピンク線の位置でナット&ワッシャ止めして窓枠の位置を一定に保つセトリング対策。

記録的な大雪で高速道路が通行止め。
大分の販社からネット購入した浴室窓は、遅れに遅れて火曜日に到着。

次の土曜にはユニットバス施工業者が来るので、それまでに窓を取り付けなければならない。

仕事を定時で切り上げ、帰宅してから開梱&窓取り付け材を合わせてみる。

バッチ GOOD!よし!現場に急行!




セトリング対策枠のなかに取り付け材にはめ込んだ窓を置いて、ちょっとずつ叩いたりピッチバンド入れたりして微調整。

火曜の夜中にマトリョーシカ様式の浴室窓が完成。

ユニットバスは、専門の業者さんが一日がかりできちっと仕上げてくれました。

ユニットバス手前の土台と奥のログ壁が平行でなかったり、土台取り付け用の羽子板金物が飛び出ていたので心配しましたが、、、
問題なしでヨカッタぁ。




窓もばっちり!
あとは窓セトリング対策がうまくいくことを祈るのみ。





塗装と足場


足場ってやつぁ、大きなジャングルジム。

それに、キシラデコール(シルバーグレイ)を塗る部分がオーバーハングってことで、体勢はイナバウァ。



痩せるんじゃなぃ?これ。


垂木をロフトに上げる前に一回は塗装していたのですが、三度塗りが必要で、これが 二度目。

予め塗装しておいた鼻隠し材と破風板の受け材を取り付け。

コンゾランで白塗装した軒先の鼻隠しを取り付け後、本日のメインイベント「白い破風材取り付け」ショウの開演。

隣のおばさんと母親がお茶飲みながら見上げるなかで、家内と私がポールダンス!!

安全ベルトのフック掛けるたび、足場が揺れるたびに、観客の方々から黄色い歓声があがります。

足場トップで仔細に見ると棟に隙間があいているのですが、下のギャラリーからは「うまくいった!」と賞賛の声。






こうして写真で見ても、確かに悪くない出来です。


外部野地板1


フィンランド野地板を手鋸で切りそろえ&釘を手打ち。

何となくコツがつかめてきたので、来週から丸鋸使ってじゃんじゃんやりましょう。

小屋組みができているので、雨が降っても室内作業ができる。






仮設とはいえ電気も点いて、材料を片付け掃き掃除をしたら
「あら!けっこういいんじゃなぃ」

妻壁と垂木の隙間には 防虫ネットを貼り付け。




垂木と妻壁の隙間を狭める対策として禁断の技「垂木を妻壁にビス止め」もやってみました。

もちろん野地板張りまでの期間限定で。

室内側には天井板を貼り、妻壁との隙間には廻し縁を取り付けるので気にならなくなるのですが、この頃はそんなことは想像できませぬ。

唯々思い悩んでは最善と思える策を施すばかり。


コンパネ野地板


早いもので、もぉ3月になってしまいました。

「雨が降ったら行かない」ことにしていたのですが、朝起きたら降っていないのでヤルのです。

水性キシラデコールに雨水が混ざると、あら!ちょいと色合いが薄くなるのですな。

塗ったばかりの野地板は小糠雨を避けるために、屋内に移動しておきましたよ。




ログハウスを覆うビニールシートの改善をしました。

@ 大回しロープを追加して2本に

A シート引き上げ用ドレープライン追加(緞帳のようにシートをめくりあげる)




防護服+安全帽+保護メガネ+マスク二重、、、ペンキ塗りには十分過ぎる装備(↓)




こちらは「屋根の上のコンパネ弾き」、、、じゃない「コンパネ敷き」




屋根作業していても、注文していた断熱材が届いたり、シーリングファンが届いたりする度に降りてゆく。いい運動です。




フィンランドのパレットについていた丈夫なロープは、屋根作業の安全索として大いに役だちました。

2014年3月になって、水戸の偕楽園は観梅真っ盛りとのこと。
こちら茨城のLP57現場もなかなかどうして、立派なものでしょう。




専門業者の足場は使いやすく、この足場にはホントお世話になりました。




野地板のコンパネ敷きは延々と続く。
この作業は一人でもできないことはないが、捗らないのよねぇ。

奥様の見せ場はここ!帰る前のビニールシート掛け。




最初の頃は一番上の足場に出るのさえ「怖い!」ってなことだったのですが、今やその上の横棒に乗ってロープを渡す『奥様やるじゃん!』




「高いところ?大丈夫ですよ」
まさにその言葉通り、あっという間に屋根に上っていったジムの友人。

45度の屋根のうえの釘ウチ初体験。




この日は三人作業なので、スゴクはかどります!! 

西南の強風は東側の屋根作業にはあまり影響ない。

2014年3月21日、ついにコンパネ野地板を貼り終わりました。





天窓


天窓は、部品を出して仮組みをしてみてイメージは出来ていたのですが、取り付け作業の段取りを考えてみたときに、どぉも納得がいかないのでVeluxのHPで調べてみました。

夜中の3時に起きだして、、、

『そぉか、開口部上下の材料の厚みは、ビスの長さとフランジのビス穴位置も考え合わせて決めなきゃならないのね』

『天窓の上部材の位置は変更可能なので、今日の作業で必要あれば調整しましょうかねぇ。。』




悩んだだけのことはある。
サプライズ登場の長兄に手伝ってもらって、バッチGOOD取付け!


外部野地板2




システムキッチンの納品を受けたあと、一息ついたら次は北東のフィンランド野地板。

男二人がかりだと かなり早いので、家内はルンルン写真撮影係。

「作業の真下に入ると危ないよ!」
打ち損じの釘が落ちてくる!




北東側のフィンランド野地板の耳を切り揃えて頂上の材を現場あわせして上手く入ったときにぁほんとに嬉しかった。




南東側のフィンランド野地板貼り


☆ ここからはアクロバティックな屋根作業の写真を連続してご覧ください ☆




ブルーシート掛けは奥様の見せ場




高所作業はたいへん




ホントたいへん




奥様は高所に慣れてきた、とはいえ重いブルーシートを引っ張りあげるのはたいへん。




アスファルトシングルを貼る為に移動式足場を設置。
そのために安全索を遣り換え。




体をのばして足場に乗ろうとしているところをパシャリ。




屋根勾配がきつい。(45度)




「お昼ごはんだよ」の声に、滑り降りる奥様。
この頃になると余裕がでてる。




屋根作業は二人いると効率が良い。
下から屋根上に必要なものを渡してもらえるからね。




「いやそれじゃない。こっちのオレンジのヤツ取って!」、、、そいつの名は『アッセンダー』(ロープ昇り器)




フィンランド野地板の耳切り揃え。
概ね電動丸鋸で切り上げるのですが、足場近くは手鋸しか入らない。




もちろん奥様だって屋根に上ります。






電動丸鋸は体勢を整えて切り始めるときにコンセント差してもらって、切り終わった後コンセント抜いてもらうことで安全に作業することができる。




急に降ってきたので大急ぎで雨じまい、、、ってなことも。




棟換気は、キートスから調達したリッジベンツ(1200mm)3本。
棟はこのぐらいの隙間にしてみました。




矩勾配(90度)の棟の頂上は尖がっていてお尻が痛い、、、ってか、屋根材も痛いだろぉからカンナで舐めることにしました。




2013年3月、もう少しで野地板が完成。思わず笑顔。
 




屋根材を貼るために作業用の仮床をつくりました。
ログパレット材がここでも役立つ。




軒先水切りガルバリウム鋼板を取り付ける。




野地板に直接打ち付けていた足場板を撤去。

その代わり三角足場を吊ってルーフィングと屋根材取り付け作業の準備。




移動式三角足場は、反対側中央の通しボルトから登山用ロープとアッセンダーで吊り下げました。

この時点では2点吊りでしたが、後に妻側の足場にもロープをとって4点吊りとして足場の上下移動がし易くなりました。




ヘルメットにも年季が入ってきたし、自分で見てもホレボレするぐらい 作業服姿が決まってる!




ルーフィングシート貼りは どんどん進む。




頂上はそぉ〜っと三角仮設を持ち上げて、一気にタッカー留め!




頂上を跨ぐように東から、西から、さらに棟頂上にもう一枚の都合三枚重ね。
奥様が高所恐怖無し症なのでヨカッタ。




ケラバに 登り木と金物を取り付け。

金物のつなぎ目は 雌方を縁取りして 浅く差し込む(2センチぐらい)のがコツ。決して深く差し込むなかれ。


GWも作業


2013年 ゴールデンウィーク

良いお天気の連休前半ということで、往きの高速道は結構な渋滞。
そんななか・・・・

「みんな遊びに行くのねぇ〜」
「えっ!俺たちも遊びに行くじゃなぃ?ログハウス作りに!」

きっと睨み返して、返事は謡、、、
「遊びじゃないのよ♪ログハウスは、はっは〜ん」
(井上陽水だったか、中森明菜?のあの歌)

そのあと、ながぁ〜〜〜ぃコメントがあり、、、
「私にとって遊びってのは、たとえば 藤の花をゆっくり眺めるとかそういうこと。休日はのんびりすごしたいのよねぇ。
 このところ毎週末ログハウスばっかりで家のお掃除ができていないし、片付けができなくって困るのよねぇxxxxxxxxx」

今日の高速道はやけにクルマの進みが遅い。。。。(中略)




「今日のやることは、まず 棟包の水仕舞やり直し。
 先週最後にばたばたと取り付けたので、防水ブチルテープを貼ってなかったんだ。」




「アンタは都合が悪くなるとすぐに話を変える。」


屋根仕上


さて、この週末は奥様の手伝いなし、独り作業かなぁ。。。




っと思っていたら、なんとなんと 救世主現れる!うっし がんばろう!




アスファルトシングルは一包み16キロある。
滑車で足場に吊り上げて、シングル糊を塗って屋根作業者に手渡す手順。




5月中旬、暑い日にはアスファルトシングルが溶ける。




足場や靴で溶けた部分を傷つけてしまう。。。




天窓の横のアスファルトシングル、二枚貼りできっちり仕上げ。




暑いお昼時を避けての屋根作業。日没との時間勝負!




ログ積みは、52人日。
屋根工事は、50人日。




奥様はログ積のときに買った作業靴の底が擦り切れてしまうほど働いた、、、とさ。 




余った屋根材を整理したり、窓の塗装準備マスキングしたり、、、ってことで、日が陰るのを待って、3時過ぎから棟換気の仕上げ。

これで屋根完成。

1月に棟上してもう6月。屋根は長かった、ホント。

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