1.建築地とログキット


中古別荘を探す


東京の自宅から毎週末通える場所、ということで車で2時間以内でいろいろ検討しました。

候補となったのは、房総・富士山周辺、そしてギリで八ヶ岳。

そして別荘地であること。
これは色々調べた結果、ゴミ捨てのストレスや近所付き合いを考えると別荘地のほうがラクであるとなりました。

一年ほど色々内見した結果、1000万円以下で売りに出ている中古別荘はほとんどがリフォーム必須であることが分かりました。
中にはリノベーションが必要な家や、家が傾いているのもありました。

1200-1500万でなんとかそのまま使える感じ、2000万以上でそこそこ良い家が出てきます。正直言ってその価値がある家はほとんどありません。

というのも、バブル期の平成元年前後に建てられたものが多く、オーナーさん達が数千万円出して建てた家ばかりだからです。
買ったときの価格が忘れられず、どうしても高値で売りに出してしまうのです。

また、家は建てられておらずに土地だけ所有している方たちが多くいることも分かりました。これもバブル期に投資で買ったケースが多いようです。

しかし中古の建物以上に売買が困難で、タダでも誰も引き取らないという土地も多く存在しています。そういう土地の多くは傾斜地であったり、溶岩で地面が凸凹であったりします。

そういった中、平坦地ながらお手ごろな価格の土地をネットで目にしました。

中古の家は良いのが出てこないし、安い土地を買って自分で小屋でも建てるか、と思い始めたのです。


土地探し


そこで視点をかえて土地も合わせてチェックするようにしてみたところ、お手ごろな価格で売りに出ている土地をめっちゃマイナー(失礼^▽^;)な不動産屋さんのHPで発見しました。

早速電話してみたら勝手に見てきてくれというので、知人の別荘に遊びに行った時に寄ってみたところ、メイン通りから一本入ったほぼフラットな土地でした。




傾斜はそれほど激しくはないのですが、溶岩だらけの土地がほとんどです。

しかしこの土地は溶岩もむき出しになっておらず、ただ問題は大量のヒノキ!
これは伐採・抜根でえらいお金がかかりそうです。

土地の地勢や雰囲気は気に入ったのですが、180坪の土地にヒノキがびっしりとそびえ立っています。高さは20Mほどでしょうか・・・。

まともに業者さんに伐採から整地までお願いしたらかなり高額な出費となります。たぶん土地の価格よりはるかに高いでしょう。

ウーン、と思っていましたが、レースをやっていた時の師匠が山中湖の林を自分で開拓してログハウスをセルフビルドしたのを思い出し、相談してみることにしました。

山中湖まで出向いて話を伺ったところ、近隣に住宅がなければ自力で伐採できそうな気がしてきました。

それと平行して、十里木に別荘を持つゴルフ友達の家で知り合った十里木在住の薪ストーブ師匠に現場を見てもらい、セルフ伐採いけるでしょ的なコメントを頂き、買っちゃおうかなという気がムクムクと。


ログハウスキット


基本的にこれから購入するであろう土地は可能な限り自力で開拓し、建物も自分で建てるつもりです。

建物に関しては在来住宅のセルフビルドはかなり敷居が高く、キットのようなものもほとんど販売されていません。

やはり山中湖の師匠が建てたログハウスメーカーが価格的にもサポート的にもベストと考えています。

師匠のログハウスを建てるときに何回か手伝いに行ったので、なんとなくやれる気もするので。

メーカーさんの名前は「キートス」さんです。
新潟にある会社で、フィンランドからログ材を輸入しています。

2018年3月、ログハウスの間取りについての打ち合わせを開始。
平屋ログキット「FP-105」の個室上部に小さなロフトを追加しました。

建築確認申請を経て、6月にキットを正式発注しました。




この会社の基本的なスタンスは「セルフビルド」です。

『キートスのセルフビルダー達』の記事を読むと、ほとんどの方たちが基礎工事だけプロに任せて、あとはDIYでログハウスを建てています。


伐採と整地


2018年4月、富士山南麓の土地の契約を済ませ、いよいよ伐採開始です。

チルホールで方向を定め、チェーンソーで切り込みを入れていきます。
ほとんど師匠任せでしたが・・・。 

木が密集していて、枝葉か引っかかってうまく倒れません。


 

師匠所有のユンボ君に登場してもらい、無理やり押し倒しました。




20本くらい倒したら少し敷地が明るくなりました。

5月半ば、今までは師匠のチェーンソーを借りて作業してきましたが、安物の中国製チェーンソーを購入しました。




使い捨て覚悟で買ってみましたが、そこそこ使えそうです。

しかし、師匠のハスクバーナと比べると切るのに時間がかかります。
ソーチェーンは同じオレゴンなので、やはりエンジンの回転数の差かもしれません。




伐採作業も慣れてきて、だいぶ先が見えてきました。




ユンボ君の活躍もあり、6月末には敷地内のほとんど全ての木を倒しました!




木を倒すのは簡単で楽しいのですが、倒した木の枝を落としたりその枝を一か所に集めたりと地味な仕事が辛いです。

そして大量の丸太と枝葉の山、これの処理も考えなくてはなりません。




7月初め、敷地内の木は全て切り倒し、大量の枝葉は人の背丈よりも高く積みあがっています。

山積みになった枝葉の処理は機械をレンタルしてチップにしたり、処分場に持って行ったりと、これも大変でした。

麓の町の農機具屋さんで粉砕機を1日1万円でレンタルしているのを発見、早速師匠のトラックで借りに行きました。

師匠の学校の生徒さんにも助っ人して頂き、順調に粉砕し次々とチップ状になっていく枝葉。




上手くいけば1日でほとんど粉砕できるかも・・・と思っていたら、突然動かなくなりました。どうやらエンジンがマウントから外れてしまった模様。

農機具屋さんに持って行ったら「年代物だからねぇ・・・」とレンタル料は要らないからと言われ、その日の作業が終わってしまいました。

修理するか分からないと言われてしまったので、違う方法で枝葉の処分を考えなければなりません。

結局、近くの民間の処理場で有料で処理してもらう事にしました。

取りに来てもらうとかなりお金がかかるので、いずれは必要になる軽トラを買っちゃいました。




ホームセンターでベニヤ板を買ってきて荷台をかさ上げしました。
荷台に満載でこんな感じ。




処分量はキロ18円との事でしたが、持って行ってみたらこれで6000円程。
やはり乾いていないので重たく、結構な費用になりそうです。

さて、現場では引き続き伐根作業。

借りたユンボが年代物でパワーが無く時間がかかりましたが、全ての根を抜いて土地がまっ平になった時はうれしかったです。

根っこの処分も終えて、仮置きしていた丸太をユンボで移動しました。




来週地盤調査をしてもらうので、目印に仮の縄張りをしました。
なんとなく家を建てる実感がわいてきました!

 

基礎工事


基礎屋さん探しは難航しました。
(基礎と水道工事はプロにお任せすることに)

基礎工事だけ請けてくれる業者さんが無く困っていたところ、近所に住む長老さんが見に来た時にその話をしたら地元の業者さんを紹介してくれ、その後はトントン拍子に話が進みました。

結果的にとても良い方に巡り合うことができました。
基礎工事が終わった後も、何回もジュースやお茶の差し入れを持って様子を見に来てくれました。




10月、工事が始まりました。




11月初め、基礎が完成しました。かなり丁寧な仕事をして頂き、感謝です。

換気は基礎パッキンでなく、開閉式の丸型換気口です。

湿気の多いところなので、基礎パッキンで常時換気するよりも、天候や季節によって換気調整が可能なようにしてみました。

丸型にしたのは、基礎がひび割れしないようにするためです。

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