セルフビルドのお爺さんマイスター

古いいアルバムを整理していたら、15年位前にフィンランドの湖畔でひとり大きなログハウスをセルフビルドしていた お爺さんの写真が出てきました。

フィンランドのログハウス・セルフビルダー

そうそう この時でした。

ログハウスキットを日本に輸入するビジネスを検討している時に 障壁となっていたいくつかの問題

1.ログハウスキットを遠い地域のユーザーさんに納品した場合、建築工事はどうしよう?

2.そもそも ログハウスをキチンと建築できる建築屋さんが どれほどいるのだろうか?

3.納品したログハウスキットは ちゃんと完成するのだろうか?

などなどが 「すっきり解決できた日」 だったんです。

日本の5倍はあろう大きさの 「蚊」 と戦いながら (湖の近くだったので 非常に蚊が多かった)

楽しそうに ログハウスを建てていたお爺さんは  「自分で建ててるの?」 という私の問いに

J 「そうさ!」、 私 「建築関係の仕事をしてたの?」、   J  「全然・・・・」

私 「素人でできるものなの?」、   J  「マニュアルと学習でね。なんとかなるよ」

私 「楽しそうだね。」、   J  「そりゃそうさ。 これをやりたくて引退(多分、定年)を待ってたんだよ。」

私 「完成まで自分で建てるの?」

J  「あたり前だよ! こんな楽しいこと人に頼めるかい?」

そうか、マニュアルをキチンと作れば、心あるユーザーさんなら 自分でログハウスが建てられるのか。

じゃあ、ログハウスキットを輸入し、完成されたマニュアルを作ろう。

もしかしたら 「日本の心あるユーザーさん」に出会えて、 そのユーザーさんも楽しんでくれるかもしれない。

その日は、そのお爺さんがココはサウナだ、キッチンはこうなるとか、薪ストーブはココでエントツはこうなるとか

延々といろいろ説明してくれるのを聞きながら過しました。

もっとも、非常になまりの強い英語で(私とどっこい位)、半分くらいしか理解できませんでしたが

本当に楽しそうで、 聞いている私にも 力と希望が湧いてきました。

この後に、非常に短絡的に ログハウス輸入ビジネスを開始してしまいました。

もちろん、当時はフィンランドのログハウスは知っている人も少なく、

ログハウスの建築屋さんなども数えるくらいしか存在していない時代でした。

「自分でログハウスを建てる」なんて寝言みたいなことを言っている業者も キートスくらいしかなく

無謀な挑戦(ビジネス)と思われましたが、日本にも「心あるユーザーさん」は思った以上に多くおられました。

お蔭様で 今日まで「心あるユーザーさん」達との交流も合せて、

本当に楽しく幸せにビジネスを続けることができました。 有難うございました。

誤解しないでください、 閉店の挨拶ではありません。

今後とも キートスは最初のポリシーを大切に 全国のユーザーさんとお付き合いを大切にしていきます。

このお爺さんとの出会いやビジネス起業のいきさつは「キット販売への経緯」にも、記載しています。

[ ログハウス徒然草 10.06.09 ]      Kiitos Log House