2.ログキットが到着する前に。


埋蔵文化財包蔵地発掘の届け出


ログハウスの間取りが決まり、2018年11月にログキットの仮契約を結びました。
(キット本契約は建築確認がおりた2019年1月末におこないました)

この地域は遺跡が多く発掘されるエリアに指定されていて、建築工事においては市の教育委員会の埋蔵文化課に工事申請を提出し、基礎工事の時は県の担当者が立ち会うことを前提に許可をもらう必要がありました。

その際にもし火炎土器などが発見されたら、場合によっては工事差し止めになることもあるとの事でした。

このことは不動産屋さんから説明を聞いていたので、建築確認申請と一緒にキートスさんに依頼しました。




それらの書類と計画図面と工事日程を提出し、2019年2月末に教育委員会から埋蔵文化財包蔵地における建築工事の許可がおりました。




建築確認申請


建築地には防火規定はありませんが、建築確認申請は必要でした。

道幅も建蔽率も下水道等の条件もすべて揃っていたので、埋蔵文化に関する申請と同時に建築確認申請もキートスさんに進めてもらいました。

特に大きな問題もなく、2019年1月半ばに「確認済証」がおりました。

 

地鎮祭


2019年4月6日、地鎮祭をおこないました。




建築地のすぐ近所に友人が家を建てたばかりだったので、その友人が地鎮祭を依頼した神主さんを紹介してもらいました。

神主さんがお供え物等を準備して下さるとの事でしたので、手ぶらで迎える形となりました。




私と生まれたばかりの息子は里帰りをしておりましたので、主人一人で心細くないかな・・・と心配でしたが、当日はキートスのNさんが立ち会ってくれました。

当日は強風でお供え物が飛んでしまうトラブルもあったようですが、一人ではなかったお陰で主人も安心して地鎮祭を終えることができたようです。

 

地盤調査&地盤改良


土地を購入した際、不動産屋から「ここは地盤が緩い」という話を聞いていました。

それで「スウェーデン式サウンディング試験」という方法で地盤調査を依頼したところ、案の定、地表から7〜8m位まで地盤が緩く地盤改良が必要だ、との判断が下されました。

地盤改良費はかなり余分な出費ですが、これからの長いこの家との付き合いを考えれば仕方がありません。






「ピュアパイル工法」という工法で、約9mの深さで25本の補強の杭のようなものを打ち込み、やっと基礎工事開始できます。

このエリアは開発地域だったので一斉に7棟分の土地が販売され、わが家が1番最初に工事を開始しましたが、その後の6棟とも地盤改良を行っていました。


基礎工事


教育委員会の埋蔵文化課の立ち合いや、その時文化財が出てきたら、と心配しました。

その後「立ち合いはしないので気をつけて基礎工事を進めてください。また、文化財を発見したら・・・」という連絡を受けたので、業者さんに気をつけて工事を始めてもらいました。



幸いにも土器などは出てこず、順調に工事が進みました。





5月末、基礎完成


「基礎の段階では家の大きさがわからなくて、ちゃんとした家になるのだろうかと不安になりました。」と主人。(小さく見えたので・・・笑)

里帰り中の私も不安でいっぱいでした。
図面上では広くて大きなログハウスだったのに、主人から送られてきた写真で見る基礎が想像よりも小さかったので。(笑)




そして、わが家の工事を始めた時にはまだ何もなかった隣家は、あっという間に外観が出来上がっていました。


ログキットの荷降ろし


ログハウスキットは40フィートx1、20フィートx1の計2本のコンテナで納品されます。

また、建築地までの道が狭く、我が家の前までコンテナは近づけません。

荷降ろしの場所は時間をかけて検討し、数か所の候補地を見つけました。

その内の第一候補である地域の集会所の駐車場を1日借りれないかと思い、主人は市役所の窓口へ行き、聞き込んだ地域の有力者に直談判した結果、そこを貸してもらえることになりました。
(本当にラッキーでしたが、主人もよく頑張ったと思います。)

2019年6月9日、フィンランドからのログハウス部材キットが到着し、コンテナからの荷降ろしです。

当日は、家族三人で行きました。
(私は息子と一緒に実家から戻って来ていました)




「クレーンの手配・荷降ろし・二次輸送についてはキートスさんに依頼していたので、不安はありませんでした。
それよりも待ちに待った材料が来たことに対する喜びの方が大きかったです。」と主人。




私も実際に荷降ろしをしている現場を見て、梱包の大きさや数に圧倒されたと同時に、自分が想像していたよりはるかに過酷な作業が待っているんだとここで実感。

「本当に自分たちで家が建てられるのか、甘く考えすぎていたのではないか。」と不安でいっぱいでした。




荷降ろしはキートスのスタッフに差配してもらい、私達も手伝いをしながら作業はスムーズに進み、2本のコンテナは午前中に帰っていきました。

この広い駐車場を借りることができて、本当に良かったです。

この後、部材の二次輸送になりますが、建築地には一部しか置けないので、最初に必要な土台材やログ材のみ建築地に運び、残りは近くにある友人の家の空き地にしばらく保管してもらうことにしました。

1日かかってなんとか2か所に部材をセットでき、丁寧にブルーシートで養生をして、初日の作業は終了しました。(怒涛の一日でした。)

「すごい量だね」
「遂に始まったね」
「本当に家が建てられるのか不安になってきた」
「この材が無くならないと家が完成しないんだよね・・・」

まさか自分が家を建てることになるとは・・・と、私は荷降ろしの風景を見て改めて思いました。

ここまできたら建てない訳にはいかないので、気合い入れて頑張ります。

この日、新潟地域は梅雨入りとなりました。これからスタートするログ組み、お天気が心配です・・・

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