200数十年経ったフィンランド ログハウスの話

数年前に訪問した フィンランドのオウルという町の 「お土産物店」 でのスナップです。

写っている少年は ただの通りすがりのアジア人少年です。

フィンランドの古いログハウス

お話したいのは、 後ろの建物についてです。

すでに 二百数十年経過しているログハウスのお店で、 現在も港の観光エリアの一角で立派に商売しています。

壁は何層にもペンキを塗り重ね、風雪に耐えてきました。

さすがに ノッチ(ログハウス特有の建物の交差部で外部に突き出している箇所)は 腐食して傷んだので

その部分を少し切り落として、 その上からカバーをあててあります。

ノッチが見えないので ログハウスとは分りにくいです。

でも このようにノッチにカバーをした 一見ログハウスに見えない100年以上経った古い古いログハウスが市のサービス機関の事務所だったり、 普通の住宅として 使われていたりして

町のあちこちに点在しています。

古くなったら潰して建替えるという日本的な建物に対する感覚がフィンランドには無いので、

このような古いログハウスが大事に使われています。

日本では、湿気と雨の多い気候のため ログハウスといえども200年以上使えるかは疑問ですが

ともかく手入れをすれば100年以上は 持つのではないかと思います。

これも立派なエコロジーですよね。

そろそろフィンランドを見習って、資源のない日本での「使い捨ての文化」を卒業してもよいのでないでしょうか!!

そういえば、「エコポイントとかで まだまだ乗れる自動車を 無理やり新車に乗り換えることは

そもそもエコなんだろうか?」 と非常に疑問に感じます。

フィンランドでは自動車の値段が高いこともありますが、

30万kmや40万kmも走った車が あたり前に道をかっ飛ばしています。

手入れをして大事に使うこと、本当に感心させられることが多いです。

[ ログハウス徒然草 10.06.08 ]      Kiitos Log House