1.ログキットを入手するまで


地域の区画整理で私たちの住んでいる所が道路になることが決まり、来年の3月末までに立ち退かなければならなくなりました。

代替地も与えられて、あとは期限内に新しい家を建てて引越しをする必要があります。

私たちは息子家族と同居しており、「最初に息子の家の建築を」ということで私たち夫婦の家は後回しにして、息子の家のことで大工さんと打ち合わせしたり資金繰りしたり・・・と日々忙しくしているうちに、季節はすでに夏になろうとしていました。

私たち自身の家についても早く本格的に決めなければなりません。


私たち夫婦は以前から、山を歩いたり草花や虫を観察したり自然に親しむのが好きでした。

山には自分たちで建てたミニログハウスがあり、休日をそこで過ごすのが楽しみの一つでした。




ログハウスの良さは山の小屋で実感済みです。
「新しい家はログハウスがいい」と思っていました。

ログハウスの会社に話を聞きに入ったり、モデルハウスや施工例の見学もしていましたが、間取りはまだ具体的に検討していませんでした。


いろんなログメーカーを探しているときに新潟のキートスというログ会社を見つけ、カタログを取り寄せました。

また、建築を手伝ってもらおうと考えていた大工さんにも相談してみました。

すると大工さんはキートスに連絡を入れたようでしたが、"キートスは業者にはキットを販売しない" とのことで、ログハウスの間取りなどの打ち合わせは 私たちが直接キートスとすることになりました。

たくさんあるキットのなかで、私たちの土地に合いそうなGP-67を検討し、7月に新潟まで話を聞きにでかけました。


その後、具体的な間取りの打ち合わせを電話とFaxでキートスと行いました。

ただ、夏は外遊びが楽しい季節なので山小屋へ出かけて過ごす休日も捨てがたいし、同時進行していた息子の家の新築作業に時間と気力を割いたり・・・

今度の土地は15%以上を植木・花壇・家庭菜園などの緑化にしなければならず、そのための植樹や花壇作りも同時に進めなければなりません。




ログハウス建築前に「緑化率適合証明」をもらうetc、しなければならないことが山のようにありました。

ログハウスの最終間取りが決まって、建築確認申請のためのサポートをしてもらうためにキートスとログキットの仮契約を結んだのは9月末でした。

建築確認申請書類の作成はキートスに依頼し、自分たちでも窓口に話を聞きに行ったりして準備しました。

途中で申請書類作成を担当していた設計士さんが病気になってしまい、通常より余計に日数がかかりましたが、なんとか12月初めに無事確認済証が発行され、キートスにログキットを正式発注しました。

ログキットの納期は発注して4ヶ月程です。
もちろん3月末までにログハウスを完成して引越しをするのは無理な話です。

・・・ということで、何度も区画整理組合に頭を下げて、立ち退き期限を8月末まで延ばしてもらうことになりました。


今回のセルフビルドは引越し期限付きなので、プレッシャーがかかります。

一日でも早くログハウスを建築したいのに、こんなときに限っていろいろなハプニングが起こります。

確認申請担当の設計士さんが病気になって書類作成に時間がかかったり、フィンランド工場では入荷したログ材の品質がイマイチだったので再入荷を待つ為に出荷予定がズレたり(品質にこだわるフィンランド工場の方には感謝しましたが)、そして3月11日には東日本大震災が起こり、気分的にも落ち込み、震災で海上輸送に影響が出たり断熱材やコンパネなどの建材入手が困難になったり・・・

期限内の8月末までにログハウスが完成するのか、とても不安です。

でもまぁ、考えても仕方がありません。なるようになるでしょう。




救いは、、、ログハウスの部材キットが到着する前に基礎が仕上がっていたことでしょうか。

ログキットが到着すればすぐにログ組みにとりかかれます。

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