7. 余談・・・ケアホームで思ったこと


余談ですが、神奈川にいる叔母を訪ねました。

母と叔母の生まれ故郷は新潟県のある山の中でした。

都会生活に憧れていた母と違い、叔母の方は故郷の自然を愛していました。
毎年春になると故郷の同級生から「山菜取りにいらっしゃいよ」と声をかけてもらい、遊びに行ってたようです。

その叔母は夫に振り回された壮絶な人生をおくってきましたが、夫の死後自由な時間を過ごせると思っていましたが、わずか2年で認知症が発覚。
恐ろしいことに横須賀の海沿いの国道、しかも バイクやトラックがたくさん通る道路に真夜中徘徊したりしたそうです。

そんなことで、叔母は新しいケアホームへ入所となりました。

入所初日に叔母は自分の部屋を「息子がマンションを買ってくれた」と大喜びしていたそうです。


清潔で快適なケアホームで


10月上旬、母と供に叔母を訪ねた時、叔母は母に会えて上機嫌でした。

「マンション買ってもらった」という叔母の言葉の通り、本当に清潔で綺麗な建物でした。
お風呂も、ここは温泉施設かと思うほどで、「湯」という暖簾が掲げてありました。

職員の方々も親切で、施設見学をお願いすると快く受けてくれました。
至れり尽くせりとはまさにこのことです。

窓の外を見ると、隣にはとても広い公園と、さほど大きくありませんでしたが川が流れていました。

公園にはジョギングをしたり、テニスをしたり、大きな犬と散歩したりする人々がいました。




私は思わず「この建物がログハウスだったら良かったのに・・・」と思いました。

確かに至れり尽くせりの、申し分ない施設です。
でもどこかにもの悲しさを感じさせるのです。

介護という観点で見ても「ログハウス」は本当に適していると思います。
手すりなんか自分で気に入った位置につけることが可能ですし、万一転倒しても木ですから、比較的軽症で済むかもしれません。

それと薪ストーブの薪割りが苦痛になったら、ペレットストーブに変えれば良いのです。(今はお手頃価格なペレットストーブがありますね。)

木が与えてくれる安らぎ、これが何とも言えません。
まさに癒しです。


夫婦でログハウスを建てること


キートスさんにお世話になっている方々は「木の家、ログハウスに憧れて」 という理由が第一だと思います。

また「資金がない」「一度自分自身でログハウスを製作してみたい」と様々な理由があると思います。

理由はともかく「皆で一団結して ログハウスを完成させよう」という考えの方は問題ないと思います。

ですがたまに「ご主人一人のみで製作している」という場合があるようです。

「なんでこんなメンドクサイことをするの?」
「資金はどうするの?」
「ショッピングにお金をかける方がいいのに」

奥様とご主人の間に 意見の食い違いが生じているのかもしれません。

「キートスHPさえ見るのも嫌だ」という奥様もいまだに存在するのではないかとも思いました。

きっとそのような奥様は「私の人生、夫に振り回されている」とお考えになられているかもしれません。
お怒りはごもっともです。

さらに現政権は「消費税を8%にする」という発表をしました。

そんな中で、自分の知らないところで夫がキートスさんと契約をしていたなんてことになれば、それはもう心中お察しいたします。

ましてや、薪ストーブなどアナログもいいところと腸が煮えくり返っていることでしょう。




ですが、「本当に夫(妻)に振り回されている人生は涙失くして語れません。悲惨ですよ。」と言いたいです。

180度夫への評価を変えろとは言いません。
ほんの少し、10度か20度で構いません。 歩み寄ってあげてください。

「一緒に手伝って」と夫がいったとしたら、それは奥様を信頼している証であります。
信頼してない人には声をかけません。頼み事はしません。

それどころか「2人の間に前世で何かあったのかしら」というぐらいあなたのことを勝手に振り回します。

純粋にログハウスを含め、色々なことに挑戦して楽しみたいだけなのです。

どうか全国の悩める奥様方、広い心で夫(または恋人)を見てあげて欲しいな・・・と改めて思いました。


ふたりでログハウスをセルフビルドする幸せ


2か月ほど前のことですがログハウスの現場に行った際、久しぶりに電気工事の方に来ていただきました。

その電気工事の方 曰く、
「セルフビルドが流行っているようだけれど、 蓼科の山の中でも途中で放り出したと思われるハンドカットログハウスが腐って土台だけ残っているのが何棟かありますよ。よくここまで頑張りましたね。」
と本当に褒めているのか半ばあきれているのかわかりませんが・・・。

でもこの言葉を聞いた途端、一番最初にキートスの事務所に訪れた時のNさんの言葉を思い出しました。
「奥さん、道具を手渡すだけでもいい。そばにいてあげるだけでもいい。一人で食べるお弁当は寂しいです・・・」

本当に「家族って何だろう?」とログハウスや母や叔母のことを通じて考えさせられる一年でした。




キートスさんと縁があって、今私たちはログハウス製作を何とかしていますが、本当に幸せなことなのです。

ログハウスをセルフビルドするということは 、ライフスタイルの変化とともに自分自身で家に手を加えることが可能なのです。

都会ではお年寄りを狙った「リフォーム詐欺」というのが流行っていますが、犯人は「自分自身で家に手を加えることができない」という方々の足元を見ているのですから。

キートスさんのHPを拝見すると、 ご家族やお仲間でセルフビルドしたりする方、それも女性自ら工具を使いこなしている記事を見ると本当に励まされます。




私も負けてはいられないと思うのです。

ログハウスのセルフビルドをして、自分のライフスタイルを築き上げる・・・
こんなに楽しいことはないですね。

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