1. 田舎が欲しい!


夏休みは田舎で


実は、私達夫婦は典型的な「都会っ子」なのです。

主人の生まれ育った町は東京都北区東十条、
そして私は東京都豊島区池袋というところです。




主人が小学生の頃はまだ下町風情が残っており、子供たちには良い時代でした。

ですが私が小学生の時の池袋は公園も少なく、みんな必死で自転車に乗りながら「遊び場」を探していました。

でも、主人も私もまだ楽しみがありました。
それは「夏休み」です。

主人の両親は栃木と群馬出身、私の両親も栃木と新潟出身でしたので、「田舎にお泊りする」という年に一度の楽しみがあったのです。

この期間は親戚や田舎のお友達に会える唯一の楽しみであり、大自然の中で思い切り遊べるチャンスでした。

多少なり(?)ハメを外しても怒られることも少なく、双方の祖父母には思い切り我儘が言える貴重な時でした。

ヤクルト、ジュース、アイスや 盆踊りの時にお小遣い・・・
親に内緒で際限なく孫に与えるのはいつの時代も同じでした。


田舎がない


あれから数十年。

お互いに縁があり、結婚をし、娘が生まれました。
生まれてきた娘の「田舎」は・・・。

もうおわかりでしょう。都会です。
田舎が無いのです。

最初のうちは良かったのです。
娘も小さいですし、移動には大して時間もお金も、そして体力も使いません。

ですが、大きくなるにつれて娘が「ツマラナイ」と言うようになりました。

私の池袋の実家は近くにデパート・映画館など娯楽施設もありましたので、何とか退屈せずにすみましたが、やはり女の子です。自然よりファッションに興味を抱くようになりました。

ところが主人の実家は北区東十条から大宮になり、また住宅街でしたので、娘はかなり退屈になってしまいました。

これはいけないと思いました。
「年一回の田舎への帰省が楽しくない」というのは残念なことです。

主人が偶然テレビで「お盆の帰省ラッシュ」の様子などを見て、「彼らは日程の調整や交通費など色々やり繰りして、混雑に負けないで帰省するのだろうけれど、その分、思い出いっぱいなのだろうね。」と言ったのです。


田舎を作ろう


その日から、自分たちの老後のこと、そして何よりも娘が結婚した後(いつのことになるやら)生まれてくるであろう孫たちに「田舎」の良さを知って欲しいという願いから、土地選びは始まりました。

佐久の土地を購入するきっかけは、「ふるさと情報館」から月に一回発行されている雑誌でした。
これは店頭にはなく、会員になると雑誌が送られてきます。

土地情報はもちろんのこと、田舎暮らしでの注意点、物件の選び方など田舎暮らしのノウハウが詰まっている大変便利な雑誌でした。

ある時「東信州」特集が組んであり、交通の便が良く、冬は雪が少なく、また医療体制も充実していることを知り、さっそく「ふるさと情報館」に見学の申し込みをしました。

東信州はともかく、「長野県」といえば、軽井沢(結婚式をしました)と善光寺と白馬(いずれも主人と旅行)ぐらいしか訪れたことがありません。

どんな所だろう、、、と期待と不安でいっぱいになりながら長野新幹線に乗り込みましたが、佐久平駅に到着するやいなや、一目惚れです。

大型スーパー、ビジネスホテル、飲食店、ホームセンター、そして病院・・・
駅周辺は見事なくらい開発されておりました。

実は、主人は自称「海の男」で、 温暖な気候と海の近くを希望していました。
ただ、私は 正直なところ「海は苦手」なのでした。
たまに海水浴程度ならいいのですが・・・




そこで、いわゆる方位鑑定をしてもらいました。

すると鑑定の先生曰く、
「間違ってもご主人は海に近い物件、特に千葉、茨城辺りは今後20年間はダメ。」 とあっさり却下されました。

(でも、忠告は素直に従うものです。あの3.11の東日本大震災が起きたのですから。)

そして「自宅から西と北西(佐久市)が一番いいよ。きっといい物件見つかるよ。」とアドバイスを頂きました。




ふるさと情報館のI氏、現地提携不動産のA氏にご同行頂き、色々な物件を見て回り、帰宅後、主人と二人結婚を決めるときと同じくらいうんと悩みぬいた末、現在の佐久市茂田井に決定しました。

トップに戻る [2.ログハウスを建てたい!] へ進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005

[ キートスのセルフビルダー達へ ]