1.ログハウス建築の準備


土地について


元々祖父の住んでいたところが駐車場になっており、そこが我が家の本籍地でもあるので、せめて何かしらの建築物を作りたいと思っていました。




母が他界した後、高齢の父の食事の世話を普段は2人の姉に任せているものの、土日位は我が家が受け持とうと隔週位で帰省もしていたので、漠然と、セルフビルドが出来るパネルハウスか ごく小さなログハウスはどうかなぁ?と考えましたが、家内がログハウスなら私も手伝う!と乗り気になったので、定年後の別宅として検討する事にしました。

周辺は住宅が建て込んでおり、自然の中で・・・という感じではありませんが、奥行きのある長方形なので裏庭を広く取れば家庭菜園ぐらいはできそうです。


ログハウスキットについて


日曜大工すらやったことのないど素人のため、始めは「小規模なパネルハウス」か「手作り小屋」レベルを考えていましたが、いろいろと調べてみるとキートスは値段も手頃で セルフビルドにも力を貸してくれるとの評判を知ったので、一度訪問確認してから キートスのログハウスに決めることにしました。
(正直一寸不安でもあった。今から思うと、失礼ながら・・・)

2016年2月9日、家内と2人で新潟のキートスを訪問。

具体的にログハウスの間取りやセルフビルド、今後の進め方についても聞きました。

セルフビルドへの不安から、もっと小さなものを考えていた私とは違い、家内は「どうせ作るならそれなりに広いものを」と考えていました。

丁度キートス訪問時に新規モデルとしてキャンペーンをしていた「GP-75」を見て、キャンペーン価格とロフトの広さが気に入り、建設予定地の寸法と合わせてみると、ぴったりおさまりそう!

固定間取りだけど、少しだけ間取り変更をしてこのモデルで挑戦してみることになりました。

正直、「大きささ的に2人で組み立てるには厳しいかなぁ?」とも思いましたが、ほかのビルダーさんたちのブログを見ると結構年上の先輩方がこれより大きなモデルを一人でセルフビルドされているのを見て、「何とかなるか?!」 と思い切りました。

施工については、月に数回の帰省時の無聊慰めというか、帰省のモチベーションアップの為でもあったので、当初からセルフビルド以外は考えていませんでした。

でも家内が手伝ってくれないと 一人では難しいのはわかっていましたから、家内の意思確認を十分にしました。

子供たちは「なんでわざわざセルフビルド?」と疑問もあり、割と冷ややかでした。

普段父の世話をしてくれている2人の姉達も「頻繁に帰ってくれるようになるのはうれしいけれど、危ないし、何を好き好んで自分で建てるの?」という感じで、積極的な関与は期待できないと思いました。

唯一、次姉の旦那さんである義兄だけは、丁度定年退職されたばかりでもあり、「ログハウス?面白そうじゃん!」と関心を持ってくれて、実際力仕事を中心に率先して手伝ってくれました。
困った時の相談役としても、大変心強い存在でした。




その後キートスとは主にメールでログハウスキットに関する打ち合わせを続け、2016年3月6日 ログキット仮契約となりました。


申請などの諸手続き


建築地は史跡(古城の石垣)に隣接しているため、『埋蔵文化財発掘申請』が必要でした。

3月に市教育委員会の窓口に申請をしたところ、「工事立会い」の通知が届きました。
そのため基礎工事業者さんと日程調整が必要になりました。

埋蔵文化財の申請とは別に『建築確認申請』も提出する必要があり、こちらは ログキットの仮契約後にキートスに書類作成をしてもらいました。

こちらはキートスから送られてきた申請書類一式を自分で県土木事務所へ提出しますが、窓口での事前調査、書類提出、修正・変更などを経て、4月25日に 『確認済証』が交付されました。

翌4月26日にキートスとログキット正式契約をしてフィンランドに発注しました。

6月10日、フィンランド工場から出荷準備完了のお知らせと共に積込時の写真が送られてきて、ログキットが出荷になりました。




キートスから届いたスケジュールでは、2度の積み替えを経て8月初め頃に日本到着予定で、現地納品は順調に行ってもお盆の頃になりそうです。

それまでに基礎を完成させておくのは勿論、荷下しの場所を確保して、荷下ろし作業・基礎・設備・電気の施工業者を選定しておく必要があります。


地鎮祭




6月、梅雨の上り間に 略式の地鎮祭を執り行いました。



日時:2016年6月25日(土)、7時〜7時30分

式次第:祝詞、玉串奉納、お浄め

お供え:日本酒2合、洗い米2握り分、あら塩2握り分、水少々

費用:神社へお礼として1万円

神主さんの御発声の時に頭を下げ、参加者全員で、玉串奉納の後は 四隅に紙吹雪?、酒、塩、水の順にお浄めをして、終了。

鎮め物とオサガリのお菓子(おこしと押しもの)を頂きました。

雨上がりの朝の、爽やかな神事で、やって良かったと思います。

鎮め物はオサガリと共に基礎工事業者にお渡しし、工事の時に家の真ん中あたりに穴を掘って鎮め物を収めて頂く様、依頼しておきました。


基礎工事


基礎・設備・電気の施工は、重要かつ建物の安全性に関わる事を考慮し、専門業者にやって貰う事にしたので、駐車場を管理してくれていた不動産会社に相談に乗って貰い、近所で、できるだけ安く、信頼のおける仕事をするという施工業者をご紹介いただきました。

それぞれに仮図面を送り、見積りを取った後、少々の値切り交渉と泣き落としで、何とか予算内に収めて貰う事が出来ました。

特に基礎と設備は、お互いに連携が必要なことと、「埋蔵文化財発掘」関係の立ち合いで、役所とも連携が必要だったのでそれに対応できる業者を選定しました。

キットは8月には納品予定であることを伝え、基礎図面をもとに 7月中には完成して頂くようにお願いしましたが、設備業者との日程がなかなか調整出来なかったのか、着工の連絡が来ません。

少々焦りを感じ始めた7月になってようやく施工図面が届き、人通口の追加などの修正をお願いした後で、7月末に着工し、8月7日に完成となりました。










指定の基礎厚が30o厚くなったり、通風孔がお願いしていた形と違い、カバーもついていなかったりで慌てましたが、工事中は1度だけ立会しただけで 施工業者に一任していたため今更どうにもなりません。

対処方法をキートスに確認しながら、何とか部材到着前に引き渡しとなりました。




基礎の完成に合わせ、電気屋さんにも仮電源の設置をお願いし、こちらも到着前には最寄りの電信柱にボックスが設置されました。

業者さんとのやり取りは こちらが素人のためになかなか話が伝わらず、双方歯がゆい思いをした挙句、予定との違いをどうしようかと思い悩みましたが、今になってみれば良い経験したなぁ・・・と思えるようになりました。

ほかにも 荷下ろし場所の港空き地の借り受け手配、荷下ろし用クレーンとユニックの手配も何とか事前に完了し、あとは部材の到着を待つばかりとなりました。


電動工具


準備としては、電動工具の購入でも悩みました。

インパクトドライバーすら持っていなかったので、どんなのがよいのかをキートスに聞いて取り敢えず B&Dのマルチというのを用意してみました。




最大、2センチ厚の木材が切れるミニ丸鋸と インパクトドライバー、ミニサンダーのアタッチメント付属のセットにオプションで レシプロ鋸ユニットを追加し、当初は電動工具に慣れたら本格的な丸鋸などを買い足すつもりでの軽い気持ちの選択でした。

結果的には一人作業が多かった事もあり、この1台に電池切れの際に便利なコード付きのユニットを買い足した位で事足りてしまいました。

丸鋸は一度近所の方に借りて使ってみたのですが、どんくさい事をやらかして指飛ばしてしまいそうな嫌な予感がしたので結局購入は見送りました。

ルーターやら、卓上鋸も後で安物を購入しましたが、用途が限られるので、実際、B&Dのマルチだけでほぼ乗り切った感じです。

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キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


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