気のせいかもしれないが 木々の芽が
ちょっと 膨らんできたような 気がする。
そう思いつつ 木の枝を 眺めていると
そこに 一羽の小鳥が ・・・ 頬が白い 「 ホオジロ 」
山のログハウス周辺でも よく見かける野鳥だ。
羽色は地味だが なかなか その歌声は 美しい。
バードウォッチングを 始めたばかりの頃、まだ 双眼鏡に 慣れていないせいもあって
双眼鏡を通して アップで眺められるのは、 体が大きい 「 カラス」 と
縄張りを主張するために 同じ場所で さえずり続ける 「 ホオジロ 」 ぐらいであった。
双眼鏡を片手に 森の中を歩いていると、 向こうから 同じく 双眼鏡を手にした人と すれ違うことがある。
そして 「 今日は 何か いましたか? 」 挨拶代わりに そう問いかけられる。
「 はい、 そこで ホオジロが 鳴いていました!」 と うれしそうに 答えると、
「 あ、 定番ですね。」 と 相手は 笑顔で答え、 そのまま 去って行く。
今考えると、 バードウォッチングをしている人が 「 何がいましたか? 」 と たずねる時
それは 「 何か 珍しい鳥が いましたか? 」 という意味で
どこにでもいる 「 ホオジロ 」 という 返事がくるとは 思っていなかったに違いない。
でも きっと 心の中で 「 最近 始めたばかり なんだね 」 と思って 暖かく 微笑んだのだろう。
最近は 「 定番・ホオジロ 」 を見ても ほとんど 感動しなくなってしまったが、
春に 彼らの美しい歌声が また聞けるようになると やっぱり うれしくなるんだろうな。
[ ログハウスで自然暮らし 10.03.07 ]