16.棟上げ〜屋根下地


棟上げから屋根下地まではキートスにお願いしました。

何とか梅雨に入る前までには屋根をかけたいのと、高所作業なので無理をせず、クレーンも使うし、玄関屋根の造作もよくわからないし、一般の大工さんだと説明だけでも大変!
それでキートスに部分施工をお願いしました。

ログ積みが終わったらすぐに 屋根をかけたかったので、1階部のログ積みが終わる頃にはサポート依頼していたのです。

『もしも屋根工事の予定日までにログ積み終われない様でしたら連絡ください。進み具合みてまた日程調整しましょう。セルフビルダーですからその辺は臨機応変に対応しますよ!くれぐれも急いでケガ等のないように。』とキートスKさん。ありがたいお言葉でした。

工事予定日までに無事ログ積みも終わり、通しボルトを入れ、外壁を2回塗装し、電気穴に針金を通し、準備万端です。


棟上


工事は3日間の予定で、キートスからはNさん、Tさん、Oさんの三人体制でした。

私と父親は邪魔にならない様にギャラリーです。

『外壁の色にこの色はウチのお客さんでは初めてだよ!フィンランドで見たまんまだよ!』とスカンジナビアレッドに興味津々のNさん。

数々のノウハウを伝授して頂いたTさんに『よく頑張ったね!』と挨拶頂き、本当に嬉しかったですね。

挨拶もそこそこに、いつものように すぐに作業に取掛かっていました。

まずは、上棟です。

棟木に目印をつけ、妻壁の垂直や載せる面を調整確認しながら、クレーンで吊上げて慎重にのせていました。


 

『おー上がった、上がった』と喜ぶ 私と父親。


屋根垂木


次に、垂木の配置固定。

垂木は断熱材の幅に合わせ、ピッチを600mm→450mmにオプション変更していました。

屋根を抜く煙突や天窓の位置はこの時まで決めておき、その幅に合わせて垂木ピッチを調整します。

天窓はどの程度の採光量か分からなく不安でしたので、相談しながら位置を決めました。

これらの付く垂木は幅が変わらない様に、途中端材で固定されていました。

妻壁もログなので (セトリングがおきる)、垂木はスライド金物等で固定していました。

『こうスライドするのか!』と私もセトリング時の内装造作に関係してくるので興味津々。

屋根下地が終わるまで動くので、妻壁と垂木がずれない様に直接ビスで仮固定したり、やっぱり色々やり方があるんだなと見ていました。



外すの忘れずに!◯印ついてた



頂点部も金具で固定


垂木に位置を出すだけでも、高くて、怖そう!



もう少しでしょうか!




ログ?日焼けたねぇ!それに対して太くて白い屋根垂木。




大屋根と玄関部の小屋根に関する図面がちょっとうまくないらしく、私達が天井を造作しやすい様に変更しながら 作り込んでいました。


屋根野地板


フィンランド野地板をオプションで追加していますので、サネが付いている無垢の野地板を叩いて詰めながら張っています。




何十年後、やっぱりコンパネよりもちがいいそうです。
(床張りも同じ要領なので、参考になりました)

足場を作りながらの作業ですが、角度がキツくて大変そうです。




端をカットしたら、屋根下地が完成です。


 

最終的には、大屋根と小屋根の間にこんなにセトリングスペースが あるんですね!

一般大工さんはこのセトリングの関係を理解してくれるのかな?

屋根野地板の開口までして頂き、私も教えてもらいながら天窓を付けました。




はっきり言って、この屋根角度、崖です!




最後に、破風板の取り付けで工事終了!です。

子供達は、帰ってくると屋根が付いているので『お家が出来た〜』とはしゃいでいます。

それもそのはず、垂木の間から見える野地板は少しワイルドですが、仕上具合がスベスベの『スベ』位です。




『天井、このままでも十分出ないですか?』との問いに、『頭ぶつけると痛いから天井板張った方が良いよ!』とNさん。

それ位仕上がったフィンランド野地板でした。

玄関部も図面通りにはいかなかったので、自分達や地元業者では難しかったことを考えると、ほんとに来て頂いて良かったと思います。

また、私の作業を気にかけて頂き、「こうやるんだよ」と見せて頂いたり、私も作業をギャラリーしながら、電動工具の使い方等大変勉強になりました。

早速、薪ストーブの屋根抜き煙突の施工に活かしたいです。




帰る前に一緒にアイスを食べ、『出来たら写真送ってねー!』と帰って行く車を見送りながら、また皆さんにお会い出来る時があれば良いな・・・と思います。

ありがとうございました。


余談 !!




休憩中には、大変だった事など話して大変楽しく過ごさせていただきました。

その中で私が『開いてるスペースにログでガレージを建てたいんですよ!ログの方が簡単ですから』とか話しているうち、Tさんが『今度は20年後位に平屋を建てるといいよ!足場もクレーンも いらないし、今回見れば屋根も自分で 出来るよ!』

Nさんは『でも20年後 ウチの会社あるかなぁ!70才過ぎても毎日ログ積みじゃ大変だな!』と冗談も交えながら楽しく休憩してました。


でも 後からその会話を思い出すと、『20年どころでなく、こんな良い会社は ずーっと続いてほしいな!』と少し寂しくなったのを覚えています。

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