2.荷降ろし作業&土台敷き


事前準備も終わり、後はキットの到着を待つばかりとなりました。

・上手く荷下ろしできるのか?

・手配漏れはないのか?

・当日の天気はどうか?

など心配事は尽きず、緊張が高まる中でとうとう荷物の到着日を迎えました。

ここは当時書いていた日記をそのまま引用しての回顧録となります。
乱文ですが、却って緊張感が伝わる気がするので、お目汚しをご容赦ください。


ログキット到着

[2016年8月13日 荷下し]

朝5時半、一人で建築現場へ出向き、部材の配置場所に梱包番号を記載した紙を直接貼っておきました。

その帰りに荷下し場所に指定している港に寄ると、すでにコンテナが到着していました。

一旦家に戻り、朝食を食べていると息子も起きて来てくれたので、2人で準備物のチェックをしてから7時過ぎに荷降ろし場所へ。

コンテナの運転手さんに挨拶し、しばらくするとクレーンもやってきたので 作業場所を相談。

大きな建物の影での作業を提案しましたが、クレーンのオペレーターの意向で トイレが近い他の場所に。

あとから考えるとこれは大失敗でした。
この後の、炎天下での作業はまさに過酷としか言いようがありませんでした。

開始予定時刻より少し早くユニックが到着したので、ドライバーさんに封印シールを切ってもらって中を見ると、、、




あらー、荷崩れ・・・




クレーンと人力で苦労しながらも引き出して、次はガラス戸類です。




こちらも何とか引き摺り出してようやく大きな塊を引き出しましたが、上段から順に降ろさずに一気に塊で降ろすのでひやひやしていました。




マニュアルどおりにひとつずつ上のものから降ろして欲しい旨を伝えましたが、玉かけ作業(ベルトの固定など)が一人作業となっており、地上作業がかなりつらいので、できるだけ数段を一塊でいっぺんにやりたい様子。

段積みのままでも降りるならお任せするしかないので、様子を見ることにしました。




炎天下での作業は結局昼前までかかりましたが、何とかコンテナからの荷下しは完了し、少しだけ休憩してから2次輸送を開始しました。

搬入順と仮置き場所は指定していましたが、こちらも 全くその通りに搬入することは難しく、その都度判断しながら大筋は筋書通りに対応してもらいました。

ただ、2.5tもある一番大きなログの塊はユニックの2.9tクレーンでは吊れないことが分かりました。(事前に確認して問題ないと聞いていたのにぃ〜)

相談の結果、25tクレーンを建設地まで移動して大きなログ梱包を下してもうことになりました。




前の家との間隔は 数センチレベルのまさにぎりぎりで、あと10cm間隔が短かったら搬入ができない様な状況で運が良かったとしか思えません。




お隣の神社の神様のご加護かと思い、それ以来毎朝参拝するようになりました!?

もちろん、クレーンオペレーターと誘導するユニックオペレーターお二人の神業があったことも間違いありません。




午後1時までには 何とか搬入終了して、やれやれ。

朝7時過ぎから昼休みも取らず 一気にやってしまったのでクレーン、ユニックともに1日レンタル料金となりましたが、致し方あるまい、とサインしました。

昼食後、カバーかけと家に持ち込んだガラス戸、断熱材受け板などの3個口をばらして、実家の離れ(室内)に保管しました。

自分は大した作業をしたわけではないもののいろいろとあったので、とにかく疲れました。

「ああ、しんどかった。」


セルフビルドのスタート


[8月14日 金物検品&土台敷き準備]

朝5時半に起きて、現場へ行き、金物類の箱をあけて検品しました。

濡らしたり紛失したりすると困るので、家内にホームセンターでストッカーを買ってきてもらい、ログ間断熱材と一緒に保管することに。

手配しておいた水切り鉄板がお昼頃に届くので、それまで 現場で墨付け作業をしました。





大引きも土台材も現場合せで切る必要があり、いきなり現場で切るプレッシャーを感じた為に、とりあえず昼飯!

とろろぶっかけそばを食べ、昼寝してから家で予行演習の為に端材入れを作ってみました。
まあ何とか使えそうです。

午後4時頃、日も傾き、元気も出たので、再び現場に行こうとしたらお盆の来客。

5時半から家内と一緒に作業を再開しましたが、あっという間に7時で暗くなってきました。

その日は新しく買ったブルーシートで大きなログ梱包A1をカバーしてから帰りました。


土台材、大引き、シルログ作業


[8月15日 土台材準備]

早朝から土台を墨壺で墨付けしましたが、初めてのことでうまくいきません。

とにかく切らねば前に進まないので、ご近所さんに迷惑がかからないように8時になってから、仮置きした場所でエイヤとばかりに切り始めました。

レシプロ電のこは歯がぶれるのですが まあまあの切れ味。

と思いきや途中からあまり切れなくなり、歯を変えてみましたがあまり効果なく、Zソーの替刃をホームセンターで探すことにして大体のところで一旦休憩。

ホームセンターの開店を待って替え刃を探しましたが、見つかりません・・・

ただ、純正の替え刃の説明書きに
「引き粉を出すためには普通の手のこの様に引く動作をすると良い」
と書いてあり、試すと格段に良く切れるようになりました。
使い方の問題もあるのかも?

土台はほとんど切り込みをいれ、あとは穴開けを残すのみとなりました。


[8月16-17日 大引き&土台材] 雨降り

16日、土台材を取り付ける前に大引きを施工します。

大引きは前日考えた切り方で材を揃えていきましたが、うろ覚えで間違えて切ってしまい、大失敗。

つなげば何とかなりそうで、本来とは異なるつなぎ方でおさめました。

座掘りや2枚合わせにも時間がかかりました。

おまけに虎の子のドリル刃をコースレッドで痛めてしまい、ホームセンターでミドルの24ミリを追加購入となりました。

この日は大雨が2回もあったのでシートが心配になり、アマゾンで雨対策のブルーシートも購入しました。


17日、雨は断続的に強く降り、作業はたびたび中断しました。

シートは思ったよりしっかりしており、雨水がそこここに大きくたまっていますが裂けや破れはありません。

が、水をかき出す為にシート内に入ると 中の物は結構濡れていました。

身体びしょびしょになりながらできるだけ排水しました。




そして家内と一緒に土台の穴あけと接合部の細工。

内部の基礎上の土台収めがよくわからず、キートスにも幾度か電話で確認しながら作業を進めました。

雨は降っても暑さがましなので作業ははかどり、ようやく土台の完成が見えてきました。

昼はカレーを食べ、スイカもいただいて、その後は ほとんど休みなしで作業した結果、人通口部分を残し、土台材の配置が完成!

ピッチバンドも南北方向に仮置きしてみました。

疲れがピークになり、うっかりして電のこの歯を通風孔カバーで欠いてしまいましたが、けががなくてよかったです。

夜は土台(のほぼ)完成?祝賀会として、中華屋で餃子と麻婆豆腐に生ビールを2杯飲んで慎ましくお祝い。

疲れと酔いから、家に帰ると倒れるように寝ました。


[8月18-19日 大引き&シルログ仮置き]

18日、昨日の大雨のおかげで多少涼しくなり、作業もはかどりました。

「大引きの欠き込み部分の隙間に入れる端材は防腐加工は必須」と近所のおじさんに言われ、急遽キシラデコールのワイズを0.7L缶で買って戻ると、今度はおじさんは裏の工務店を巻き込み、土材材を薄く切り分けてくれました。
ありがたい。

工務店とおじさんにはお礼を言い、午前は簡易モルタルを欠き込み部分と通風孔カバーに処置して乾くのを待つことにしました。




少し休んでから、まだ日の残る時間に作業再開。

根太を敷くか、シルログを敷くか悩みましたが、家内がもう少し目に見える形での進捗が欲しいというので、シルログを先にすることにしました。

土台をねじで固定し、東西のシルログを探して、家内には ピッチバンドを切り取り、土台上にタッカー止する作業を平行して行う様お願いし、東側の一辺を残したところで日没にて作業終了。

残りのシルログを探すには A1の梱包を一旦整理せねばならないので、ログの移動用にネットで組合せ滑車を探してみると、100kg吊対応で3千円程度のものがあるので、それを検討することにしました。


19日、朝4時半に起き、東側のシルログを仮置してみます。

歪んでいてもよくわからないものの、ともあれ大体はあっているようなので ちょっと安心。

家内と2人で座掘り作業をして北側の土台材も完成間近まで進めましたが、あまりに暑いので一旦買い物に行きクールダウンすることにしました。

検討している滑車をホームセンターで探しましたが、品揃え悪くてありません。

でも 休憩は出来たので、また戻って続きを2人で頑張りました。

炎天下のうえ今日は湿度も高くて辛かったので、昼食後は少し昼寝。

そして夕方少し涼しくなってから作業再開。

明日は義兄に応援を頼んだので、根太の移動がしやすい様にその上にあるテラス用の部材を家内と2人で整理。

大汗をかきましたが何とか6時半には完了し、シートをかけて退散しました。


[8月20-21日 床根太]

20日、朝6時から義兄の応援をお願いしているので、遅れないように5時には起き、パワー朝食を食べて 現場へ。

義兄の到着前に材の梱包を解き、運ぶ経路も確保しておきました。

義兄が来たので、根太板の移動を開始。

とりあえず27本ほどを運び、移動はあっさり終了しました。

どのように加工するのかを図面で確認し、加工計画を立てて墨付けです。

2組で手分けしてやろうと思っていましたが、図面がよくわからないようなので、義兄と2人で相談しながら墨付けをしました。

この時、後回しにする予定のテラスと玄関の根太もやってしまうことにしたのですが、これが失敗。

防腐剤加工品を使うべきところを床根太と同じ材を切ってしまいました。

おそらく妻壁パネル用で、どうしようかと思いましたが、それなりに流用もできそうなので加工済み材として元の場所へ保管しておきました。

根太のカットを終え、根太位置の墨付けを図面通りに行いましたが、間隔が455oになりません。

また、義兄の意見と面(高さ)の合わせの観点から、使わない予定だった根太受け金具を使うことになり、半分のところまで墨付けしたところで11時になって時間切れ。

義兄にはお礼を言い、帰宅。






午後からは買い物。
金切りばさみとスレッドを購入。

別のホームセンターにも行き値段を比較すると、コンパネが格安。
JAS規格なので使えそうです。

滑車もネット注文しましたが、ここでも現物確認できました。

手袋と蚊よけネットも買い、家内は見た目も怪しい日よけマスクを購入。

いろいろしている間に時間になり、夕食の準備をしてから現場へ。

根太金具のねじ止めを始めましたが、やっぱり455o間隔がうまくいきません。

キートスに確認すると、誤差が生じるので 現場合わせでのアレンジが必要らしいです。

土台と大引きは時間がかかると説明も受けたので家内とも相談し、明日やり直すことに。


21日 夏休み最終日、根太を455間隔にするために墨付けをやり直しです。

朝7時半頃にお隣さん一家が出かけたので作業開始。

9時から開くホームセンターにコンパネを買いに行くことにし、その前にすべての仮配置を終え、仮床コンパネを買って風呂と玄関を除いて敷き詰め、夏休みの作業終了としました。

台風が複数発生しているので、改めてシートを貼り直しました。

「シルログを完了できなかったのは残念ながら、まあ良くやった方じゃない?
 顔は真っ黒け。明日からは仕事。 ああしんど。 けど面白かった!」

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