1.セルフビルド中のようす


部材到着


2004年 10月22日

ログハウスキットは20フィートコンテナでフィンランドから運ばれてきました。

当日は重機レンタルの話を聞きに訪ねた材木屋さんが協力してくれました。




コンテナからの荷降ろし作業は、材木屋さんの所で行いました。




コンテナのドア開閉は後方のみで、こんな感じで荷物が詰まっていました。




最初にドア近くにあった小物類を運び出しました。




コンテナの内部に積み上げられた梱包をパレットごとクレーンで少し引出しました。

ここからフォークリフトが大活躍です。




長くて重い荷物を2台のフォークリフトで支えながら荷降ろし作業が順調に進みました。




さすがプロ!


二次輸送


材木屋さんで荷降ろしをした後、トラックでログ部材を建築地までピストン輸送しました。




4トンユニックで、少しずつ荷物を運びました。




セルフビルド中に使う部材の順番等を考えながら配置しました。




ログキットは梱包されていますが、さらにすべてを作業シートで包んでしっかり養生しました。


土台とシルログの施工


「明日からログハウス作業開始だ!」という日に中越地震がおきました。

娘が生まれたばかりの孫を連れて長岡の祖母を訪れている時の地震でした。

そのためにログハウス着工はほぼ一ヶ月間保留となりましたが、みんな無事だったのが何よりでした。

11月18日 前準備。
土台配置を部材リストと図面を見ながら考えています。




その後も作業前日にはいつもしっかりとマニュアルを読んで予習していました。

現場作業の最初は、基礎上に土台材を仮置きして配置を決めて、長さをカットします。


 

そしてアンカーボルト用の穴をあけて正式に置きました。(11/23)

土台と一段目ログを一緒にアンカーボルトで締めます。この時の座掘り作業がちょっと大変。(11/28)


 

同時に、1階の床根太も金物を使って固定しました。




愛犬と、ちょっと一休み・・・


1階部分のログ積み


11月28日、土台敷きと床根太の配置が終わり、いよいよ本格的なログハウス作業の「ログ組み」です。

体力勝負ですが、夫婦でセルフビルドを楽しめるログ組み作業です。


 

作業開始前に、床根太の上にコンパネで仮床を作りました。
安全だし、効率も 良くなります。

12月2日にはログ積み9段目まで進みました。




ダボ打ちです。


上のログと下のログはダボで固定しますが、開口部はちょっとグラグラ・・・




でも、ドアや窓の「建具取付板」をはめ込むと、開口部のグラつきがおさえられました。




「ログはしっかり叩き込まなきゃダメだから」と頑張る夫




脚立に上がって手伝う私。


 

体力を要するログ組み作業、お腹もすくので朝から二人で「どんぶり飯」です。(笑)

でも毎日がとっても楽しく、あっという間に1階桁まで出来ました。 (12/4)


ロフト床根太


12月6日、セルフビルドも高い場所での作業になってきました。




ロフト床根太ログの施工




このログだけは今までと異なって「叩き込み過ぎに注意」とマニュアルに書いてありました。




ロフトの仮床からは遠くの景色もよく見え、ログハウスの完成がますます楽しみになりました。





妻壁〜棟あげ


少しずつ家らしくなってきました。

12月13日、妻壁のログ組み開始です。




ノッチ部分に断熱材の首巻を施しています。




ログハウス2階部分の「妻壁」が立ち上がりました。

ログ組みが終わり、ちょっとした達成感も味わえる一瞬です。




12月14日、棟木を上げました。

スジカイをして、一時的な補強もしました。

そして、私はログハウス外壁の塗装を始めました。




赤い屋根の家が以前からある母屋で、その横に離れとなるログハウスをセルフビルド中。

私達だけでなく、ご近所の方々も完成を楽しみにしてくれています。
もちろんわが家の愛犬レオンも・・・ネ。


屋根下地


「年内に屋根仕上げを完成させたい」と思っていましたが、ここからは急傾斜の高所作業なので、ゆっくり慎重に作業を進めることにしました。




12月18日、屋根タルキ掛けと外部野地板張りの作業です。




年末には、息子が勤務先(トステム)の苫小牧から手伝いに来てくれました。




年が明けた1月8日、外部野地板(無垢板)を張り、それから建物内部野地板としてコンパネを施工しました。




息子が送ってくれた天窓『スカイシアターTN』を取り付けました。

棟梁のアドバイスで、銅板とコーティングで念入りに水漏れ対策もしました。




1月22日、屋根仕上げ材について棟梁と打ち合わせ。

屋根仕上材は「コロニアル」 を使用することにしました。


 

屋根防水シートの施工も終わりました。

次は、いよいよ屋根仕上げ作業です。


ちょっとここで、天窓がついたロフト内部のようすも紹介しておきましょう。




天窓が付いて明るくなりました。




ダシャレじゃないけれど、作業が少し「めんど〜」な面戸板部分です。

ここは後で天井板を張るので、見えなくなる部分です。




高い所での作業が増えて
大変で〜す!


屋根仕上げ


ログハウスは妻壁に換気口を付けても屋根裏換気ができないので、棟木上部をカットして棟最上部で行いました。




私達はコロニアルをカットしたり板金をしました。




トタンを曲げる道具が無いので、材木の角等を利用したりいろいろ工夫しました。




高い所の作業はほとんど棟梁がしてくださいましたが、とても丁寧で9日かかりました。


外壁塗装


夫の定年後にこんな楽しい日々を送れるなんて、思ってもいませんでした。
ログハウスをセルフビルドすることにして、本当に良かったと思っています。

私は写真を撮る役目をしていたのであまり写っていませんが、夫と一緒にログ組みなどの作業もしました。




でも、力仕事や高所作業を夫にお任せしている間、私は塗装作業を受け持ちました。

細かい部分を塗ったりするこの作業は、女性の方が向いているかもしれませんね。

普段こんな現場作業にほど遠い生活をしているシンデレラ達だって、お掃除や お料理をするのと同じように、きっと自分達の住むお城の塗装は楽めると思うのです。

女性の皆さん、ぜひ塗装作業をしてみてくださいね!
ご夫婦の「連帯感」も強まるかも・・・? (笑)


外部完成




屋根が完成し、外壁も塗装できました。




これからは室内作業なので、少しのんびりペースになると思います。





ロフト床の変更


ログハウスの外側ができたので、以前からあった母屋の改装を始めました。

その間ログハウス作業はお休みしていましたが、春になってまたちょっとずつ 作業を始めました。

2005年4月13日、ログハウス内装作業の最初の仕事がロフト吹き抜けの位置変更です。

このログハウスキット(LP-56)は内部階段を取り付ける吹き抜けが正面側にありますが、それをログハウスの背面側へ移動することにしました。

新しく吹き抜けを作る部分のロフト根太をカット。


 

切り落としたところは、ちゃんと端受け材でカバーしました。




本来の吹き抜け部分に、ログ根太を継ぎ足す為の加工を施しています。




ログ根太をつなぎ、ボルトで締めました。
あまり重い物を載せなければ多分大丈夫・・・。




ほら、ロフト前方向に吹き抜けがなくなったでしょう!


その後


窓枠は屋根の色に合わせて、赤く塗りました。




母屋を増築しているので、これが ログハウス正面の最後の写真になりそうです。




増築部の壁は、ログハウスに合わせるために板材を加工して、ミニログ風に 仕上げました。




強度面もしっかりしているし、デザイン的にも満足しています。




増築部分が一段落した時点で、ログハウスの残り作業「1階床張り」も始めました。




そして、完成したログハウスで孫のお気に入りは内部に作ったブランコ !

今は仮のデッキを渡り廊下のようにして、ログハウスと増築部を行き来しています。

ちょっとした「リゾート気分」です!!




この夏は猛暑でした。
でもログハウスの中は涼しく、ロフトでもエアコン無しで眠れました。

ログハウスは洞穴の中と同じように、外気の変化を受けにくいようですね。

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