歩行者の気持ち

 

「いや~ 頭から 水を かけられたよ~」  上司のNが そう言いながら オフィスに 入ってきた。

昨日、出社時に 車を 建物の前にある 駐車場にとめて 後ろから 荷物を降ろしている時に

前面道路を走る車に 水を頭からかけられた というのである。

 

「『あそこにターゲットがいるぞ! エエィ、 水をかけてやれ!』 と わざと 水をかけたんじゃないかと思っちゃうよ。」

「そんなことは ないですよ。 きっと 気がつかなかっただけです。」

「そうかな~?」  車に水をかけられて イヤな気がしない人は いない。

上司のNも 苦笑いしつつも ちょっと腹立たしそうだった。

 

「新潟に住み始めた当初、 水を平気で 撥ね上げる ドライバーが あまりに多いのに 驚きましたよ。」

「田舎は 車社会だから、 車を運転する人が 歩行者になることは ほとんどないからなぁ。」

「自分が 水をかけられた経験がないから、 自分の車が 歩行者に水をかけていることに 気がつかないのですね。」

「いや~、 久々に 歩行者の気持ちに なったよ。」

 

 

オフィスで そんな会話をしている間も 前の道路では

シャァァァァ・・・・!!  と 音をたてながら 何台も車が 通り過ぎていく。

 

ログハウスでの自然暮らしを 心がける人たちには、 こんなドライバーさんはいないと 思いますが・・・

 

 


[ ログハウスで自然暮らし 10.02.10 ]