キートス・ログハウスキット HS-P53

コツコツやれば、 なんでもできるよ!!

[ 山梨・北杜市 ]


ログハウスを建てようと私が思い立ったのは4〜5年前でした。

その時、妻は「本当にできるの?でもやるんだったら早くやった方がいいのでは?」と言い、娘は「家の借金があるのに大丈夫なの?」というすごく現実的なお言葉でした。


土地の購入


夏は、、、ハイキング、低山登山、避暑

冬は、、、スキー

アウトドアの拠点として活用するのに最適な土地を探すことにしました。

自宅(東京都内)から行きやすいうえ、環境も良く、あまり広くはないけれど土地代が手頃であったため購入を決めました。

傾斜地ですが、平坦地より変化があって「別荘らしい土地」と思ったからです。




土地の購入は平成14年11月。

土地は「景観条例指定地」なので建物外観などについての規制があったり、伐採する木の種類や数を申請して許可を得る必要がありましたが、ログハウス建築については特に難しいことはありませんでした。


ログハウスキット決定


キートスとログハウスの 打ち合わせを開始したのは、2004年1月に入ってからでした。

本当はもう少し大きいログハウスにしたかったのですが、土地があまり広くないので、小さなログハウスのLP-44やHS-53あたりを検討しました。

その中でテラスに屋根がある「HS-P54/A」が使い勝手も良さそうであり、また以前から心の中に描いていたログハウスのイメージに近かったので決めました。




そして、自分たちの好みに合わせて間取り変更もしました。

当初の予定では「5月ゴールデンウィーク中に工事着手」で考えていました。

ログ組みからセルフビルドしたいと思いましたが、仕事の関係で休暇があまりとれそうになく、ログ材保護の観点からも「ログ組み〜屋根工事」まではキートスに依頼することにしました。


銀行融資とログキット仮契約


ログハウスの間取りを考えると同時に、借り入れについて銀行との打ち合わせも進めていました。

銀行からは一応「融資OK」の返事を得ていましたが、「正式には建築許可がおりてから」ということだったので、まずキートスと「ログキット仮契約」を結んで「建築確認申請」を提出しました。

ログハウスではよくある「セルフビルド」ですが、銀行には「ログハウスのセルフビルド」について理解をしてもらうことができませんでした。
(一般住宅ではほとんど耳にすることがないですからね。)

融資が正式決定するまでの間、いくつかの条件が銀行から提示されたりして 対応に苦労したこともありましたが、キートスからもアドバイスや協力を得ながら話を少しずつ進め、やっと融資も決定しました。

ログキットの正式契約ができた時、すでに6月になっていました。


ログハウス基礎工事開始


基礎工事はセルフビルドできないので、業者依頼です。

業者選定は「期限をしっかり守れるか」を重点チェック項目にしました。

数社に見積りを期限を決めて依頼し、金額は当然ですが、見積書が送られてくるまでの時間(日数)も検討材料の一つにしました。

また直接各業者に電話をして「やる気」や「個人相手でも誠実な対応かどうか」なども確認した上で依頼する業者を決定しました。

結果的には、大変良くやっていただいた業者でした。

予めお願いしていなかったことでもいろいろと便宜を図ってくれました。

重機による駐車場の整備は未だ済んでいませんが、春になって余材等の整理が完了したらやってもらえることになっています。(サービスです)


 

セルフビルドと言ってもいろんな業者に依頼する部分は多くあります。
それら業者といかに上手くやるか(やってもらうか)によって出来映えも費用も変わると思います。

社長にも直接会って「お金が無いけど宜しくお願いします」と挨拶したので、対応が良かったです。

仕事柄(建築関係ではないですが)、数社からの見積りを合わせて、その中から選択した業者に業務を委託させることは今までにも何度も行っていますので、「少しは経験が生かせたかな」と思います。

「言うことはしっかり言ってみることが大切だ」と感じました。

また、地元の業者ですから「わからないので、教えて〜!」とお願いすると、結構親切に教えてくれました。


ログキット到着


2004年9月6日、待ちに待ったログキットが到着しました。




荷降ろし作業はキートスに依頼しましたが、私もちょっとお手伝いを兼ねて立会いに出かけました。

大きな40フィートコンテナ(約12m)は建築地まで入れないので、近くで荷降ろし作業をしました。




荷降ろしが終わって空になったコンテナを返した後、4トントラックに積み替えて二次輸送しました。




さすがプロ、作業は順調に進んでいるかと思われましたが・・・

二次輸送中、荷崩れによってトラック横転 〜!




オ〜、 マイ ゴッド!


キートスによるログ組み


ハプニングもありましたが二次輸送も終わり、そのまま引き続きキートスのスタッフによるログ組みが開始。


 

2004年9月7日


 

9月8日




9月9日




9月10日




私達の知らない間に、ログ積みはほぼ終わっていました。


ログハウスの外壁塗装


9月11日、ログ組みがある程度進んだので、週末家族で外壁塗装に出向きました。

塗装は、家族全員で行える「わくわくする楽しいイベント」です。

使用した塗料は油性の防虫防腐塗料「キシラデコール」。

色は「ピニー」で、2回塗るといい色になりました。

1階部分は妻と娘が担当し、2階や高い所は私が行いました。


 

(外壁上部はちゃんと届かなくて、上手く塗装できなかったかな〜)




慣れてくると妻もテラス上部などを一緒に塗ってくれました。
(足場をしっかり作って、安全な環境で作業できるように配慮しました)





フィンランドカラー鉄板屋根




私達が塗装をした翌週、キートスのスタッフが屋根仕上作業を行いました。




屋根材は、ログキットと一緒にフィンランドから取り寄せたカラー鉄板。




色は「赤茶」にしました。




天窓も付きました。


内装作業 (9月〜11月)


セルフビルドしようと思った時、 周囲は「費用を抑えられる」という意味で賛成でした。

でも私は腰痛持ちで、今までも度々腰の痛みに悩まされています。 

ですから家族は「作業中にも痛くなるのではないか」と心配していたようです。

内装のセルフビルドは、「楽しい日あり、辛い日もあり」でした。

一人で現場に出向いてさびしくコツコツと作業した日もあり、そんな日は気分的に少し辛いです。




また、床張り作業には少し苦労しました。

床板の中には反ったりサネがつぶれていたりするものもあって、一人ではきちんとサネに入れることが難しく、何回か外したりしてやっと終えることができました。




後で聞いたのですが、そんな場合の施工のコツもあるようです。
早く聞けば良かった・・・。



 


少し苦労もありましたが、家族の協力を得て内装も少しずつ進んでいきました。





妻が受け持った作業は、、、
・塗装(外部、内部の床・壁)
・タッカーによる断熱材(ウール)の貼り付け
・床下断熱材のカット
・天井材&床材の加工の際の補助
・サンダー掛け(床・壁の一部)
・窓付けの手伝い
・お昼の買い出し
・内部のインテリア etc





娘は、、、
・塗装(外部、内部の床・壁)
・私と妻の補助作業を少し
・お昼とお菓子の買い出し
・掃除(結構好きみたい)etc




壁や天井はサンダー掛けをしました。

この作業はとにかく腕が疲れて、2〜3日普通に動かすことができませんでした。

でもとても美しく仕上がりました。




このキットには、梯子より少し踏み板の幅がある「簡易階段」がついています。




写真にはありませんが、手すり棒もついています。




ロフト下部には「ログ2段積み増し」をしました。

この2段があることで、天高が少し高くなって使い勝手が良くよくなりますし、天井板施工の時にも少しラクでした。




ロフト




吹き抜け


ログハウス内部の床・天井・壁すべてに「蜜蝋」を塗りました。




ログハウス内部の床・天井・壁すべてに「蜜蝋」を塗りました。

蜜蝋にした理由は「天然素材」だからです。

まだ赤ん坊の娘とアトピー性皮膚炎の上の娘、アレルギーの妻という一家ですから、値段は少し高いですが天然成分100%のこの塗料が最適と思いました。

無塗装よりも木目がしっかりと出ていい感じです。

経年後の風合いも良いのではないかと思います。


ログハウスが完成して


セルフビルド中で楽しかったのは、設備やレイアウト設計をしている時と塗装作業でしょうか。

特に塗装は楽しかった・・・。
妻や娘が一緒だったからでしょうね。

振り返ってみると、スケジュール的にはきつかったのですが、何とか予定していた期日までに完成して良かったです。

また、自然災害が多い年でしたが、現場では特に影響も無くて幸いでした。

なんだか「あっと言う間にできてしまった!」という感じです。

できれば自分でログ積みもやりたかったし、時間に追われることなくじっくりやりたかったですね。




これからログハウスをどのように使うかですが、妻はカントリー調のものに凝っていますので、いろいろなインテリアを楽しみたいようです。

薪ストーブも なるべく早く設置して、冬でものんびりできる別荘にしたいと思っています。

そして夏は猛暑の東京を避け、ここなら夜も熟睡することができるでしょう。


 

ログハウス周辺には自然が多く、見どころもたくさんありますので、セルフビルド中には忙しくて行けなかった場所にも家族で行きたいと思います。


最後に・・・


キートスのKさんとは何度も電話や手紙でやりとりしてきたのに「一度も会ったことがないのも変かな?」と妻と話しています。

Kさんいわく「お客様の大半はお会いしたことがないのですよ」と。
つまりキートスではこれが普通みたいですね。

でも新潟に行く機会があったら寄らせてもらいますので、その時はよろしくお願いします。

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


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