9. 仕上げ Finishing


換気扇の取付準備


日曜に屋根が完成して、木曜に梅雨入り。 
大雨注意報が出るほどに雨が降り続いているけど、屋根からの雨漏りは無し!




初めてログハウスのなかで食事して、さて午後からコンセント用の座堀りをしましょうか。




なんでも、シックハウス症候群対策のために24時間換気扇を取り付けることが義務付けられるようになった、とか。

「三菱電機 V-12PED5」を手配していて、コレは第三種で室内から室外に排気する仕様。

妻壁の上部に暖かい空気が溜まる、、けど、上部は垂木にかかる重みをもろに受けてしまうので危険な気がする。




排気効率はイマイチかもしれないけど、取り付け位置は窓の横にしましょう。


窓の取付


晴れ上がった週末は『窓』を優先します。

コンゾラン・ライトアイボリーで塗装(二回塗り)




フィンランド窓は90mmステンレスのコースレッドでどんどん取り付けてゆきます。

窓に付属のビスは、おそらく一旦窓を取り外して内側から外向きに打つものなので、面倒そうなので使いませんでした。




試しに取り付けた窓が開きません!

久しぶりにキートスに電話したところ、輸送用のロックは無く、力を入れて
引っ張るってのがやり方であるとのこと。

ビスで窓を固定してしまったかと思い、ビスを抜いて再挑戦しても、、、
でも駄目ぇ。  

外からよぉ〜っく見てみたら、白いペンキがべっとり。
コレだ!

ペンキを落として、中から引きながら外から押したら、開きました!!




一月に外壁を塗ったときは寒くて大変だったけど、二度目はすっごく綺麗になるので気持ちが良い。

一人でコートジボアール戦をラジオで聞きながら、どんどんいきます。




防火規定の関係で不燃材で軒天仕上げすること、、っが確認申請の条件。

これがまたすっごくやり難い。




敵の侵入を阻むための面格子。

数年後セトリングが終わってから取り付けるべきなのですが 一箇所だけお試しで取り付けてみました。




尖った槍の面格子で「誰も入れませんヨ」的な構えにしてみたわけですが、ドアが付いていないので近所の野良猫は入り放題。




室内でやらかした猫ちゃんのウンチを捨てる作業は、もぉ嫌だ!
ってことで ドア開口を板止め。




自分で切り揃えた額縁をどんどん取り付けてゆきました、、、




この時点では、フィンランドで切り揃えられた材料が眠っていることを知らない。。




北側の窓のひさしには屋根材を載せてみました。大量に余ったからねぇ。。




軒先とくらべて破風の軒天材取り付けは意外とやり易い。
カラダを入れやすいからだ。(駄洒落か!)


建具内部化粧板


8月になり、35度になろぉかという暑さ。




材料が逃げないように重しを乗せて、室内額縁材(90mmx20mm)のコーナーを75mmビス一本止めしていきます。

後から思うと、接着剤を入れておくべきだったなぁ。。。




スイカ休憩、ガリガリ君休憩、っと休み休みなのですが、大量生産方式なので 「進んでる感」がある。

額縁は40mm細ビスを左右一本づつで留めています。




セトリング終わったらビスを増やすか?
力がかかる部分ではないので ずぅ〜っとこのままかも?




ロフト北面は天窓の明かりでログ壁の日焼けが激しい。
ログ梱包の黒白シートで、天窓を塞ぎ、床材を養生しました。

 

足場の撤去


2014年8月5日、足場撤去。




面格子の取り付けがまだですが、いい感じに出来上がりつつあります。

通しボルトにCRCを吹きつつ、一回り締めなおしてみました。


天井とロフト柱


キートスTさんご推薦の舟形天井にするため、残り材で梁を作りました。




8月、曇天のこの日、ロフト最高温度は40.4度、湿度86%

天井板を一枚貼るごとに 水飲み休憩。

まぁ、こぉ暑くてははかどりません、6列目までであえなく終了。





出ました! 44.1度の最高温度。

これまでロフト柱を固定していなかったので、仮柱(下写真奥、屋根作業で使った三角足場)を立てておいて、ホントの柱下部にダボを打ち込んで固定しました。



私は仮柱を立てましたが、そんなことせずに「えいや」ってロフト柱を取り外してもたぶん大丈夫、ってか、最初からダボ入れてロフト柱を立てときゃぁ よかったんですがね。



この頃の室内。

コンパネはロフト仮床と野地板にしたため、一階仮床はあり合わせ感満載。
これが後々裏目にでる。。。


ケーブル配線


屋内配線用のケーブルトレイを自作。
2mmVVFを基礎転がしにはしないのです。



季節は過ぎて、、、 作業後に振り返ると



そこには、『中秋の名月』




傘寿を超えたお方がケーブル配線を頑張る。
ログハウスはヒトを若返らせる効果があります。

家内が作業中に転倒して腕を打撲しノックアウト。
転倒したのは仮床を踏み抜いたのが原因。




フィンランドの断熱受け材(黒)の上に石膏ボードを敷いて、二度と踏み抜くことがないように、、。


 

取り纏めた一階のケーブルは南東の角からロフトに上げる。
縦系のケーブル囲いも自作。セトリングを考慮して上部一点留め。

床付近の隙間は床材を貼った後に幅木で何とかしましょう。




根太が邪魔してキートスの図面どおりに土台抜きできない箇所は、こんな感じに配線しました。

後日、床材28mmと幅木で隠れてしまいます。

 

間仕切壁




夜なべして ユニットバスの前に間仕切り壁を立ち上げ。




間仕切りのセトリング対策はこんなカンジ。


親戚の元・大工さん登場!


ロフト天井と天窓の仕上げをお願い。




天窓の仕上げはこんなカンジ。




舟形天井の船底部分の最初の一枚で、でこぼこを修正。

天井材にでこぼこを書き写し、手持ち丸鋸でそのとおりに材を切り裂いていく。


 

大工さんが総大将で舟形天井の最後の納め。

最初の一枚ででこぼこが調整されているので、こっちは隙間なくピタリ合う。

ロフト床の高さあわせとして、ユニットバスの上は コンパネ(2枚)を下地にしました。




後から思えば、この時点でユニットバスの配線を確認しておくべきだった。
後日、苦労して何とかと通しましたがね。。

寝室天井と洗面所の天井は、フィンランド天井材の余りを下向きに利用。




いや〜ぁ、よくやった。
大工さんがいないときはご飯食べた後、昼寝のし放題。





ロフト床張り




ロフト床貼りに大工さん再登場。

「こぉやって体重かけて打つんだ!」
「ハイ 」

寝室天井はフィンランド天井材+石膏ボードが下地。

28mmのロフト床材は65mm床用釘を手打ちです。
釘締めを使って釘頭が埋まるまで打ち込む!




リビング天井は20mmの材料をログ根太に載せて高さあわせしていたのですが、棟梁殿は気に食わない。




薄板で更に正確な高さあわせ。
プロは、いろんな厚さの木っ端を予め用意しておいて現場あわせする。




高さがあったらどんどんいく!
だけど、それを許さないのが『奥様』。




曰く「打ち付けた後ではお掃除ができないので、今きれいにするのよ!」




リビング天井灯は高さあわせの材の中央にケーブルを通す。
壁沿いにはケーブル通し材を取り付けました。




吹き抜けの際の材料はビス頭を隠す座彫り仕上げ。大工さんの仕業です。
あっという間のロフト床貼り週末。




作業が終わっても、なお、汚れか気になる奥様。


1階床張り


11月半ば、あろうことか!ログ現場に"狸"出現。




一階床貼りの準備。
まずはお掃除。




床に断熱材を敷き詰める。
この作業はチョー簡単。




狸に入られるといけないので、仮設ドアを改め、玄関ドアを設置。

塗装はシッケンズ・セトールHLSe・マホガニー。




室内は シッケンズ・セトール BLユニトップで塗装。




透明なので写真ではよくわからないのですが、浸透性で、尚且つ皮膜を作る塗料。なんともいえない良い匂い。

2014年12月13日、大工さん指南で一階の床貼り。



ロフトの材よりも幅が狭いのでやり易い。一階床は57mmネイルをエアガン打ち込み。




満を期して奥様の出番です。




エアガンが効かないところは手打ち。




奥様にせき立てられるように床材をはめ込む二人。
このあたりで呼吸が合ってきた!?




床貼り二日目

私たちが到着したときにはすでに洗面所の床が貼り上がっていました。
びっくり!



大工さんに間仕切り壁もお願いしてしまって、私たちは材料の片付けなどの雑用。




ユニットバス入り口周囲のビスはユニットバスに付属。

「どこだ?」
探したら、もっともわかりやすいドア引き手にガムテープで留めてありました。




幅木の取り付け方を教えていただき、、、
ちょっと長めに切って、弓なりにして両端が入ったら真ん中を打ち付けてしまう、のがコツ。




大工さん嵐が過ぎた後は、のんびり廻縁。




天井に接する側は45度に材を切り裂くのですが、当然の如く天井と一致しない。
そこはホレ、コーキング解決です。

寝室入り口のドア枠は現場組み立て仕様。




床で作って立ち上げる。
直角治具がもぉひとつあるとよかったなぁ。。




試行錯誤の結果、「うまくいったんじゃね」

ちょっと渋いけど使ってるうちに良くなるでしょ、きっと。


水回り




2014年 12月、上下水道が通った。
あと給湯器が付けば、水周りは完成。




納品から一年近く倉庫で保管したタカラ・システムキッチンを組み立ててみましょう。

説明書を読むと、レンジフードと吊り戸棚を最初に取り付けるのだそうな。

レンジ廻りの耐熱板としてステンレス板を ホームセンターで購入しました。

ステンレス板を正確に切り出すのが至難。
直角に折り曲げるのは超困難!!
そのうえ石膏ボードに張った両面テープに一回でピタリ取り付けるのは、、、




あたしは、二度目のトライで何とか張り合わせることができました。




レンジフードは受け金具を先に壁取り付けするので、案外スムーズに行きます。




ダクト穴はユニットバス換気、ロフトの24時間換気やらで経験すみなので、あっさりOK。

一人で取り付けが大変なのは、吊り戸棚。
肩で担いで、正確な位置でドリル打ち!




神のご加護か!
奇跡的にうまく取り付けることができました。


建具化粧板


ログハウスを作っていて、最もビックリして悔やんだのがコレ。




なんと、切り揃えられた額縁材の梱包を発見!

発見したのが12月だったので、フィンランドから遅れて届いたクリスマスプレゼントだと思って「何年か経ったらやり直そうかなぁ」と呟きながら倉庫の奥深くに積み上げました、とさ。


内部階段


LP-57の標準階段は梯子のような物でしたが、このログハウスに老後を託すために「ステップ階段」というオプションを選択しました。

踊り場のない一直線の階段は年老いてからの上り下りが不安なので、フロア残材で台をつくり、その台の上に階段を乗せる構造にしてみました。

ステップ階段は、踏み面の一段ごと左右に蹴上げ切り欠きがある構造。




材料はすべて切り揃えた状態で納品されるし、セトリング金具や接着剤も付いて来る。




組み立ててから立てるには、男手二人作業が良い。




手すりもついて、80歳を超える母親もロフトに上がれるようになりました。


廻縁と幅木


壁と天井の境の廻縁は、妻の上部で一点留め。
天井にきっちり付くように幅木の木っ端で押さえ込み。




セトリング対策として妻壁のフランジは短めにカット、隙間が見えないようにフランジに床材の木っ端を載せてみました。




ロフト妻壁の出来上がりはこんなカンジ。

ロフト床板はロフト根太の上に20mmの材を載せ、さらに木っ端で精密な高さあわせをしたため隙間がありました。

そこは格好の虫の住処になるので、断熱材を押し込んで、、、余った幅木を貼り付けました。





幅木材がどれくらい残るか読みきれなかったので 妻壁側は貼っていません。
結局、幅木材は余ったですがね・・・。


玄関灯




大工さんにテラスを手伝ってもらう前の状態。




『南極で遠くを見つめるぺんちゃん』、手作りの玄関灯です。

ペンギンの頭から電線、南極の左側からアース線が玄関灯につながってます。


仕上げ作業1




窓にはロールカーテン。最も遮光性の高いものを選択。




玄関ドアのカーテンはありあわせの薄手のものですが、ここはもっと厚いものに交換かなぁ。。日当たりが良すぎるので。



洗面入口はアコーディオンカーテン。




洗面は自動点灯LED天井灯。洗面台はホームセンターで購入。




吹き抜けや階段の手摺、天井、廻縁、幅木はシッケンズのセトールBLユニトップ 塗装。

クリア色なので塗ってあることがわかり難いのですが、確実に材の日焼けを
抑えてくれています。


仕上げ作業2


半分までテラスができたところで、一安心。




テラスにシリコン材をたっぷり入れて、梅雨時対策。

薪ストーブの炉台は、4.5mm鋼板で近所の鉄工所に作ってもらいました。




写真はクリア色の錆止め塗装後で、耐熱塗料オキツモ塗装前。
これから冬までに薪ストーブ設置。 

犬走りの砂利敷き、テラス仕上、窓に面格子取り付け、も。

週末は住み始めていて、住み心地は『快適』そのもの。




冬でも寒くないのはわかったのですが、夏にどれだけ暑いか? 
できればエアコンなしで生活したい。 

まだまだやることがいっぱい残ってる楽しみいっぱいな「ペンギン亭」建築のお話でした。

チャンチャン

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