12. テラス屋根の増設  Build terrace roof


欲しいもの


半年暮らしてみて、どんなものが欲しいのかがはっきりしてきました。

玄関には網戸も付けたい。

薪・靴・ゴミの置き場もちゃんとしたい。

テラス屋根には小型の太陽光発電パネルを設置して、ほんものの24時間換気を実現したい。

かといって、照り返しで南側のロフトが暑くならないようしなくちゃ・・・




このログハウスのテラスは「濡れ縁」仕様。

カタログにはテラス屋根オプションもあって選択可能だったのですが、「必要ならあとで自分で作るから」と不採用にしていました。

でも、雨の日、朝露、、、テラスが濡れていてホントに困ります。

布を掛けて夜露をしのいでいましたが、屋根がほしいなぁ・・・


練習用小屋根


まず、練習の意味を含めて、給湯器と灯油タンクを設置している北側に屋根を作ってみました。

75mmの防腐充填材と束石をホームセンターで買ってきて、あとはログハウスの残り材を使います。

無垢の野地板も余っていますが、大屋根の軒先付近が複雑な形状になるので コンパネ野地板にしました。




軒先水切り金物をぐるりと回して、大屋根と同じアスファルトシングル材で仕上げ。




シングルネイルが残り少ないので、25mmステンレスのネジ釘止めにします。
コンパネの裏から釘先が覗いているのですが、『外』なので気にしない。


テラス屋根


さて次は南側、つまり正面テラスの屋根。

こちらは ログハウス顔となる部分です。
北側のような片流れ屋根では格好が良くないので、ちょいと手間をかけて作っていきましょう。

重量ブロックを3段積みした上に束石をのせていきましょう。




ログハウスを作りはじめてから初めての左官仕事。

束石の位置を慎重にきめて埋め込み。
さあこれで数日放置して、コンクリートが固まるのを待ちましょう。

柱とタルキを ホームセンターで購入して、木材の調達も完了。

数日放置して、コンクリートが固まってから木工開始です。

テラス屋根の小屋組みはセトリングを考慮してログハウス壁には固定せず、ロフト根太ログにテラス屋根梁材を載せる構造にしました。




ロウバイ咲く大寒の日に奥様と二人で塗装。
ログハウスの塗料キシラデコールのシルバーグレーを流用。




たくさん余ったログハウスの野地板も使ってしまいましょう。
野地板の上にアスファルトシートを貼って、『雨または雪』の予報に備えます。

その後 屋根仕上も施工して完成。全体像を見るとこんな感じ。




上高地のホテルがこんなだったか、昔の小学校の木造校舎がこんなイメージだったか、、、






屋根ができたので、玄関灯のペンちゃんも嬉しそうです。


西側の小屋根


南側テラス中央の屋根が完成したところでテラス上の雨水の流れをみてみたら、左右から中央に流れてくるじゃないの!

ということは、テラス全幅を覆う屋根が必要。

冬の風に備えて西側はガッチリ、東側は朝日で乾きが早いのでそれなりの構造でテラス屋根を考える。




西側の屋根は、長さを切り揃えた材料にホゾ加工。
立てたり、テラスに置いてみたりして、見栄えと強度を考えながら切り刻みました。

組みあがったら塗装。天気が良いので乾きが早い。

西側の窓から見ると 目の前を梁が横切ります。
でもこの梁をもっと高い位置にすると屋根勾配が浅くなるので、大雪のときの負荷が怖い。

だからこのぐらいがいい具合、たぶんね。

4本足の内側2本は 中央屋根の梁に固定しますが、 南西屋根の筐体はログハウス本体とは接続しません。




柱とタルキはホームセンターで購入。
余っていたフィンランド床材を野地板にします。

小雪舞うなか 塗装と屋根葺き。
小さいのと勾配が緩いので作業は楽なのですが、工程は大屋根とほぼ同じ。




煙突掃除をどうしようか、、、と考えてた矢先、小屋根に乗ってみたら「あら、これで大屋根に登り易くなった!」

南東の屋根は 簡単に天幕で。
テント屋さんに作ってもらいました。防水布地です。




カタログでドア色(マホガニー)に近い色を選択したのですが、少し赤すぎたかな。

南西は飾り破風・鼻隠し(白)を省略しました。だから中央が強調されて、ぐっと引き立つ。




正面側はログハウスの顔なので、時間はかかったけれど格好よく作れたかな・・・


女川タイル


余談ですが、、、

宮城県女川町にスペイン風タイルのお店があり、ログハウス玄関灯ペンちゃんの下に取り付けようと表札を注文しています。

東日本大震災で津波被害が酷かった女川町は被災地で唯一 高い防潮堤を拒否し、若手の地元民が中心となって ユニークな町づくりを進めています。

震災前に サークル活動でタイル作りを楽しんでいた奥様方が、手探りでタイルのお店を始めました。

実際に訪れて話を聞いてみたところ、良い品で価格も妥当、そのうえこちらの好みをよく聞いてくれるのでありがたいお店です。

ただ、、、商売っ気が希薄なので、やっていけるのか少々心配です。
隠れた地方の名産品として紹介できればと思います。
きっと良い出来上がりですから。




女川みなとまちセラミカ工房

トップに戻る [ 13.実録 LP-57のメンテナンス ] に進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


[ キートスのセルフビルダー達へ ]