社務所の取り壊し・・・

 

12月よりログハウス建築が始まる 新潟県新発田市にある 「千光寺 ・集会所」 の建替え工事、

今まで使っていた集会所(社務所兼用)の建物は、 築後30年余り経過して かなり老朽化していました。

確かに 壁には断熱材もなくて 夏暑く 冬寒い、 ドア類も 開け閉めが スムーズではない、

時々は 雨漏りもしたらしいし、 床も斜めになっていて 確かに老朽化していました。

しかし 30年以上も前の建物なので、 かえって最近の建物に比べ 柱や梁は 太くてシッカリした木材を使用し、

建物本体は 丁寧に 頑強に 造られていました。

昨今の 「できる限り安く建てて 安く販売しようとする建物」 に比べれば、 格段に堅固な建物です。

また ドイツや北欧のように 「なるべくリフォームして 100年やそれ以上も使い込もう」

と 建築物を 考えることと比べると、 何かおかしいような気がします。

資源のない日本においては、 この建物を補修し リフォームすれば 快適な建物に 作り変えることもできるし、

その方がかなり安くつくので 本当にもったいない気がしました。 ( ログハウスキットを販売している会社なのに )

そして、一週間もしないうちに 写真のように解体が進み、10日後には 跡形もなくなっていました。

「補強や補修工事をすることも可能ですよ。」 と話もしましたが、現在の檀家さん達は 平均年齢70歳(多分)位で

「ともかく 自分達の代で建築工事をして、

 その後 子や孫の代で 手をかければ100年も もつだろう ログハウスの集会所を 残しておきたい。」

という皆さんの考えも 一理あると納得し、ログハウス集会場の 新築計画が進みました。

それにしても 解体工事はあっけなく済み、 もったいないやら 味気ないやら ・・・ なんか不思議な気分でした。

[ ログハウス徒然草 09.11.25 ]