5.雨から解放されての内装作業


ロフト床


室内作業で、ペースを落とすとは言っても、ここからは細かな作業が続き、果てしなく地道な内装作業に突入しました。

まず、年末年始はせっかくの長期休暇なので、家族総出で作業をしました。


 

子供たちにも出来る仕事を割り振り、娘は化粧板のペンキ塗り、息子は窓枠や部材の移動・運搬等を受け持って貰いました。




私と家内は、床板を私が叩き込み、實がかみ合ったところから家内がスリムビスで根太に止めていくという段取りで、床面積を増やして行きます。




偶にどれだけ叩いても隙間が出来たり、實がつぶれてしまったりする失敗もありましたが、兎に角地道に一枚ずつ施工して行くと、徐々に床らしくなって来ました!






その後も週末にはひたすらロフト床貼りをしましたが、途中で電気屋さんの配線指示待ちなどで中断したこともありましたが、1月末にはロフト床貼りが完了しました。




ロフト床は、地道な作業の繰り返しで、面白さはないものの、今日は何列、今度は何列目までが目標!と作業ごとに結果が見えてくるので、それを励みに頑張ることができました。




結果待ちだった電気工事士の試験も一発合格!

電気屋さんにも床が張りあがったら、まずは2階への配線を進めてほしい旨を連絡して、電気穴の貫通を確認後に、おおよその配線経路を確保してもらいました。

内装は、電気屋さんと設備屋さんとの相談をしながら進めていかねばならないので、素人の我々ではなかなか意思疎通が出来ず、頓珍漢なやり取りになってしまうこともありましたが、平日の留守中にも出来る範囲で作業をして貰えるのが頼もしく思えました。


フラワーコーナー


フラワーコーナーも図面を見ながら作り、設置してみました。

壁面のセトリングを考慮しつつ、落下の危険が無いようにキートスさんとも相談しながら取り付けてみました。

実用的というよりも飾りの要素が大きいものの、エアコンの室外機置き場になればいいなと考えました。

うちの場合は窓位置が偏っているので、フラワーコーナーもイレギュラーな形になりました。





妻壁の内装仕上板


2月に入り、作業は妻壁の内装仕上板の施工へと移りました。


 

断熱材は複数検討しましたが、チクチクしない種類のものに決めて、家内が現場合わせでカットしてからタッカーでフレーム材に取り付け役、取り付け出来たところから私が、ログパネルを張り進めていく役と分担を決めて、2人でもくもくと作業を進めました。


 

並行して電気屋さんが妻壁内の配線をしてくれましたが、ログパネルは働き幅が大きいのでどんどん進んでいきます。

楽しいのですが、上の方になると脚立での作業となり、結構大変。

吹き抜けの上での作業も、コンパネの仮床があるものの、乗っかると足元が揺れて怖い。

おまけに妻壁パネルの立ち上げ時は、義兄と2人だけだったので微妙にずれた為か、垂木との隙間の幅が左右で異なっており、うまくログパネルが入らない箇所もありました。

野地板施工を頼んだ大工さんが、「(外側の)隙間が結構あるよ、虫の隠れ場になんないかねぇ?」と言っていた意味がここでようやくわかりました。

後に外側の隙間には、余ったダボをはめ込み、コーキングして何とか誤魔化しましたが。




この年は、まれにみる大雪で現場に行けない週末もあったため、仕事のやりくりをして休暇をとり、一人で反対側の妻壁も仕上げました。


 

内天井はまだ無いものの、床と壁が出来上がってくると、日に日に部屋らしくなって来て、気分が上がります。

仕上げたところには、家内に「キヌカ」という自然素材のワックスを塗って貰い、日焼けや湿気からの保護剤としました。


内天井


2月最終週末から内天井の施工を始めました。

妻壁と同様に、断熱材施工は家内、板張りは私の分業です。

丸釘がたくさん余っているので、家内には釘頭を潰す作業も並行してやって貰い、内天井板の固定に使いました。

長い板は端の方を固定していないとなかなか實がかみ合わないので、家内は支え役にもなってくれました。

ここまでずっとほぼ毎週末作業をしているので少々疲れてきているのですが、室内作業は雨風の心配がないので、無理をしないペースで少しずつ進めました。


 

実は、この頃雨漏りの心配があり、最悪でも室内に水が浸入しない様にと、当初予定していなかった透湿シートも追加しました。

施工途中に遭遇した雨漏りは、どうやら野地板として張った杉板に含まれていた水分が結露していた様で、乾いてしまえば雨漏り状の雫が落ちてくる事は無くなりました。




将来、ロフト上部にグルニエを作る予定なので、グルニエ床を支える梁3本の位置も決め、支えとなる基準板を南北の棟木に取り付けました。


 



グルニエの周りの天井板を施工しているときに、カッターで左人差し指を深く切ってしまいました。

5針縫うという唯一の事故となってしまい、残念です。

不安定な足場の上で不用意な作業をしてしまったのが原因なので、反省しきりですが、これ位で済んでよかったです。






屋根裏換気を考慮して最上部は船底天井にし、少し苦労しましたが天窓周りもおさめました。


 

天井施工を終える頃、隣地の桜が美しく咲き、ロフト窓からお花見をしました。




玄関テラス&サイドテラス


設備屋さんによるユニットバス設置や配管工事が始まる前に、搬入口となる玄関前を施工しました。

コンクリートドリルをレンタルし、基礎に穴をあけていく作業は、大変でした。

玄関内・外とサイドテラスの3か所を半日ほどで穴あけしました。




玄関テラスの色は最後まで悩んだのですが、ログ壁と統一感を持たせるために黒を塗りました。

でも、出来てから考えると足跡が付きやすいので、失敗したかな・・・




玄関を黒にして靴跡が気になったため、サイドテラスはキシラデコールの白と黒の配合にて薄いグレーとしました。




黒のほうが恰好はいいのですが、まあ気に入らねば、上から黒で塗り直してもいいか?とグレーを試してみました。

グレーを塗ってみると、あまり違和感はなかったので、周りの評判を聞きつつ、2度塗りするか考えたいと思っています。




テラス2箇所については、共通して失敗した事があります。

防腐剤入りの板を張っていくわけですが、施工当時、木裏表が良く分かっておらず、全く考慮しないで張り進めてしまいました。

濡れるところの板は木裏を表面にしないと水がたまりやすくなるというのを後で知ってチェックしてみたら半分位の板が木表が表面になっており、確かに最近、水が溜まっている様に見えます。

うーん、張り直しするほどでも無いんだけど、ちょっと気になるなぁ?って感じの失敗でした。


1階床


ゴールデンウィークから一階部分を本格的にやりたいと思い、4月29日から家内と作業しに現場に入りました。


 

布基礎なので、地面が露出している為、床下からの冷気と湿気が気になり、悩んだ末に、大量にあるフィンランドの梱包シートを床下に敷きました。

(果たしてこれで良かったのか、いまだに疑問ですが、少なくとも施工する間は、やりやすかったのでまあいいか?と)


 

しかし風邪をひいてしまい、何とか2日まで頑張ったものの、とうとうダウンして、一階のリビング側(1/4)の 床板を貼り終えただけで帰宅しました。

思えば、昨年8月から大雪とケガした時以外はほぼ休みなしに作業して来たので、この辺りで少し休めということだったのかもしれません。


翌週、掃き出し窓をつけました。

日本製アルミサッシは、フレームの外側に木枠を作ってから取付です。

木枠の材を専用のものを使っていない事に気が付きましたが、設置後に何とかなるかと思い直し、そのまま取り付けることにしました。


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セトリングが進み(約7p沈んだ)、掃き出し窓の上も今のままでは3p程度しかセトリング対策用の空間ができないので、4pほど上のログを切ることにしました。

一気に切れる丸鋸がないのでレシプロソーで頑張って切り落とし、土台も8oほど削って床との高さ合わせをして設置しました。


 


6月、梅雨に入りましたが、雨の日が少なく助かっています。

床貼りは順調に進んでいるので6月中に完成出来ないかと思っているのですが、点検口を3ヶ所設けたので、その周辺を処理するとなると7月にかかってしまうかもしれません。


 

この頃、家内が仮床を踏み外して擦り傷(と打ち身)を右足脛に負ってしまい、かなり痛そう(弁慶の泣き所)なので、開口部も早く閉じてしまいたいのですが、細かい作業にかかると効率が悪いので、とりあえず点検口3ヶ所はコンパネで塞いでいます。





6月末、検査口の仕上げを残して1階床板はほぼ完了しました。

端の方の納めがいまいち納得いっていませんが、素人仕事ですのでこんなもんでしょう。
あとで巾木であら隠しをしたいと思います。





玄関ドア


7月初め、玄関口の仕上げと玄関ドアの塗装作業をしました。

玄関口は長靴など季節物の履物が仕舞えると便利かなぁと、床下にアクセスする開口部を設けておきました。




玄関ドアの色に悩みましたが、近くのホームセンターで値引きしていたウッドガードの中で濃い目の茶色を選び、家内が塗装しました。




塗装が乾くのを待って、玄関ドアを取り付けました。

家内と2人だけでは、垂直に設置するのに苦労しましたが、何度もやり直しして、何とかドアの取り付けが完了しました。




ドアの色もいい感じです。


間仕切壁


7月、1階室内の間仕切壁施工に入りました。

私は、5月から体調がイマイチで、「結節性紅斑」という病気で足が腫れたり発熱したりを繰り返しています。

頓服を飲んで安静にしていれば1か月ほどで回復するはずなのですが、毎週作業をしているので「安静」というのが難しい・・・

老眼、膝の痛み、50肩、紅斑と次々の障害でペースが上がりません。
秋には何とか一応の完成をと思っているのですが・・・

ともあれ、その週にやることを決めてしまえば、粛々と作業すべしと思い直しています。


 

上部はスライド金物で固定し、セトリングスペースを確保。


 

狭い部分にも壁板をおさめていきます。


 

この頃になると家内もインパクトドライバーにすっかり慣れて、手際が良くなって来ました。

「出来たよぉー、次はぁ?」と追われる羽目に・・・


 




キッチン


8月11日〜18日の夏季休暇を利用していろいろな作業をしましたが、その一つとしてキッチンまわりの作業をしました。


 

キッチンシンク周りは壁で囲み、シンク脇にはIHコンロ台を作製。




シンクの反対側には 手作りカウンターを設置しました。

余っているフレーム材、床板、ログパネルを組み合わせて何とか形にしました。




10月半ば、電気屋さんがシロッコファンを設置してくれました。

外側のガランを用意していなかったので、調達必要になりました。

ファンは横向きに設置するしかなかったので背面が丸見えになっており、後日木の板を貼って隠そうと思っています。

  

建具内部化粧板


デザインは鳥居型と単純な真四角型の2種類作り、比較してみましたが、鳥居型がシックリ来たので、すべて鳥居型で作りました。


 


階段とロフト手すり


ずっと外で保管していた階段材は少しだけカビも出ていましたが、カンナとサンダーをかけると綺麗になったので安堵しました。




そりやゆがみもなく、組み立ても比較的簡単にできました。


 

家内と2人だけでは上下を組み合わせて立ち上げるのは難しいと思ってましたが、翌週友人2人が手伝いに来てくれたおかげでスムーズに設置出来ました。




家内にも、手すりの格子を1本だけお手本で取り付けて取り付け方を教えると、後は全部ひとりでやってくれました。
大変良く出来ました!!


 

ロフト落下防止手すりは一度床で並べてみて、間隔設定をしました。


 

位置さえ決まれば、後は取り付けあるのみ。


 

思ったより早いペースで手すりも完成しました。


 


通電


11月、電気が通りました。

水はすでに使えているので、ログハウスに生活感が出てきました。




ライティングレールや個室内の配線が終わっていないので中途半端な状態ですが、年末までには照明も揃えたいと思っています。


 


給湯器


12月半ば、残っていた最後の設備、給湯器とタンクが設置されました。


 

タンクの高さが高すぎて安定感に欠けるので 一段下げておきました。

道に面した面への設置で、見栄えが悪いと近所の人にも言われたので、将来的には余った材での目隠しを考えたいと思います。


カーテン




カーテンレールを取り付け、カーテンを吊り下げました。


 

以前のマンションで使っていたレースカーテンと遮光カーテンがぴったりでした。




一足先に、台所の小窓につけてみたブラインドが良い感じだったので、玄関にもブラインドを取り付けました。




もうすぐクリスマスの季節になったので、玄関ドアにも少しだけアクセント!


お試しお泊り




年末は、玄関外灯とブラインドの設置後に1階の養生も外し、ログでの年越し一泊をしてみました。




三が日も天候が良くなかったので、2階にホットカーペットとこたつを持ち込み、ゆっくり過ごして来ました。




思ったより快適な部分もある一方で、階段や床を歩くと結構響くことや、収納場所の必要性等、改善を考えないとダメだとも感じることが出来ましたので、お試しお泊りも有意義でした。


手作り家具1


 

ロフト部分に残材があるので、収納用家具を不細工ながらも自作して残材を減らす努力をしています。


 

レンジ台、下駄箱、ワゴン、風呂ふたを作ってみて少し慣れたので、階段下の収納棚に取り掛かろうと思っています。

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