5.ログ組み


ログ組み


いよいよログ組みですが、他のビルダーさんと同じで特別なことはしていませんので、ここでは失敗したこととや工夫したことを記載します。




ログハウスのモデルは、老夫婦の二人暮らしということで「GP-76」を選びました。

また、大きな三角屋根のフォルムを大切にしたかったのと、ロフトは住居スペースとしては使わないのでログの積み増しはしていません。


失敗したこと


・ダボの叩き込み過ぎ

3段目のログを積んでダボを打ち込んだ時、どうやら2段目のダボと同じ穴に ダボを打ち込んでしまったらしく、なおかつダボが土台まで届いているのに 更に叩いたため、シルログと2段目のログとの間に一部10oほど浮きが出てしまいました。




それに気が付いたのは4段目を積み終わった後で、何とか浮きを詰めようといろいろトライしましたが、結局どれもほとんど効果なしでした。

キートスとも相談しましたが良い手がなく、「そのうち気にならなくなりますよ」というTさんのアドバイス?に従うことにしました。

(さすがに雨水が入ると困るのでコーキングで隙間をうめましたが、おっしゃったとおり、今ではほとんど気になりませんw)





・ログ材の破損

ログ組みの時、ノッチの噛み合わせが不十分なまま勢い余って叩き込んで、ログ材の一部が破損してしまいました。




まあ、これは後で木工パテで修理します。

これからログ組みをされるビルダーさん、ノッチの噛み合わせはあせらず、慎重に作業しましょう。


・電動丸鋸の逆走り痕

ログ材には窓やドアの高さに合わせ、後で切り落としができるようあらかじめ切り込みが入れてあります。

「Tボードはできるだけ早く入れたほうが良い」というのをどこかの記事で読んだので、ログ積みが一段落したところでTボードを入れるためこの切り込み部分を切り落とす作業をしました。

その際少しでも楽をしようとして切り込みで切れていない部分を電動丸鋸で切断することにしました。

電動丸鋸は前に切り進めるだけでなくバックもできることを発見していたので、これをやってみようと考えました。

ところが平面で切断するときは電動丸鋸の自重があるため逆走りすることはまずないのですが、この時は壁面で電動丸鋸を支えているのは自分の力だけです。

バックさせようと思ったとたん丸鋸の歯がログ材に食い込み、あっという間に 20cmほど逆走りしました。




木工パテで埋めましたが、窓のトリム材をつけた後もこの逆走り痕が残っています。

でもまあ怪我をしなくて良かったと思っています。


工夫したこと


・ログ当て板治具

ログ材の中に「HIT BLOCK」と呼ばれる当て板がありますが、カケヤで勢いよく叩くと当て板が弾んで下に落ちることがあります。

このため弾んでも ログから落ちないように、また 交差しているログでも跨げるように、左右両端に4つスカートを付けました。




スカートがスムーズにログに嵌るためと衝撃で割れるのを防ぐため、5oのゴム板を噛ませてあります。

効果は抜群で、下に落ちることはほぼありませんでした。


・ダボのねじ込み治具

ダボをサネ部分より下へ打ち込む時、打ち込んだダボの上にもう一つダボを乗せて打ち込みました。

ところが打ち込んだダボの頭は叩かれて平らではないため、上に乗せたダボが不安定で、一回叩くごとにあちこちへ飛びます。(拾いに行くのが大変)

このため第1弾は、ねじ込みダボの長さを短くし、ひもで結んで自分の体に縛り付け、飛んでも拾いに行かなくて済むようにしました。




第2弾は、PETボトルの先端を切ってねじ込みダボにはめ、座りを良くしました。




第3弾は、二人のとき、一人がねじ込みダボを持てるように、柄を付けました。




この作業は数も多く非常に苦労しましたが、他のビルダーさんのページで記載されているのを見たことがありません。

皆さんは いったいどのように作業をされているのでしょう?
何か素晴らしい方法があるのでしょうか?



(締結ダボ打込み中の次男)



・ログ材引き上げ用ウインチ

一人作業の時、重いログ材を楽に引き上げようとインターネットで電動ウインチを購入し、単管パイプで簡易のクレーンを組みました。
(やっている方もいらっしゃるとは思いますが)




しかし、実際に使用したのはログ上部の7m超えの数本で、後は手で上げるほうが早かったように思います。
(特に男性が二人いれば確実に早いです。)

でもまあ、意外に安かったし、これから先も何かに使うことがあるだろうと 思っています。


その他 (Tボード)




窓取り付け用のTボードは、写真のように2本の部材を組み合わせるように仕様変更されたタイプでした。

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