4.ログキットの到着


到着の前に


ログ部材が届いたときにスムーズに進められるように、場所の確保とクレーン&トラックを手配します。

荷下ろし作業の方法は、キートスさんから送られたマニュアルをみればだいたいイメージはつきます。


荷下ろし場所の確保


荷下ろし場所の確保はとても大変でした。

近場に道の駅があるのですが、道の駅で荷下ろしする許可はかなり厳しく、候補地を何か所か選びました。

ただ、道の駅以外にすると、2次輸送が5Km以上離れてしまうし、確保スペースが狭くなったりするので、条件に合う場所を見つけるのが大変でした。




初心に戻って、やはり道の駅が一番いいので、3回通いました。

1回目は、担当者から「正規の許可は役場を通してくれ。ただ、個人では役所から許可はほぼ出ないかも」と言われてました。

2回目は「どうしても見つからなければちょっとは考える」と反応が変わり、見つからなかったので、3回目訪問時に上の方が出てきて「作業内容は理解しましたのでそのまま利用してください」と。

つまり、「許可は出せないけど、普通に利用する分なら見ないようにします」という回答です。

荷下ろしは完全な「作業」になるわけで、作業する場合は許可が必要ですが、個人では許可が出ない。
ただ、道の駅を個人が駐車して利用する分ならOKということ。

そこで個人がちょっとした作業をすることは道の駅としては見ないようにする。

これで場所は決まりました。




お話しした担当者さんはその道の駅の責任者のようでした。
お堅い感じの人でしたが、理解ある方で良かったです。

どうやらセルフで家を建築すること自体に好奇心があるようで、確保場所の話しが終わったら「木材はどこ製?」とか「何人でやるんだ?」とか30分くらい雑談でしてました。

こうしてちゃんと話せば分かってくれるということ、黙って作業しなければ味方になってくれます。

そして荷下ろし当日、部材の量が想像を超えていたので、道の駅が便宜を図ってくれて未開拓の場所を提供してくれました。

参考までに、100平米の建物の部材だと、かなり余裕を見て200坪くらいの荷下ろしスペースはほしいところです。

 

 

クレーンの手配


クレーンとトラックは、基礎工事をお願いした会社から紹介をしてもらいました。

こちらも相みつが取れるようにネットで検索して、それぞれ5社くらい見積もりをもらいました。

クレーンは10トンで十分と思っていたので、それで見積もりました。

最安値ではないのですが、やはり紹介してもらったところを採用しました。
理由は、紹介してもらっているので万一不都合が生じても融通は利くだろうと思いました。

直接やり取りして、集合場所を記した地図を渡して当日迎えました。


コンテナからの荷下ろし


2020年8月17日、フィンランドからついに那須にログ材が到着しました。

現地に8時集合でしたが、事故とか渋滞を気にして4時間以上前に到着。

7時くらいに駐車場で新潟ナンバーを見かけたので、もしやと思ったらキートスのNさんでした。

8時に20フィート、9時に40フィート、計2本のコンテナが来ます。

20フィートコンテナを初めて見たときは、そんな大したことない印象。
40フィートも楽勝だろうって思いました。

荷下ろしの体制は、クレーン&オペレーター、4トン以上トラック&ドライバー、午後から大型トラック&ドライバーが加わり、ヘルプ3人に私。
あと、新潟からわざわざNさんが参加です。




クレーンは10トンでお願いしていましたが、クレーン屋さんが事情を加味して10トンではパワー不足と判断し、26トンで来てくれました。

正直、正解でした。

10トンでは部材をばらさなければならないくらいとにかく重い。
一束が1トンを余裕で超えるのです。




梱包はとにかく重いので、まとめて荷下ろしができる26トンで正解でした。




コンテナからクレーンで横引きするときはメキメキ音が出てるからものすごい不安でしたが、さすがは手慣れたオペレーター、作業はNさんの計らいでどんどん進み、11時過ぎには荷下ろしが完了。




ほぼ傍観者だった私と同僚でコンテナ内を清掃して、コンテナはさよならです。

40フィートコンテナは長く、掃除も大変です。
内部は暑いし、奥が長いし、よく海外ではコンテナに入れて難民を運ぶニュースがありますが窒息するでしょうね。


建築地への二次輸送


部材はトラックで二次輸送します。

荷下ろしした部材を見たら、皆さんが載せてるコメント通り、あまりの多さに驚きです。

1台だと時間がかかるとのことで、午後からもう一台追加。

トラックは、10トントラックの小。こちらも基礎工事屋さんからの紹介です。

基本的に工事屋さんの横との連携で紹介してもらえることは、ある意味、ちょっとは信用できるかなあと思います。赤の他人より付き合いのある業者が良いかと。

もちろんお金が絡みますから、どうしても最安値じゃないと嫌だということであれば別ですが、多少(5千円〜1万円程)高くても紹介会社に頼めば嫌な顔はされないです。




さて、我が家の土地までは100mほどで近いのですが、26トンクレーンが細い道で入れず、途中で17トンに代えてきてもらうために昼食休憩をとりました。

Nさんを誘ったのですが「歳であまり食べれないから」とのことで、若者だけで昼食。Nさん、歳と言う割には荷下ろしは行動が早かった。先陣切ってステキでした。

当初は土台までやる予定でしたが、二次輸送で時間がかなり押してしまったことと、那須と言えども山の中ではないので気温が高く、直射日光を浴びると体力がすぐ奪われて、とても土台までやろうとは思えなくなりました。

そのかわり不完全だった基礎パッキンだけは最後まで敷きました。

二次輸送は15時くらいに終了。

クレーンの請求は10トンの金額でしたが、26トン分を支払いました。
こういうのはちゃんと清算しないとね。
途中で変えた17トン分は26トンの代わりだから要らないとのことでした。




宿に着いてシャツを脱ぐと、首の下はVラインクッキリの日焼け。
そして、腰、足が痛えー。

明日は、いよいよ土台とシルログです。

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