10.ログハウスが完成して


2022年 春


ログハウスが完成し、休日の山小舎暮らしが楽しめるようになりました。




フィンランドのログ材は最高です。

ログ材そのものも素晴らしいのですが、カットもきっちりしており、断熱材を入れて積みあがった今は、音および熱の遮断は想像以上に優れています。

これでは日本の林業も残念ながら適いそうにありませんね。

床材の四方サネ付の材料や、天井・壁材の二方サネ付材なども日本で単独で手配すれば、相当高価なものになります。

これらの材料は、おそらく10%程度の予材が用意されていますので、新たに壁を作ったり、家具や棚を作るのに不自由しません。

このログハウスは絶対にお得です。

建築工事が好きで、支援に来てくれた仲間達からも大好評です。


テラスの拡張


テラスを更に3mほど伸ばしたいいと思い、拡張工事を行いました。
(2022年 6月)




50cmほど穴を掘り、コンクリートを流し込んで基礎を作って、その上にボイド管を立てました。




この上に、ちょっと加工した落葉松の柱を立ててテラスの脚部にしました。




テラス上にも落葉松の柱を立て、ようやく3mほど延長したテラスの板張りが終了。 (2022年7月)




その後、手すりも完成。





セルフビルドをして


セルフビルドは楽しいし、一生ものの充実感が得られます。

しかしただ一人でセルフビルドを何から何まで遂行するというのは、(家の隣に増築するなどを除けば)ほとんど無理だと思います。

信頼できる仲間とワイワイやりながら、創造していくことが必須だと思います。




もう一つ、日本の別荘地での建築費は異様にお高いです。

裕福な別荘族は違和感を感じないのかもしれませんが、上下水工事、セメント、他の多くが談合体質にあるようで、都市部で経験する建築費用とは全くの別物です。

このような体質が、東京一極集中の根源となっているようにすら感じます。




ログハウスのハーフビルドでも、よりリーズナブルにできれば、私のような定年退職者でなく、もっと若い人たちもセカンドハウスをエンジョイできるのではないかと思っています。

あるいは、セルフビルドをもっと専門的にサポートする企業なりNPOなりがあってもいいと思います。

そのような組織から依頼があれば、これまでの経験を活かして、多少でもご支援もしたいと思っています。

 

ログハウス内部


リビングにはソファーを入れました。
近在のリサイクルショップで超お得な価格で購入したものです。

とても良い品で、リラックスでき、気に入っております。




黒っぽいテーブルはテラスに出す予定ですが、仲間との食事、鍋物など何かと便利ですので、まだ室内で活用しています。

ソファー用のテーブルは既に買ってあるのですが、部屋が狭くなるため、まだ 室内に搬入していません。




2階の手摺りは、将来小さな子供が転落しないようにと、小ピッチで柱を設けました。

室内ファンは娘の要望で取り付けたのですが、薪ストーブで薪を燃焼させると2階がとても暑くなるので、これを回して暖気を循環させています。

45度の天井にファンのベースを据え付けるのは結構苦労しましたが、役に立っています。




大反対だった家内も、途中からアンティークな照明器具をそろえたり、リサイクルのソファーを見に行ったりと、完全な山小舎ファンに変貌しました。

会社員時代は仕事ばかりで、小さい頃の子供たちをどこかに連れていく努力もそれほどできなかったのが実態でしたが、ようやく喜寿を過ぎてから子供孝行ができそうです。

支援してくれた家族を含めて、みんなの山小舎として、この素晴らしい山小舎を活用していくつもりです。


山小舎のこれから


この前亡くなられてしまいましたが、柳生さんが創られた、八ヶ岳南稜にある”八ヶ岳倶楽部”のような心落ち着く山小舎を目指したいです。




日本の山々は杉や落葉松などの人工林ばかりとなってしまい、しかも手入れが行き届いていない今、小さい場所ですが雑木林の中のログハウス倶楽部を作りたいと思っています。




東京のお台場近くのマンション群などは行ってみると確かに綺麗で素敵ですが、コロナ禍のような自粛生活を振り返ってみるに、やはり自然あふれる中での生活こそが、子供たちを育て、人間らしさを実感できる場であり、そのような中でのログハウス生活こそ、これからの日本の若い人たちに実感してほしいものだと痛感しています。




ログハウス建築中に知り合った若い人たちにも来てもらい、このような場所でリモートワークで仕事ができることも実感しつつ、大都市一極集中の日本が変わって行ってほしい、その一助となればと思います。




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