5.予算のこと・・・ログ材+ログ材の1.5倍の費用、そして「ヒミツのへそくり」


費用ですが・・・皆様が一番頭を悩ますところではないでしょうか?
大雑把ですが、我が家の例を 述べておきましょう。


貰えるものはありがたく頂く


頂き物がありました。
物置と断熱材、棚です。

物置は展示品の処分に困っていた方からです。
少々キズありですが、展示品です。未使用同然です。

なんと都会では「小さい物置」の展示品処分はあっという間に買い手が付くのですが、大きなものは・・・どこにも引き取り手が無いのです。

そうしますと、本当に「処分」です。
しかも費用がかかるという有りがたくないおまけ付きです。

主人が偶然知り合いのかたに「どこの製品が耐久性がある?」と聞いたところ、処分品の話となり、とんとん拍子に現場まで持ってきてくれることになりました。

寒い中高速道路を飛ばして、数人の従業員の方が来てくださいました。

帰りに高速代とお礼、帰りのお食事代を渡しましたが、それでも普通に購入した時のことを考えると、本当にタダ同然で物置を手に入れてしまいました。

断熱材は建設現場周辺のホームセンターを見て回りましたが、あの東日本大震災の直後でしたのでどのお店も品薄で弱り果てていました。

スタイロフォーム等のカッターで切るものは十分ありましたので、一階床下の断熱材に使用しました。

それでも不足してしまうときもあったので、これまた主人の知り合いに「いつになったら入ってくるのかなぁ」と何気なく聞いてみました。

すると「みんな被災地優先だからねぇ・・・断熱材どころかお風呂、流しもなんでもそうさ。」との返事。

これはもう、1階床を先にやってみようと諦めていた矢先に・・・偶然「住宅建築自体がキャンセルになっちゃったよ。」と断熱材が手に入りました。

知り合いの方が色々聞いて回ってくれたようです。
本当に有り難いことです。助かりました。

なぜキャンセルになったかまでは詮索しませんでしたが、おそらく今回の震災が影響しているのかなと思いました。

そして、棚です。
これは私の師匠がお稽古場の模様替えをするために譲り受けたものです。
ステンレスで出来ており、20年経ったとは思えないものでしたが、花器の処分にともない必要なくなったのです。
「錆びていないので外でも部屋でも使える」と思い、頂いてきました。
今は広い物置の中で出番待ちです。

都会はどうしても「場所」が無いのです。
ですから処分に困って・・・という方々が多いのです。

以前の私は「人様におねだりするなんて・・・」という気持ちもありましたが、 むしろ都会では場所を確保するのに苦労している人が多いのです。

あまり露骨におねだりはいけませんが、かと言って人様の好意を断るのも考え物です。この際はお互い助け合いと思いましょう。


費用は・・・ログ材とログ材の1.5倍の費用準備を


ここからが本題です。

本当は我が家のログ材は300万ではないのですが、解りやすい例としました。

ログ材が300万としますと、300×1.5=450万、合計750万を予算とみなしたほうが良いかと思います。

ログ材は先払いとして、残り450万です。

我が家の例ですが(大雑把です。何円という単位は割愛します。)
・ 基礎工事・・・120万(べた基礎)
・ 屋根工事・・・約80万
・ お風呂等の水回り・・・150万(寒冷地のためここはお金をかけました。でも安いほうですよ。)
これだけで330万です。

残りは120万です。この中には、、、
・ 宿泊代
・ 交通費(高速バス利用で2人で往復1万円。新幹線の半分です。)
・ 建築計画書作成依頼(提出は自分で役所に行きましょう。解らないところは親切に対応してくれました。意外とスムーズに通りました。)
・ 簡易トイレ(約1年ほど基礎屋さんから借りましたが4万円ですみました)
・ 設備機器 (バスルーム、洗面台、キッチン、給湯器)
・ 塗装
・ ロフトがある方は足場
etc、山ほどあります。

まずはノート等に書き出してみましょう。

書き出したら「自作できるもの、またはうんと安いもの」と「プロに依頼するもの」と分けてみましょう。

我が家は寒冷地のため、基礎と屋根と水回りは プロに任せました。

その代わり、キッチンシンクはイケアで材料を一式揃えて現地で製作(約4万円)、
コンロは最初キートスのKさんから「IHクッキングのほうが安全」というアドバイスを頂いたので、ガスコンロは使用しないことにしました。

ところが・・・あの震災で少々問題が発生。
詳細は「ヒミツのへそくり」で。


「ヒミツのへそくり」・・・イザという時に助かります。


ログハウスの雑誌をじっくりと眺めていると、「ある物」の存在に気が付きませんか?

特に冬に大活躍する・・・
そう、「薪ストーブ」です。



恥ずかしながら私達はその存在を知っていたにもかかわらず、そしてキートスのN氏から説明を受けていたのに・・・少々購入を躊躇しておりました。

理由は「きちんと火の管理が出来るか」、そして「本当に一台で家じゅう暖かくなるのかしら?」という疑問が常にあったからです。

ログ積みが終りに近くなったある日、親切なご近所さんが「お茶飲みに来ませんか」と声をかけてくださいました。

そこでバーモンドキャステイングスの素敵な薪ストーブを拝見させて頂き、ご主人と奥様は色々と説明もしてくださいました。

エアコンや石油ストーブとは全くと言っていいほど違うその「やわらかい暖かさ」は本当に感動しました。

さっそく帰宅後、薪ストーブの事についてもう一度勉強し始めました。

主人とアーデモナイ、コーデモナイと両者一歩も引かず・・・。
(この間にキートスさんの施工で屋根ができてしまいました。)

主人は自称「海の男」、つまり「寒いのが大の苦手、雪なんかもってのほか」 という人なので、自分自身が納得しないと気が済まないようでした。

国産や海外産を色々見て回った結果、
「ダッチウエスト・フェデラルコンベクションヒーター」

ほぼ主人の一目ぼれでした。
予算、燃費、機能性 すべての条件を満たしていました。




(私はキートスさんのHP「ハルビアテン」と「ヨツール602ガラスドア」が気に入っていました。

 私とは違いスラリとした姿かたち、特にヨツールはデザインも愛らしかったのですが、「小さすぎる」と主人に却下されました。

 やはり寒冷地では家族の中で一番寒がりな人を基準に考えたほうが良いです。でも少し未練が・・・)

我が家の場合ですが、「ヒミツのへそくり」のお陰で薪ストーブの施工を業者にお願いすることが出来ました。

私は十数年前からお付き合いで「金貯金」というものをしていました。
私自身全くと言っていいほど貴金属には興味が無かったのですが、月に数千円という気軽さから申し込んでそのまま放っておいていました。

偶然、金価格が最高値でしたので、薪ストーブの予算をこれで捻出できました。

薪ストーブの設置は本体より煙突が高くつくことがあります。
実は工事費は煙突代より安いです。
我が家はほぼ家の中心に設置することで、防火壁を製作しなくて済むようにしました。

また、主人が施工の手伝いをすることで人件費一人分カット、ストーブ本体も 割り引いて頂きました。
その結果、かなりお手頃なお値段で施工して頂きました。

急遽プロに手助けしてもらうことが必要になった時、やはり「お金」は必要です。
将来ログハウスを自分の手で建てたいと思う人は「イザという時のヒミツのへそくり」を用意して下さいね。

でも、株や金貯金など当たり外れが多いものより、やはり貯蓄です。

例えば、ヘビースモーカーの人は一日のたばこの量を減らして「買ったつもりで貯金箱に入れる」、あるいは「500円玉貯金」、外食を一回減らして「食べたつもりで貯金箱へ」など楽しみながら行なってください。




実はある方から「食べたつもり貯金」を教えて頂きましたが、毎週家族4人で外食をしていた場合、一回止めて浮いた分貯蓄するだけでかなり効果があるそうですよ。

トップに戻る [6.セルフビルドを始めて] へ進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005

[ キートスのセルフビルダー達へ ]