6−1.建設地の変更と、雪まみれの購入地


「何とかせねば!」




実家に引越して3ヶ月位過ぎた頃です。

以前住んでいた町を車で通った時に、「前の幼稚園に戻りたい」と子供に泣かれてしまったと奥様に聞きました。

「そうかぁ」・・・

1ヶ月経った頃に「帰りたい。」と言っているのは聞いてましたが、3ヶ月経ってもかと・・・。

一応自分の中で、3ヶ月経っても言う様だったら、と私なりに線引きをしていたのですが、泣かれてしまった事で心配していたことが現実になったのだと感じていました。

引越してきてからは段々と笑顔も少なくなり、妹にキツク当たる事が多くなっていたのも気掛かりでした。

母親(奥様)に赤ちゃん言葉を使ったり、おねしょが始まったりと、子供ながらにサインを出していたんですね。




幼稚園に入り仲良しの友達も出来、初めての社会の中で自分の居場所を見つけて楽しい毎日を送っていたのに、違う幼稚園でまた一から居場所を探さないといけません。

無理もありません。まだ「5歳」です。

かなり強引に引越して来たので、「親の都合で振り回してしまい ツライ思いをさせてしまった」と責任を感じました。

一番の解決策は、やっぱり前の幼稚園の友達と一緒になれること。

「何とかせねば!」


必死の修正


今まで頭に無かったので調べてませんでしたが、徐にネットで土地情報を見てみました。

すると自分の手の出せる範囲の金額で、丁度良さそうな坪数の土地がある事がわかりました。

雑種地で、草ボウボウの写真が載っていました。

日当り良好、面積122坪(土手があるので 法面20坪・有効面積102坪)となっていました。

土地購入となると、ガレージも欲しい。
少し畑もやりたい。
その為には100坪は必要と考えていました。

その他にも土地はありましたが、値段が範囲外でした。

その日は奥様と2人で深夜まで今後の事を話し合いました。

もしも土地を購入して建設地変更となると、銀行の追加融資が必要、間取り変更の可能性もありました。

建築確認申請の修正分を今日提出して来たので、もう承認寸前の状態です。

解体予定の建物も、天気がよければ週末にも始めるところでした。

やっと決めた間取り、建築確認申請、更に土地購入手続き、登記など、ふりだしに戻る様な感じで、モチベーションを保つのがやっとでした。

でも、すぐに土地が見付かったのは「きっと何かのめぐり合わせだ!」と良い方に捉え、我が子のピンチを何とか救おうと必死でした。

次の日私は休みでしたので、土地を見に行く事にしました。

でもその前に、不動産屋さん、キートス、銀行に連絡確認する事と、そして何より両親に相談しなければなりません。

父親に「子供が前の幼稚園に戻りたいと泣いたそうだ」と伝えると、
父「でも今から何とするのよ!? 解体も始まるし」
私「土地はあるみたいだ。これからちょっと見に行く。解体はストップさせといて!」と交わした言葉は二言・三言で、それ以上続きませんでした。

不動産屋さん「土地はまだ売れてませんので御検討下さい。」と手続きと、その他費用を説明してもらいました。

銀行「まだ本契約前でしたので、もう一回仮審査からになります。一回通ってますから時間は掛からないはずです。」と融資出来ないとは言ってませんでした。増額で融資する事になるので、むしろ喜んでました。

そしてキートスに電話し、Kさんに「もしも、もしもですよ!建設地を変更します。となったらどうなりますか?」とお伺いしました。

Kさん「どうしたんですか?」
私「実は・・・。」と正直に相談しました。

Kさん「わかりました。すぐにフィンランドに確認します。
そろそろ最終的な図面を起こす頃です。
部材は押さえているはずですが、まだ刻んでは無いと思いますので、多少の間取り変更は可能だと思います。
でも反転程度で、モデルを変更までは出来ないと考えてください。
あと、玄関ドアや窓はもう手配済みのはずです。
職人の手造りで、すでに開閉方向が決まってますから、損の無いように全部使い切る方向で一緒に考えましょう。」と図面の作成を一時ストップしてもらうことにしました。




「あと、建築確認申請は申請し直しになると思いますので、一応2回分の費用は見ておいて下さい。」

「大丈夫ですよ!少し発送が遅くなるかも知れませんが、後から後悔しないように納得いくまで一緒に考えましょう。」

Kさんの落着いた話し声と、冷静な対応には 本当に助かりました。
どんな時も私達の味方で丁寧に答えて頂けます。

「キートスにお世話になってホントに良かった」と思った瞬間でした。


雪まみれの購入地


Kさんにこれから土地を見に行くことを伝え、下見に出かけました。

奥様にも昼休みに抜けてもらい、現地に集合しました。

案の定、売り地は雪が積もっていて良くわかりません。
土手の頂上までが敷地のようでした。




道路に面し、南向きで日当たりも良く、一日中日が当たってました。

西側隣は住宅がありました。

南側は森になっていて、「林の中に立つログハウス」にも憧れはあったので良いかも、と直感しました。

土手に花などを植えて花壇の様にすれば良いかも。と、イメージは膨らむばかりでした。

家に帰り、PCで不動産屋さんから頂いた求積図にログハウスの間取り図を落とし込み、建物や窓の配置を確認しました。

ログハウスには明り取りの天窓もあるので窓配置も問題無く、水周りも北側になるので、まるでこの土地に合わせた間取りで、キット契約時のままで行けそうでした。

次の日、キートスKさんに「どちらの土地でも合うようなので、このままの間取りで行きます。」と伝え、フィンランドの作業を再開してもらうことをお願いしました。

Kさん「これからの週末で変わったりしませんか?」と聞かれ、そう言われると 弱い私ですが、
私 「もう考えないことにします。」と答えました。

Kさん「後は、土地を変更するかしないかの決断ですね?」

私「私はもう変更する方向ですが、両親になんと話したらよいか・・・」
Kさん「やっぱりお孫さんとは一緒にいたいでしょうからねぇ・・・」

両親に相談してからまた連絡することにしました。


建設地の変更


下見した土地が好感触だったので、私も奥様も建設地を変更する事に決めました。

次の日、両親へ話の切り出し方に迷ってましたが、もう先に言った者勝ちです。

父親に「昨日見に行った土地を買ってそこに建てる事にしようと思う。やっぱり子供は可愛いもの。それでもいい?」と聞きました。

父親は「しょうがねべ。」と一言。

私は「ありがとう。」と涙が出そうな想いで、言うのが精一杯でした。

両親の承諾を得た私は、すぐに不動産屋さんに電話して土地購入の意思を伝えました。

その後キートスに建設地変更の連絡をしました。

トップに戻る [6−2.子供の笑顔は宝です。]へ進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005