4.ログ組み


ログ組みの開始


平日は仕事があるので、ログハウス作業は週末のみです。

2月に入っては思わぬ積雪もあり、のんびり建築になりましたが、11日にやっと本格的に作業に入ることができました。

アンカーボルトの穴開け作業は、位置を測ってログ材の裏側からドリルでアンカーボルト用の穴を開けた方が狂いが少ないことをインターネットで知りました。

途中からこの方法に切り替え、さらに座金の外周に沿って8mm径の木工用ドリルでぐるっと穴を掘ってからノミ作業をすると効率的に作業を進められることを知りました。
これもインターネット情報です。




アンカーボルトがログ材の面より飛び出している所は2段目の底にドリルで穴を開ける作業をしました。

こうして、難航していたシルログの座金掘りも全て終了しました。

そして2段目を積み上げ、ついに1本目のダボを打つことができたのです。
ここまで来るのにログ材が到着してから2か月もかかりました(涙)。




ダボがかけやに叩かれてズボ、ズボッと 打ち込まれていく感触は、実に気持ちの良いものです。




娘と孫たちはログ材の運搬をよく手伝ってくれました。
また、娘はカビスケで 材のメンテナンスをよくやってくれ、地味な作業で サポートしてくれました。




娘の旦那は なかなか仕事の休みが合わず、それでも力仕事が必要なときは快く手伝ってくれました。

娘いわく「両親がセルフビルドで家を建てるなんて、よくやっているなあ」 と感心です。





ログ組みの工夫


ログ組みを効率良く、そして間違えないように進めるために、ログ面の番号を 書いて貼っておきました。






また、当て木 (ヒットブロック) も使いやすいように工夫しました。





その後のログ組み


1月下旬より父親の入院やら週末の雨、さらには3月中旬からのギックリ腰に建築を阻害されておりましたが、それでも少しずつ ログ組みを行ってきました。




3月15日(日)

そろそろログの壁が高くなってきたので、床の根太を設置することにしました
(順番としては先に仮床を張ってからログ組み開始のようですが・・・)

そして、いずれは屋根の野地板となる構造用合板を25枚ほど購入して仮床を張りました。

仮床を張ると随分と家らしくなり、孫達が遊びに来るとままごとの遊び場となっています。


4月4日 (土)

だいぶログハウスの壁が高くなり、高いところで8段目まで進み、1階の半分まで組み上がってきました。




しかし、私ときたらギックリ腰で(決してログ作業中ではありません。皆さんによく言われるのですが)、口は出しても手は出せない状況。

そこで活躍してくれたのが、私の妻と娘の女子力。(孫の女子2名は戦力外)






この二人、実は始めてかけやを使ったログ組みとダボ打ちを体験し、ぎこちないもののすっかりはまってしまいました。





4月5日(日)

雨の日は大きなブルーシートで 全体を囲いますが、どうしてもシート隙間から雨が基礎に漏れて水がたまってします。

そこで、コンクリート用のドリルを行きつけの自動車工場からお借りして、12ミリの穴を開けました。




初めは12ミリのドリルで掘削を試みるもなかなか進まなかったので、いったん細いドリルで予備穴を開け、そのあと12ミリを使ったところ順調に掘削でき、見事貫通して小便小僧のように見事排水ができました。





協力者たち


作業中は 多くの方々に協力していただきました。




ログ組みの段階で組み立て作業に協力してくれたのは、
元同僚のS氏や 力持ちの教師 N先生と C先生、S先生。 幼なじみの公務員 Sくん。

そして、工業高校建築科のO先生には 全工程を通して助言をもらいながら 共同作業をしてもらいました。

また、時々作業の様子を見に来ながら手伝ってくれた 近所のAさん、
電気工事士の資格をもった 電気科の教え子 K先生。

またまた教え子で 大工さんのKくんには 屋根の野地板を張るのにテキパキと作業してもらい、
1日で張り終えてくれました。

自宅のリフォームに来てくれた大工さんの Iさんからは 使わなくなった卓上丸のこをいただいたり
小穴カッターという電動工具を教えてもらったりと ありがたいサポートがありました。




みなさんに感謝しています。


テラス部分




テラス柱部分は、組み上げる前に塗装しました。








 

6月、テラスの柱立てが完了。






7月にはロフトの床根太ログを施工し、その後仮床も敷きました。







棟木の移動


8月前半までは猛暑に作業を阻まれましたが、ちまちまと作業を楽しみながら 組み上げてきました。

すごく悩んだことは、棟木をクレーンで吊して妻壁に上げることが周辺の状況で難しいので、人力でいかに上げるかということでした。

順序としては妻壁を組んでから棟上げという手順なのでしょうが、最初に棟木を2階ロフト床まで上げてしまって、ジャッキなどを使って棟木を上げたところに妻壁のログ材を打って積んでいくことにしました。
(うまくいくか少し心配ですが・・・)






建設地まで5mほどの高低差があるため、200kg近くある棟木を滑り上げるための台を作って、手動パワーウィンチとスリングベルトを使い、ログハウス横まで移動させることに成功しました。




さらに単管パイプで三角のやぐらを組み、手動パワーウィンチ、手巻きワイヤウィンチ、動滑車に スリングベルトを使い、半日かけてロフト床までつり上げることができました。

友人と妻と3人で「やったー」と拍手が湧きました。


ロフトのログ積み増し


10月からロフト下部の積み増しと妻壁のログ積み作業に入りました。




妻壁用ログ材を2階床まで上げるため、1階壁に太い板を斜めにかけ、両端にスリングベルトを掛けたログ材を二人で持ち上げました。




ヘルメットと安全ベルトを使用して、安全に気をつけました。









外壁塗装


だいぶ風雨にさらされてきましたので、外壁塗装も始めました。

足場が組まれてから軒などの高い所の塗装は私が塗りましたが、外壁塗装は 主に妻がやってくれました。

妻は黙々と塗装に入り込み、塗ったところがどんどん増えていくことに達成感を味わっていたようです。

ただ、ムラなく塗るのが難しかったようで、何度か私にダメ出しを食らいました。




宮城県は楽天イーグルスの本拠地ですから、イーグルスカラーに近い『マホガニー』を塗りました。

当初は訪れる皆さんから「これが家の色なの?」とよく聞かれました。
防腐剤を塗っているのかと勘違いされたようです・・・(笑)


通しボルト&妻壁


 

通しボルトも取り付け、妻壁のログ積みは順調に進んでいます。


  

 

妻壁が積み上がっていくと高度感が増し、どちらかというと高所恐怖症の私にとって怖さとワクワク感が交錯していました。




高所作業にも関わらず一番手伝ってもらったのは、妻と建築科の高校教師のO先生。
また、寒い中お正月に手伝ってくれた幼なじみのS氏。

「お手伝い、ありがとう〜!!」




南北にある窓枠が出来上がるまでは棟木をジャッキで上げながら窓枠の下のログ材に仮置きしておきました。

窓枠の一番上のログ材を組む際には、2階仮床に単管パイプで櫓を組んで棟木を持ち上げ、妻壁を1段組むごとに単管パイプの高さを上げていくという作業を繰り返しました。




12月28日、棟上げまで あと一歩というところまできました。

キートスのNさんからは「妻壁の垂直をしっかり取るように」と指示を受けていました。

棟木を妻壁の中心に置かずに片側に偏っておいたため、その重さで妻壁の垂直が若干取れていないことが判明しました。






そこで棟木を取り付ける前に、スリングベルトを妻壁全体にかけて、足場の間でウィンチを使って垂直を出しました。




いよいよ、年明けに棟上です。

トップに戻る [5.屋根作業]に進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


[ キートスのセルフビルダー達へ ]