18.水周りの増設


ログキットのオリジナルは、ログハウス本体の中に風呂・トイレを設ける設計になっていたが、これではログハウスの中が狭くなってしまうこと、水周りが中にあると湿気・臭気・音がこもって良くない。

それに和室も作りたかったので、トイレ・風呂は外付けとして増設することにした。

外付け部分に使う材料は、ログハウス内装材として使われているものを予めキートスを通じて追加注文しておいた。
材質が同じなので、違和感なく使えた。

また、ログ部材と同じコンテナで運ばれてきたので安くついた。


外付け部分の基礎


この部分の基礎も最初から作っておいた。

本当は入口を反対側にする予定だったが、途中で気が変わって逆に付けることにした。




だから、入口の基礎をそのまま流用した。


風呂


ログハウスには「檜で作った風呂桶」が夢であったが、檜の風呂桶は高価で断念。

その代わり、周りを檜で作ることにした。

風呂桶はFRP製で、建材市場で @20,000円で 購入。

風呂釜は 20号据え置き型、定価 210,000円のものを 65,000円で購入した。

安く作るため、できるだけシンプルに手作りすることに決めた。


防水パン


完全な防水にするなら「ユニットバス」などを採用しなければならないが、安くするためにFRPで腰まで防水層を設けることにした。

元務めていた会社がFRPの薬品を作っていたので、安く手に入らないか友人に聞いたが「大量に買わないといけない」とのこと。
サンプルでも・・・と言ったが、ダメであった。

ホームセンターでFRPの材料を調べたが、高くつくことがわかった。

たまたま建築現場の近くにFRPを専門に使っている所があり、頼み込んで工事してもらうことにした。

下地はコンパネで作り、中央に排水が集まる構造にした。




バスタブの排水は専用にしたかったが、面倒だったので一ヶ所にした。




FRPの加工はガラス繊維に樹脂を含浸させ、手作業で貼り付けていく。

このガラス繊維を五層にわたり繰り返す。

そして最後に色つきの樹脂を塗り、仕上げていく。
乾燥までは最低3週間くらい必要で、時間に余裕が必要である。

乾いたら中央の最も低い所に排水金具の穴をあけ、金具を取り付け、隙間にシリコン樹脂を詰め、防水して終わり。


檜の壁


檜の香りが好きで、浴室はどうしても檜で作りたかった。

地元の製材所で檜の粗板を買って来て、カンナで製材して使った。

そして、壁を貼ってから防水塗料を塗った。


風呂桶の据付


防水パンが乾燥したら、水平に注意しながら風呂桶を設置した。




壁と桶の間は、シリコン樹脂を詰めて防水した。







トイレ


便器は建材市場でアメリカ製の物を30,000円で購入。

据付は配管と一緒に業者に依頼した。




仕切り壁と戸は、天井板を流用して手作り。


水廻り配管


全ての作業を自分で行うつもりだったが、友人のアドバイスもあり、地元の業者を使うことを勧められた。

そのメリットは、

1.ここは冬季に−10℃以下と厳しい冷え込みになり、完全な防寒対策をしないと配管の破損や凍結などのトラブルを起こす。
地元業者はその対策やノウハウを知っていて工事する。

2.業者は必要な資材や工具を持っている。

3.自分で行う場合は、一通りの工具を揃える必要がある。

4.資材の小口購入は高くつき、結局業者に依頼するのと同じ位の金額になる。

5.自分でやれば結構な時間が必要であるが、業者に依頼すればその時間は他の作業ができる。

工事費用は材料込み、便器&風呂釜の設置込みで、245,000円で依頼。

業者の作業を見て、手伝いをしていくうちに作業を覚えた。

配管は高床式で、床下に吊り下げて配管するので、防寒対策でヒーターを巻いて保温が必要。





ログハウス本体の窓は全て2重ガラスで、断熱効果が高い。
増設部の窓も2重ガラスで作ることにした。

あまった天井板の凹部にガラスをはめ込み、2枚貼り合わせる方法で作った。

取り付けは簡単な外開きにした。
また、防虫網はいずれ考えることにした。


増設部の構造











ドア


ログハウス本体と増設部の連絡は、ログの一部を切り取り、そこにドアを取り付けた。

「ログ壁の一部を切り取ると強度が低下して、危険がないか」をキートスに聞いたが、場所や残す部分を考慮して切り落とすなら大丈夫 ということだった。

ログの切り取りは 丸ノコで行った。




外付け部分のドアは、建材市場で18,000円で購入。

取り付けは、ログハウス本体のドアを参考にしておこなった。

セトリング対策はマニュアルを参考して十分にした。


問題点


初冬のログハウス(背面の外付けバスルーム)




ログハウス本体の室内温度は、冬の間でも20℃以上になる。




しかし、増設部は本体より相当温度が低い。

扇風機で温かい空気を送る必要がある。
または、オイルヒーターなどで暖房する必要がある。

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