8.長かった薪ストーブライフへの道のり


我が家の薪ストーブ(ヨツール・F400)は引越しから2ヶ月半後の11月半ばにキートスのNさんが 新潟から運んで来てくださいました。

Nさんと私達夫婦の3人で、重いストーブをそのときは何とかログハウス内部に運び入れました。




でもそれから1年以上我が家の薪ストーブはそのままお飾り状態でした。


そこで、今年はどうしても使えるように設置して欲しかったのですが、設置する主人がどうも乗り気ではないようでした。

どうやら薪ストーブの重さを考えたり、高い屋根に登っての煙突作業を考えると躊躇しているようでした。

しかし、平成24年12月に入り、自分がやらなければ 誰もやってくれないと、それに冬を迎え どんどん寒くなるので、主人は観念したようです。



主人は私の家庭菜園に使っていたレンガを抜いてきて、冷たい水で一個ずつきれいに洗って、乾かして薪ストーブの炉台、炉壁用に準備を始めました。




レンガを一段ずつ積み始めてくれましたので、現実に薪ストーブ工事が始まったのだと嬉しくなりました。




炉台と炉壁作りで1週間以上かかりました。
そして、それらが乾くまでさらに日を置きました。


さあ、いよいよ薪ストーブ本体の移動です。

夫婦で持ち上げて移動させようとしましたが、ちっとも 動きません。
大変困りました。

薪ストーブ設置は諦めねば・・・と一瞬思いました。

しかし待てよ、タンスを動かす時の「らくらくヘルパー」があるじゃないか、それを使ってみては?




早速薪ストーブの足の部分に差し込んで、二人で気をつけながら移動しましたところ、大成功!!

床から炉台に移す時も段差がありましたが、木を差し込んだりテコの原理を使って、何とか無事設置できました。






次は煙突の設置です。


主人は高い所が嫌なようでしたので、「私が登ろうか」と言いましたら「自分でやるから」と言い、屋根に梯子を掛けました。




煙突を数本繋ぎ、「頂上部の煙突を梯子に登って差し下ろす」と言いました。

頂上部は二重円筒の為、結構重いです。
煙突を持ちながら梯子を登るのは危険だと思いました。

「だったら下から上に差し込めば?」と提案しました。

4.5m程の煙突を下から支えるのは大変重かったですが、何とか支えて、煙突が繋がりました。




トップを着けて、コーキングをして、煙突が完成しました。


薪ストーブが完成する前に、予め山へ薪を取りに行っていました。

その薪で初めて火を入れたのは翌年、平成25年元旦です。
薪ストーブは期待通り、赤々と燃えてくれました。




初めて炎を見たときは、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そして、一人で頑張った主人に感謝しました。

薪ストーブに火を入れていますと、今まで使っていた石油ストーブやエアコンより断然あたたかい事がわかりました。

ログハウスの2階部分まで暖かいのです。
むしろ2階部分の方が温度が高いので、シーリングファンを回しています。


ゆれる炎を見ていますと、暖かいだけでなく心も安らぎます。

さらに嬉しいことは、経済的にも灯油代、電気代が節約できることです。

ちょっと困ったことは、この冬このまま薪を焚き続けたら薪不足になりそうです。

一冬薪をどれだけ使うのか、まだ把握していません。

次の冬に向けて、今年は山の雪が解け次第、薪の準備をしたいと思います。

幸いなことに伐採出来る木が山に有りますので、少しずつでも薪を作っていきたいと思います。

薪作りが楽しみです。

我が家の薪ストーブライフはこうして始まりました。



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