7.ログハウスに暮らして・・・


【 最初の年 】


ログハウスに引っ越した最初の冬、例年にない大雪に見舞われました。

その時のことは「田舎暮らし拝見」ページに書いたので、そちらをご覧ください。
初めての冬、初めての大雪』(リンク) 




結局、ウッドデッキの完成は3月半ば。




ちょうどその頃から夫婦共仕事に出ることになったので、それ以降はほとんどセルフビルドと呼べる作業はできませんでした。




主人は日曜しか休みがなく、私は平日に不定休のため、全く同時作業はできないのです。

残す作業は、クライミングウォールと増設デッキと、子供部屋のドア、壁など。




そんな中途半端な現場のような家でも、春・夏・秋は遠方から次々とお友達が遊びにきてくれて、クライミング仲間がやってきた時には、みんなでクライミングウォールを作ってくれました。




私が仕事に行っている間のことで、何も知らないうちに一気に進んでいたので、非常にびっくりしたものです。

それ以降作業は進んでいませんが、もう少し傾斜のゆるいウォールが窓ぞいにできる予定です。

まだ部材搬入もあるため、ロフトの落下防止柵も敢えて取り付けしていない状態です。


【 2年目の冬 】


2年目の冬を迎えて・・・

おかげさまで、快適に暮らしています。(2014年 12月)




「ログハウスができたら飾るんだ〜」と、愛知にいた時に大きめのクリスマスツリーを購入していました。

昨年は飾ることができなかったので、今年は早々に11月から飾っています。

でも、大きすぎるかと思っていたツリーも、天井の高い部分に飾ると意外と小さく見えるものですね〜


 

私は超寒がりで、おまけにすぐ風邪をひくので、冬という季節はどちらかといえば苦手だったのですが、嫌いじゃなくなりました。

ここに暮らしてから、まだ一度も風邪をひいていません。
ログと薪ストーブのおかげでしょうか・・・




今年も早速の雪で、テレビでは雪のニュースでもちきりですが、昨年のあの大雪を経験した身にはこの程度なら通常どおり、車の運転にも慣れました。
(慣れた頃がこわいと聞くので、とばしませんよ!)

昨シーズンの大雪を教訓に、新潟などでよく使われているという鉄の雪かきダンプ?を入手しました。
早く使ってみたいような、使わなくてすむといいなと思ったり、複雑な心境です。

キートスさんのある新潟市内でも スノーダンプは必須ですか?

ポリカのは「ママダンプ」とか言うそうで、昨年初めて聞いた単語で、ビックリしました。

ここの冬はキーンと冷えた空気、葉の落ちた木々、青空バックに雄大な雪山の景色、間近に見える野鳥たち、雑草のないスッキリとした庭!

はい、なかなかシーズン中は庭の手入れにまで手がまわらず、仕事から帰って来たら日没後まで雑草さん達と闘っていたものですが、冬は雑草に追い立てられることもありません。

あ、薪作りなどやること は満載なのですけれどね。




もともと植物は好きなので、春夏秋の間にいろいろ宿根草を植えています。

この冬、何がこの地(標高1000m弱)に向いていて、根付いて春に芽を出してくれるのかを見極めたく、春を待つ楽しみになっています。

ここでの暮らしは、自然いっぱい、野菜も果物も美味しくて、友達が味噌やこんにゃく作りを教えてくれたり、山遊びにも朝のお天気を見てから出かけられたり・・・と、とて も気に入っいます。

ああ、仕事さえなければ!


【 3年目の作業 】


子供部屋の仕切り(2015年2〜3月

住みはじめて一年近くが経過、最後まで残った電気配線丸出しの空間。

冬は私のパート仕事が休みになるので、早くやってしまおうと思っていた矢先、親子スケート教室にて不覚にもワタクシ尾骨骨折。

おかげで作業が一ヶ月以上遅れました。




ようやく復活して作業開始、のつもりが、ネットで見つけたアウトレットの室内ドアは、なんと電気配線とかぶってしまいます。

サイズ確認したはずなのに・・・。




電気屋さんもなかなか出向いてくれず・・・。

やはり、住みはじめてからの作業というのは相当なペースダウンでした。

生活空間を通って資材を運びこまなくてはいけないし、住んでいるぶん、木くずも気になる。

ついつい休憩時間が長くなったり、、、

キートスさんからも何度もそう聞かされていたけれど、わが家も例に漏れず、でした。




それでも、ほぼ一人作業で少しずつ壁を埋めていきます。

せっかくの子ども部屋だから、遊びゴコロも取り入れて、一面だけ珪藻土にチャレンジしたり、マグネット黒板の部分を作ったり。




黒板塗料は、なかなか面白かったです。

これからキートスのログを建てる方、誰かやってくれないかな?
内壁全面黒板塗料!!

珪藻土は、よく楽しいと聞きますが・・・
私は、主人が仕事に出ている間に一人で娘の面倒を見ながらトライ して、下地作り、養生、塗り。
どれもとても大変だったので、正直もうやりたくありません。

私のセンスがないからなのか・・・入隅・出隅、まるで美しく仕上がりません。

珪藻土が乾くので、途中で休憩もできず。

木工のほうがどんなに楽しいことかと、途中で投げ出したくなりました。




それでもなんとか完成してみると、白い壁があるのは明るいし、なんとわが家で一番広い個室。



我ながら、なかなかいい空間になったと思うので、将来娘が出ていった暁にはこの部屋は私の部屋にするつもりです。


バルコニー (2015年2月)

増設テラスにとりかかろうにも、冬期は地面が凍って基礎が掘れません。

そこで、まるで予定にはなかったのですが、思いつきでバルコニーを作ることに。

余ったログ材とデッキ材も有効利用です。

受けができると、あとはデッキ材をはるだけ。

当面、手すりはデザインが思い浮かばないのでつけません。




いざできてみると、完全に子どもの秘密基地です。

2階に掃き出し窓がないので、普通の120cmの窓から大きく壁をまたいで出入りしないといけません。
こんな面倒なことをしてまでバルコニーに出るのは、子どもくらいなのです。

大はしゃぎで友達呼んで遊ぶのはいいけれど、頼むから落ちないでねと祈りつつ・・・

ま、きっと今後の再塗装時、このバルコニーは役立つことでしょう。


増設テラス (2015年5月)

春になって、ようやくテラス作業です。

中折れ屋根のかかっていない部分まで デッキを伸ばすことにしたため、材は思い切って「イタウバ」というハードウッドにチャレンジしてみました。





少々お金がかかりますが、専用のビスも使うとビスが折れることもそんなになく、思ったよりもスムーズに進みました。




多少のソリやねじれもありましたが、とにかくお金をかけたぶん耐久性に期待するばかりです。


【 ログハウスでの田舎暮らし 】


2015年春号の『八ヶ岳デイズ』という雑誌に 我が家のことが取り上げられました。

取材は2014年秋のことで、随分前のことのようにに感じます。
ログが白いですし(笑)。




誌面には「クライミングウォールはセルフビルドの家より先に完成」なんて書かれちゃいましたが、この時はまだロフトの柵をつけていなかったのでそういう印象を持たれてしまったようです。

そういえば、2階の子供部屋の壁も配線丸出しだったのでした。

このライターさん、実はうちの子のクラスの友達のお母さんなのです。
そんなローカルなつながりもいろいろできてきて、こちらの暮らしにもすっかり普通になじんで楽しんでいる毎日です。


 

田舎暮らしと言っても、ゆっくりしている暇はあまりなく・・・
パート仕事に、休みの日には薪仕事、庭仕事、趣味の山登りやクライミングもやりたいし、自転車にも乗りたい。

遠方からの友人達が予想以上に頻繁に泊まりにやって来たり、ご近所のクライミング仲間も、子どもの学校の友達も集まってくるので、なかなか忙しい日々なのです。

そうこうしているうちに、ログの外壁再塗装の時期も迫ってきます。

洗面所に新たに窓をつけることや、小屋の増設も予定しているので、セルフビルドは本当に終わりがないものだと痛感しています。




私は40歳も過ぎてから、生まれて初めて丸ノコや各種電動工具を使い、軽トラも徐々に乗りこなせるようになり(初めは本当に坂道発進がこわかったです。この辺りはどこへ行くのも坂道ばかりですから!)、ロープのトラック結びも覚えて薪を運び、ログハウスが大体できた後にはチェーンソー、草刈り機も 使えるようになりました。

チェーンソーはまだコワイですけれど。

何事も最初はドキドキですが、人間慣れるもので、このくらいできるようになってくると、自分もどうやらここで暮らしていけそうだと、だんだん自信がついてきます。

お金を出せばなんでも手に入ったり、やってもらえたりする世の中なのでしょうけれど、「できることは自分でやる」、それは大変ながらも楽しいことで、いつの間にかそれが当然だと思っている自分達がうれしかったりするのです。

なんとなく、子どもにもそういう考えが伝わっていると感じることもあり、セルフビルド効果は絶大です。




・八ヶ岳や南アルプスを毎日のように眺め、
・美味しいお米や野菜を食べ、
・時々山や岩に登りにでかけ、
・鳥や虫・野生の動物たちを身近にみて、
(シカはあまり歓迎しないですが・・・庭の植物をかなり食われました)
・季節の移り変わりをダイレクトに感じられる、
そんな暮らしをとても幸せに思います。

もうマンション暮らしなんて、とてもとても考えられません。

キートスさんのログに出会えて、本当によかったです。

今でも梅雨の時期になると、大雨の中の荷下ろしのことや、基礎内の水たまりのアメンボのこと、カッパを着てログ積みしたことなど思い出します。

ああ、屋根があるって、普通に家に住めるって、なんてありがたいことなんでしょう。

これから家も自分も老いていくわけですが、少しずつ進化もしていきたいなぁなんて思っています。

主人はこちらに来てから林業をやることになり、その技術と道具を使って子どもがツリークライミングで遊ぶことを覚えました。




そして、子どもが木の上から撮ったのが下の写真。
なかなかこの位置から自宅を眺めることもないので、気に入っています。




デッキは完成してちょうど1年くらいですが、木工道具や余り材などなど、なかなか片付かずにデッキ上に置きっぱなし。

そして、家の中も同じく、インパクトやビスやら余り材が常に見えるところに置いてあって、本当の完成はいつなんだろうと思いやられます。

わが家の間取りは玄関を入るとオープンな空間なので、いろんな物が出しっぱなしなのが全て丸見え。

なので、なかなか室内の写真が撮れていません。

もうちょっと断捨離して、片付けた写真が撮れたらご紹介します。(いつのことやら?)

急な来客でも慌てない、すっきり収納、片付け上手になるにはどうしたらいいのでしょうね・・・!

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