今回はミッドナイト・サンとカーモスについて
真夜中の太陽と昇らない太陽 フィンランド北部の北極圏では、5月中旬~7月中旬にかけて太陽が一日中沈まない日が続きます。 地平線に沈もうとする太陽が、沈まずにまた空に昇って行く。
天気の良い日にはこのような情景を明るい真夜中に見ることができます。 フィンランド最北端のウツヨキでは、太陽が沈まない「夏の長い1日 ミッドナイト・サン」が2ヶ月以上も続きます。 南部でも6~7月にかけては日が長く、夜の10時ごろに太陽が沈んでもあたりは薄暗く、 真っ暗になる前にまた太陽が姿を現します。
夏とは逆に冬になると北極圏では、太陽が昇らない日(カーモス)が11月末から1月中旬まで続きます。 太陽が顔を出さなくてもこの時期は白い雪が地表を覆っているため、ほのかな明かりも白い雪に反射し、 それほど暗いという感じはありません。 顔を出さない太陽ですが、その光が地平線の向こうからかすかにもれてきて、地平線を紫やピンクに染める風景はとても幻想的です。 真っ暗な闇から始まり徐々に周囲が青く染まってゆく朝のひと時「シニネン・ヘトキ(青い瞬間)」も北極圏ならではの情景です。
ちなみに、真夜中の太陽とカーモスがみられるのは北極圏のみ。
北極圏とは1年のうちに1日でも太陽が沈まない日が
ミッドナイト・サンとカーモスの時期 —ミッドナイト・サン— 夏至(6月下旬)前後、太陽が一日中地平線より上にある時期。 ウヨツキ(北緯69度52分)5/16~7/27 ソダンキュラ(北緯67度25分)5/29~7/14
—カーモス— 冬至(12月下旬)前後、太陽がまったく顔を出さない時期。 (地平線から太陽の光がうっすらともれるため真っ暗にはならない。) ウツヨキ 11/25~1/17 ソダンキュラ 12/18~12/24
夏も冬も幻想的なフィンランドの風景、ログハウスのなかから眺めたら素敵でしょうね!! |