嬉しい出来事がありました。(岐阜県からの訪問者)

「もしもし、岐阜の○○ですが・・・」と電話をくださったのは、懐かしい 懐かしいセルフビルダーさん、

新潟に仕事に来たので もしよければキートスの事務所に寄りたい・・・と。

 

ログキットを納品したのは もう20年程前になります。

 

随分前のことですが 忘れられない思い出が大変多くあり、

すぐにその時の事を思い出しました。

 

久しぶりにお会いしましたが、その時の青年は 紳士に変わっていました。

(自分のことは触れずにおきます)

 

その数々の忘れられない思い出とは、ログキット契約後に 初めて建築地を見たときのことです。

 

ユーザーさんは  「少し傾斜がありますが 基礎を作ってください。」と。

で、私(N)は 「どのくらいの傾斜ですか?」、 ユーザーさん 「先っぽで 2.5m位の高さでしょうか。」

そんな話で 基礎建築を請け、現地に下見に出かけました。

でも実際の土地は かなりの傾斜で、建物の先では 高さが6.5m位になる急斜面でした。

当日 岐阜の基礎業者さんと 無言で30分以上 腕組みをしながら 途方に暮れていたのを ハッキリと思い出します。

「どうしようか?」 「どうしたら良いんだろう」 、、、しばらくしたら ログキットが届いてしまいます。

いろいろなアイデアを考え、しっかり地中にコンクリートベースを作り、

鉄骨を組み上げる方法で 基礎を造ることにしましたが、実際の工事は非常に大変な作業でした。

それでもキット到着には間に合わず、一ヶ月遅れ位で完成した「天空の鉄骨基礎」 。

早速  ログ組みを開始したのですが、 これまた写真のように ログ組みを外側から作業することはできません。

すべて室内側から おそるおそる作業をし、途中から簡易足場(木材で)を組んで

何とかログハウス本体を完成させました。

 

 

そのログハウスも 20年が経過し、

「今でも家族で 頻繁に利用しています」

とのことでしたので 安心しました。

「メンテナンスも けっこう大変ですよ」

と笑いながら話されていましたので

その作業も楽しくされているようです。

 

とにかく 私たちにとって最も嬉しいことはユーザーさんがログハウスを大切に長く利用しているという

お話を聞かせていただくことです。

住宅なら良いですが、別荘としてログハウスを建てられたユーザーさんが、あまり使ってないと言うお話を聞いたり、

近くに出かけて立ち寄った時に 全然使ってないなあ~ と感じたりすることは とても寂しく、ちょっと悲しい気分にもなります。

 

20年の歳月を経て、「懐かしいので寄りました」 と言っていただいて、本当に 本当にうれしい 出来事でした。

これからの20年も(無理かもしれないけど) こんなユーザーさん達に出会えることを信じて、キートスはがんばります。

 


[ ログハウス徒然草 16.04.15 ]     Kiitos Log House