3.建築準備


1.抜根・伐採




地元の建設会社のTさん曰く、
・伐採は1本あたり1万円程。
・抜根は伐採より費用が高くつくが、簡易的に処理できるなら安く済むとのこと。(敷地の隅に埋める等)

一方で、ログハウスを建てようとしているエリアには直径30cm未満のベイマツ・白樺があるだけで、残りは直径10pにも満たない細い木ばかり。

薪小屋やテラスの造成予定地を含めた面積を約100uと試算しても、それほど大変ではなさそうです。

ご近所のCさんの「自分でやっちゃえば?」との甘い囁きを信じ、最終方針はこちら。

「チェーンソーを買い、自分で木を切る。 大きな木の伐採と抜根・整地は業者に委託する」










※ちなみに Cさんは地盤調査や地盤改良をしていないので、我が家も不要と判断しました。


2.基礎工事


「ログハウス」の章でも書いたとおり、キートスのNさんは、
・基礎工事を自力でやった人は過去に10例くらい(非常に珍しい)
・機器を揃えたり残材処分が大変。
とのことでした。

確かに基礎工事を自分でやるのは危険ですし、失敗すると取り返しがつかないので、迷うことなく業者さんに委託することにしました。

キートスのKさんのアドバイスは以下のとおり。

・キートス社推奨の工法は特にない
(独立、ベタ、布いずれもOK。ベタが多い傾向にある)

・ベタ基礎に比べて布基礎は割安になるはずだが、最近は割高傾向にある。

・地上高70cmが主流。概ね45cmから75cmくらい。

・地上高が150cmを超えると居室扱い(税金etcで)になるので注意が必要。

・業者の選定、及び交渉しだいで安く抑えられる。

なるほど。

当初は120cmほど掘り下げ、地下作業室(8畳程度)も設けたかったのですが、基礎工事費が跳ね上がるので断念。

キートスの情報をベースに地元の建築業者さんに相談したところ、以下のような回答が。

・ログハウス会社で推奨している工法がないなら、布基礎が安くて良い。

・井戸掘削と同様、土地の状態によって変わるので、上記費用は保障できない。

・独立基礎はあまりお勧めしない。

・凍結深度があるので、一般的な土地(住宅街)と比べて高くなる。






最終的に「基礎高は70〜80p」にしました。





3.井戸掘削


実はこの一帯は、上水道が通っていません。

森の中だからではなく、百メートル先にあるペンションも井戸水・浄化槽だそうです。

市に要請しても無駄なのは自明なので、水は“現地調達”になります。

雨水?それはちょっと・・・。

ご近所のCさん邸の実態はこちら。

・別荘を建てた当初(約20年前)は、水を汲んでポリンタンクに入れて運んでいた(!)

・ご近所の別荘が完成したとき(1999年築)から、掘削された井戸水を引かせて貰った。

・100メートル近く掘らないと水は出ないのでは?


「雨水で我慢するか」

最初はそう思いましたが、地元のFさんに伺ったところ・・・

・かつては1mを掘るのに6万円かかったが、現在はもっと安くなっているはず。

・今の井戸から引水するより、改めて掘った方が(初期費用やランニングコストを考慮すると)安いかも。

・60m掘れば確実に湧出する(近所でも60mで湧出)。管は細くても良いはず。

うーむ・・・。

そこで建設会社のTさんに相談したところ、

・掘削費用は1m毎に10,000円〜15,000円なので、60mなら約60〜90万円。 (但し、もっと高くなる可能性もあり、保障できない)

・どのような管を通すかに依って値段も変わる。

・ポンプの敷設は必須。管と併せて30〜40万程度。






最終的に、「井戸を新規掘削し、水を遠慮なく(でも大切に)使う」ことにしました。

手痛い出費ですが、さすがに雨水では生活できませんから。。。



4.建築現場




@ インフラ関係

電気 **さん経由で**社に委託済み
(仮設電源敷設依頼)
井戸掘削工事 **さん経由で**社に委託済み
ガス工事 石油給湯機の候補を選定し、**さんへ連携済み
足場 **さんに手配を依頼済み
(必要になりしだい敷設頂ける予定)
仮設トイレ **さんに手配を依頼済み
*/*に設置頂くよう依頼済み


A 宿泊準備

支援メンバーのスケジュール確認  */*に文書発信、
*/*7に暫定回答を取りまとめ。
テント・宿の区分確認 支援メンバーのスケジュール確認完了
宿泊施設への依頼・確認事項 連泊、風呂・洗濯機の貸与OK。
しおりへ反映予定。
ご近所への挨拶 建築工事に関する事前のお詫び
(工事着手前に手紙を投函)

キャンプ道具

テント 実人数とキャパの整合性確認、マット類
(現時点で11名は宿泊可能)
クーラーボックス **さんから拝借(完了)
LEDランタン ジェントル製を2台購入
食器 各自に準備して貰う予定だが、
紙皿・コップ・箸類は一応用意する。
ガスボンベ プリムス用を準備→コーナンが安い
電池類 単三x12本、単一x6本準備済み
食糧 食料品(米、ふりかけ、レトルトカレー、 ラーメン、缶詰、肴等)
洗濯道具 ピンチハンガーは購入済み。
 ハンガーは自宅にある余りを持参。
調理道具 調理台、ダッチオーブンを**さんから借りる。
フライパン等を拡充。
ウォータージャグ お茶パック
救急道具 応急処置用の医療品や薬を揃える。
**さんに依頼済み。
蚊取り線香 虫除けスプレーも
七輪、炭

通信インフラ

Wi-Fi機器 現地でのデータ通信用
PC(モバイル) ブログ更新用

しおり作成

交通手段等 飲食店、病院等の情報も搭載する。
順次バージョンアップを行う。






5.荷受け


2012年8月18日 朝7時半、荷降ろしの指定場所に行くと・・・




既に40フィートのコンテナ車が到着していました。

デカい!フィンランドから東京大井港経由でやって来たそうな。

ほどなくして応援隊も合流、頼もしい限りです。

さらに! 同梱されていた荷物を取りに来られたキートスのNさんも手伝って下さることに。

今になって思えば、Nさんがいなかったらどうなっていたことやら (笑)。




荷崩れしていないかを確認しながら、コンテナの扉を開錠。






大型クレーンと4トントラックの荷台を使って、巧みに荷物を引き出します。




数百キロの部材が宙を舞います!




ギャラリーは少し離れた安全な場所で・・・




駐車場の隅に積み上げ、ブルーシートと 縄・ヒモを使ってグルグル巻きにして、徹底的に防水・防風処置を施しました。




土地所有者さんのご厚意で、基礎工事が終わるまでログハウス部材はここで保管させて頂きました。

ありがとうございました。

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