- フィンランドの近代建築 -
フィンランドの近代建築といわれているものは そのほとんどが20世紀になってから誕生したもので、
その歴史は まだ100年ほど。
近代建築といえば 巨匠アアルトがあまりにも有名ですが、
ほかにも貴重な太陽の光を効率よく取り入れた ガラス張りのモダンな建物、
コンクリートや石材などと木を組み合わせた斬新なデザインのものまで
フィンランドでは いろんな建築家のユニークな作品を 数多く見ることができます。
豊富な森林資源に恵まれたフィンランドでは、住宅やコテージなどは木造建築が一般的で、
今でも郊外などで普通に見られるログハウスは 冬の厳しい自然環境でも快適に過ごせるよう
いろいろな工夫がされています。
冬の冷気が入らないように
開口部などは大きくありませんが、
内部はとても明るく豊かな空間が広がっています。
そのようなログハウスなどの生活によって
長い間培われてきた伝統がフィンランドの近代建築には
生かされているように感じます。
フィンランドの建築はログハウスから近代建築にいたるまで光をその中心に考え、利用していることに驚かされます。