2.工事の準備


さて、ログ部材も最終的に決まったので、嫁に話をしました。

特に反対はなかったのですが、これからは約1年間、毎週末を那須に行って作業することに対してあまり良い思いはしていないのかなあと感じる程度でした。

業者に頼む部分は、基礎工事・部材搬入・ガス&水道で、それ以外は自分たちでやることを決意しました。

でも、冬になったら外作業は厳しいので、屋根ができるまでは急ぎたく、ロフトができるまでは力仕事の箇所はアルバイトを雇って進めることにしました。

 

銀行融資


この低金利のご時世なので、できればローンで組みたいところ。
候補はやはり金利が安いところを狙いました。

ただ、セルフビルドでローンする場合、金融機関は必ず業者の請負契約を求めるので工夫が必要です。

借りる希望額は適当ですが、部材以外に基礎工事、水道、設備、あとその他で600万円ほど見込みました。

注意しないといけないのが、ログハウスの作業工程が曖昧なところ。
なので、基本的には着工と完了しか意識しない。(中間検査が無い)

どの銀行もそうですが、セルフビルドでローンを申し込む場合は決して「セルフで建てる」と言わない方がいいです。おそらく貸してくれない。

最初のアプローチは、アルヒという住宅ローン専門の会社。
フラット35が魅力的でしたが、結果的にはログハウスにフラット35は使えない。審査基準がログハウスに合わない。

次に、イオン銀行。
基本的にローンは、現在の借入額、年収、勤務日数、保有資産を重視されるらしいが、イオンは保有資産はあまり見ないらしい。
ある程度の預貯金はありますが多額の借金もあるので、案の定審査に落ちました。

そして次は、住友信託銀行。
こちらは金融商品をある程度持っていることもあり、審査は特に問題なし。
ただ、対応が遅い。
審査後から大体1ヶ月融資に時間かかるとのことで、こちらからお断り。

時間もないので、結局メインバンクのUFJに申込みました。

昔からお世話になっている担当者が今度変わると言うことで挨拶して来たので、そのまま仮審査の申し込みをしました。

この時からUFJの内部の動きに異変が、、。
なんとローン業務が統合されて支店が変わったこと。

それに伴い担当者の抱えるユーザーが増えることで、私の口座があまりケアされなくなったこと。
まあ、しっかりやってくれれば良いんですけどね。

今まで電話したら担当者が来てくたのに、だんだんサービスが悪くなってきた気がする。

さて、UFJに決まり、早速キートスさんに相談して今後の手続きに入りました。

相談内容はここでは書けませんが慣れてる感じでサポートしてもらい、進めることができました。

ローンは、請負契約と引き渡し時期がカギになります。
セルフで建てるのでしたら期間は長めが良いです。
でないと、工事期限が過ぎた場合、最悪のケースはローン取り下げとなります。
(UFJの場合、最後は表題登記まで必要になります。)

実際に、ログハウス建築作業が完了期限より大幅に過ぎていたので、UFJから仕切りに催促連絡があり、正直まだまともに表題登記できる状況ではなかったのですが地元の家屋調査士を紹介してもらって、事情を話して登記してもらいました。

登記は家が完成してなくても、床、設備と換気扇が設置されてたら大丈夫です。
蛇口もなかったので、ホームセンターに行って安い蛇口を買って使い回して数カ所に設置しました。

銀行の抵当権設定は知り合いの司法書士にお願いしました。


建築確認申請


確認申請は必要書類がたくさんあるので、キートスさんにまとめ役と申請をお願いしました。

確認申請で必要な書類は大まかに、
@土地の案内と求積図
A建物位置図
B建物立面、平面図面
Cその他、浄化槽図面や仕様、景観条例の区域ならその承認

B以外は自分で手配が必要です。

@の案内は不動産から取得するか、インターネットから地図を取得。
求積図は、不動産から測量図面をもらったのでCADで測定しました。

Aうちの土地は建築基準法の第42号道路にあたります。
つまり、公道が4m未満のため、4mにするのにセットバックが必要でした。
元々は3.2mしかないので、反対側の家は40cmセットバック済み。
うちも40cmセットバックする必要があるので、図面上でも表記しました。  

CADがあれば便利です。
私はAUTOCADであれば数十年前に利用していたことがあったのですが、高いので無料のJWCADを使っています。
慣れるまで時間はかかりますが、今後、壁や家具、階段を作成する際には非常に有効なアプリとなりますので、使えるようにしたほうがベターです。

B建物の図面はキートスさんが持っているので、キートスさんにお任せ

C地域によっては上水道の整備がされていないかもしれません。
私のところは浄化槽が必須だったので、不動産屋に水道屋さんを紹介してもらいました。
建築確認申請の際には浄化槽の図面や仕様が必要ですが、水道屋さんが作成してくれます。こちらは水道屋さんにお願いしてからだいたい一週間くらいでもらいました。

また、私の方は景観条例にひっかかる区域でもあるので、町役場に行って申請しました。




これが一番きつかった。
うちの景観条例は「森林にする」とのことなので、色や景観は非常にうるさいです。
ですので町役場に2日間行って、朝から晩まで担当者を捕まえて、その場で図面を描いていきました。

申請後、一週間くらいで承認書が郵便で届いたので、キートスさんに送付して確認申請をしてもらいました。

それから2週間後くらいに建築確認申請の許可が降り、いよいよ工事着工です。(と言っても、ログ部材が届くのがまだ先になるので、のんびり準備する予定)

もしここまでの作業を業者にお願いしていたら、いったいいくらかかってるんだろう。

一般的には工事の設計から建築完了まで一括して業者任せにするので詳細金額は分かりませんが、少し足を運んで資料を書いてキートスさんにお願いするだけでもかなりお金の節約にはなると思っています。




建築確認の許可が下りたら、看板を忘れずに。
(ホームセンターやネットでも売っています)


建築地での準備(草刈り&測量)


私の建築地ですが、隣に田んぼがあります。




ここには、シラサギ、アオサギ、キジ、カモが現れます。

キジなんて生で見たのは初めてです。
6月にはホタルも飛び交います。

約200坪の土地に満遍なく雑草が生い茂っているので、草刈りをします。
でも刈ってもすぐ生えるから厄介です。




草によっては、もはや草ではなく木と言うくらい硬くて太いのもあります。

私が確認申請用の測量をしている間、那須を楽しみにしている友人に草刈りを任せました。




草刈りした後に出る大量のゴミ、90リッタの袋が80枚でも足りません。




草刈り一週間後ですが、すでに草がまた生えています。




建物の場所に防草シートを敷きました。

東京の古民家を壊した時に出た廃材も運び入れました。




全てヒノキの柱です。
これはのちに、ログハウスの階段材料になる予定です。


地盤調査


地盤調査をしました。




調査の結果、改良が必要とのことでした。

この調査で「改良不必要」って聞いたことないのだけど、本当に必要なのか疑ってしまいます。

が、不必要でも元々地盤強化はする予定でした。

2m掘り下げてコンクリートで地盤を固めて、その上に基礎を作る予定です。

 
 

電柱立てと電線の地中埋設


景観上、電線は地中埋設するつもりでしたので、ポールを建ててボックスを設置して、仮電源ではなく本チャン申し込みします。
(仮電源は電気代が高いので)

地中埋設の場合でも架空引き込みの場合でも、電力会社に電気を申請するときに問われるので、引き込み図面の提出も必要になります。

電力会社の工事はブレーカーまでなので、ブレーカー以降の電源線引き込みは電気屋の仕事です。

申請も電気工事士でしかできないので、免許がなければ電気屋にお願いすることになります。

仮設電源の申請の時は柱とブレーカーの場所を指定するのですが、たいてい屋外にボックスをつけてその中にブレーカーを設置かと思います。
なので、仮電源の時は埋設などの申請は基本はないです。(本チャン申請の時に必要)

埋設は良いですよ!




スッキリポール (住宅用引込柱)、パナソニック製の電材部材です。

これを買うのにものすごい苦労しました。
基本的にこの手の電材は個人には売ってもらえなく、仮にできても電装やさんとパナソニックの契約の関係で配送料が高いのです。

全国の電装屋さんに電話しまくって気持ちよく個人取引をしてくださるところを見つけました。

しかもそこはパナソニックの実績が高いから仕入れ価格が安価で、運送契約もしっかりしてるので安く手に入りました。

こういう気持ちの良い電装やさんとは末長く付き合いたいものです。
電装関係は小物もすべてここで仕入れてます。(ほとんどがアマゾンよりかなり安い)




さて、スッキリポールの設置をします。

ポールは強風で倒れるリスクがあるので、しっかり地盤を強化していきます。




砂利の層を20cm、砂を10cmほど敷いて転圧しました。
転圧といってもただ踏んだだけですけどね。

コンクリートを流し込むまで筋交で仮置きしました。




そして配管の敷設。 土は50cmほど掘っています。

建物までの距離は35mありますので、まともに掘ったら次の日は仕事できません。基礎工事をお願いしている業者にユンボで掘ってもらいました。




ポールから建物内の配管は3本入れています。

TACレックスという車で踏んでも潰れない配管は電気用。
PF管22φは光用、16φは電話、インターフォン用。




ポールのボックスまで付けたので、電気の申請をします。

申請とコンセント出しは電気屋さんにお願いしました。

ただ、返事がないし、電話しても出てくれないからすごく不安。
電話もできないくらい忙しい、が一週間続くと不審に思ってしまう。
きっと個人対応だからなんでしょうけど。

できることなら地元の電気屋さんにお願いしたいところだけど、最悪自分でやってしまおうかなあ 。

結局、自分で東京電力に行って申請しました。
電気工事士の資格はあるので。

電気屋さんには分電盤の繋ぎ込みだけお願いしました。




仮設トイレも設置して準備完了。(2020年6月)

トップに戻る [3.基礎工事が始まる]へ進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


[ キートスのセルフビルダー達へ ]