フィンランドでの船旅 

フィンランドは森と湖の国と思われていますが、南部から西部にかけてはバルト海に面しています。

 

フィンランドからはそのバルト海を挟んでお隣のスェーデンの首都ストックホルム、エストニアの首都タリンなどへ

多くの船が運航されています。

 

そのなかでも北欧の旅のハイライトを飾るのがヘルシンキ―ストックホルムを結ぶ、

シリヤラインとバイキングラインの両者によるバルト海クルーズでしょう。

 

ヘルシンキ―ストックホルム間を16時間ほどで結ぶ客船は5万トンを超えるような大型船で、

まるで大きなビルが動いているようなもの、

内部はレストラン、ショップ、カジノ、ディスコ、プール、サウナ、免税ショップなどの施設を楽しめます。

料金もデラックスからエコノミーまでいろいろあるので旅の目的に合わせ選べるようになっています。

 

夕方出発の便を利用すれば海からの日の入、日の出の美しい風景も魅力です。

そのほかにもフィンランドではいろいろなクルーズを楽しめますので 今回はその紹介をしましょう。

 

シリヤライン

バルト海に面した国々を結ぶ「シリヤライン」は、世界でも有数の豪華客船として知られています。

夏は、「白夜」を体験でき、冬は、氷の浮かぶ島々の間を縫うように進んでいく幻想的な風景を楽しめることでしょう。

ビュッフェ、レストラン、ナイトクラブ、サウナ、フィットネス、免税店など

船内には1日では足りないほどの設備を整えています。

ヘルシンキ―ストックホルム 1日1便 約16時間

トゥルク―ストックホルム   1日2便 約12時間

 

 

バイキングライン

シリヤラインとほぼ同じ行程でバルト海を運航。

船内の豪華さ、施設などもシリヤラインとほぼ同等でその豪華さを競っています。

フィンランドやスウェーデンの人たちには根強い人気のクルーズ船です。

ヘルシンキ―ストックホルム 1日1便 約16時間

トゥルク―ストックホルム   1日2便 約12時間

 

ノルディック・ジェット・ライン

フィンランドの首都ヘルシンキとエストニアの首都タリンを 約1時間40分で結ぶ高速船。

旅の荷物はヘルシンキのホテルなどに預け、

身軽になって世界遺産のタリン旧市街を日帰りで訪れることもこのノルディック・ジェット・ラインを使えば十分可能。

日本国籍であればヘルシンキからはビザ無しでOKとのこと。

ヘルシンキ―タリン  1日7便 約1時間40分

 

シルバーライン(夏季限定)

6月~8月の夏季限定のレイク・クルーズ、フィンランドの森と湖を楽しむにはうってつけの船旅です。

陸路なら1時間ほどのハメーンリンナとタンペレ間を約8時間30分をかけてゆったりと結ぶクルーズ。

静寂に包まれた森林と湖の素晴らしい景色を眺めながらクルージングしていきます。

ハメーンリンナ―ハットゥラ間では日本語による観光案内(船内アナウンス)もあり、日本の人たちにも人気です。

ハメーンリンナ―タンペレ  1日1便  約8時間30分

 

砕氷船クルーズ(冬季限定)

1987年まで フィンランドの北部スウェーデンとの間にあるボスニア湾で船の航路を確保するために運航されていましたが、

現在では観光砕氷船として楽しまれています。

分厚い氷を砕きながら進む感覚は乗船すればこそ味わえるもの、さらにこのクルーズの目玉は、「氷海遊泳」。

特殊なドライスーツを着て氷の割れ目でプカプカと極寒の海に浮かぶというもの、

このような体験はここフィンランドの砕氷船クルーズならでは。体験する価値ありです。

運航期間は12月中旬~4月下旬

ケミ―ボスニア湾―ケミ  1日1便   約4時間

 

森と湖とログハウスの美しい国フィンランド、のんびりとクルージングで楽しむのも良いですね。

 


[ フィンランド見聞記 08.08.19 ] Kiitos Log House