14. 10年使用に耐える(?)庇を作ろう!




ログハウスを建てて3年




すっかりログライフにはまり、その後もテラス拡張やガレージ新設・・・と、土木業者やホームセンターと縁の切れない生活を満喫しています。

一向に「山に行ってノンビリ・・・」ということがありません。 (働きに行くのが楽しいのも事実です)

でも近頃は友人のログハウス宿泊希望が多く、一人で作業する日程すら取れない状況に嬉しい悲鳴をあげています!


さて、我家は標高1000mの高原にあり、冬にはトータル4m近くの雪が降ります。




家の前の駐車場からログハウス玄関まで、雪かきしないと辿り着けないことも しばしば・・・。

そんな場所ですから、給湯器や給水栓が雪に埋もれないように「庇」が不可欠です。




今までは、ログ壁を支えにした「簡易ひさし」でしのいでいました。
(屋根は余った屋根材を使用)

ところが、冬の豪雪でログに固定したコーススレッドが引きちぎられ、給湯器が屋根を支えるという危険で悲惨な事態を招きました。

そこで今回は頑丈な柱を立て、「豪雪にもびくともしない(?)庇」を作ることにしました。


1.まずは設計図


前回のガレージ作成時は方眼紙と鉛筆で設計図を作りましたが、今回はエクセルを使いました。
といっても単にセルを小さくしただけで、見た目以外は方眼紙と同じですが・・・

ログに接する柱は3本、軒下も3本の柱で支えることにしました。

でも最終的にぶら下がってみたら、ちょっと強度が足りないかな〜?

ということで、外側の柱を5本に しました。
(強度計算なんて高度な技術はないので・・・)

 


2.基礎作り


柱を支える基礎を作らないと柱の寸法がわからないので、まずは基礎を作りました。

材料は25cm四方のコンクリート板、羽根突きピンコロ、ジャリ、コンクリ です。

まずは基礎部分を堀ってから(ここは表面が腐葉土層なので30cm位) ジャリを敷きました。

そのうえにコンクリート板・羽根付ピンコロを置き、水平をとって周りをコンクリで固めました。

さらにピンコロの周りに型枠を作りコンクリを流し、ピンコロがぐらつかないよう固定しました。


3.木材調達


近所のホームセンターで必要な材料を買い、ついでにトラックも借りてログハウスまで運搬しました。




最近は木材の値段がかなり高騰しており、以前に比べて非常に高い出費となりました。

コンパネは以前に比べほぼ倍に値上がりしているし、ツーバイ材は店によって倍くらい値段が違います。

価格は埼玉のホームセンターが最も安いのですが、レンタカーの手配等時間がかかるため今回は見送りです。(グスン!)


4.柱の設置


メジャーで基礎から柱の上端までの実寸を測り、設計図の数値を修正し、木材をカットします。

今回は3寸角の防腐剤入りの柱を使いました。


 

ログと柱が離れないよう、金物での固定を忘れずに!




本当はセトリングを考慮してスライド金物を使うのがベターですが、ちょうど手頃なものが見つからず、シンプソンで 留めてしまいました。
今後良いものが見つかれば付け替える予定です。

また、棟木にはホゾを掘って梁と棟を 密着させました。(シンプソンも使用)


5.屋根の設置


屋根垂木は2×6材、45cm間隔での設置です。

固定はシンプソンですが、より強度を持たせるため、棟に斜めのホゾを入れて密着度を高めました。




野地板は当初5.5mmのベニアを使用する予定でしたが、あまりに強度が低いので2枚重ねで使用しました。

結果的には、12mmのコンパネを買った方が強度的にも価格的にも安かったので、大失敗!

「波板の下には何も貼らないで下さい」と記載されていたので、キートスに相談してみました。

「防水をしないと野地板が腐るのでそのように記載されていること」や「波板は強度を必要とする部分には使わないこと」が判明しました。

「まあ、どうせ自分のログだし、問題があれば今後直せばいい!」という判断で、波板の下に野地板を貼ることにしたのです。

この前作ったガレージの屋根は波板のみのため、いつ雪の重みで壊れるかという不安を常に抱えています。


6.アスファルトシングルと波板


防水のため、野地板にアスファルトシングルを張ります。

結構重くて裂けやすいため、一畳くらいの大きさにしてタッカーで留めていきました。




次に、波板をネイルで野地板に固定します。

垂木の部分だけでは不安なので、垂木と垂木の間にも ネイルを打つことにしましたが、ばたついてうまく打ち込めません。

何度もやり直しているうちに、ハンマーを持つ手も震えてきました。


7.柱の補強と壁の取り付け


構造上あまり有効とも思えませんでしたが、柱には45度の角度で補強を入れ、柱と柱の間にもななめに補強を入れました。
(これは壁の補強にも役立っています)

最後に24cm幅の杉板を壁として打ち付けて、完成です。


 


8.作業を終えて


今回は材料の段階でキシラデコールを塗ったので、塗装はラクでした。

それでも基礎を除き、材料の運搬を含めると、まるまる4日間を費やしました。

材料のサイズも 限られていましたので、随分と余りも出ました。

だから「次はベンチ付のテーブルでも作ろうかな?」と思っています。

「そろそろ冬も近づいてきたし、ストーブ用の廃材のカットも必要だし・・・」 と、また東京で仕事をしながら今後の段取りをゆっくり考えようと思っています。

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