姉妹の・・・ セルフビルド

[ 島根県・松江市 ]

「女性にセルフビルドは無理」と思っていませんか?
最初はキートスさんでさえも「実際に現場作業するのは男性」と思っていたようです。
でも周囲の人達の協力があれば、女性にもセルフビルドは可能です。もちろん難しい部分は無理をせず専門家に依頼します。
これは『姉妹と家族と仲間で建てたログハウスの記録 』です。


浄化槽設置


排水は敷地内での自然浸透式で、VIO浄化槽設置をすることにしました。

一般住宅に設置されるのは山陰で初めてらしい。

できる部分は何でも自分達でします。

 
 

それが楽しいし、コストダウンにもなります。




自然浄化する蒸発散槽を5ケ埋めました。
上部は花畑として利用します。


基礎工事


基礎工事は業者依頼です。




建築場所で、実際に杭を打ちながら建て位置を決めました。


 

ベタ基礎です。

 


いい感じに出来上がりました。


ログハウス部材の到着


ログキットが予定より2週間も早く到着したので、大慌てで準備。

コンテナに4tトラックを後ろ付けし、その荷台を利用してクレーンで降ろします。




最初に入口付近にある建具や小物類を降ろします。




滑車を使って横方向に引き出すといいですよ。

3段積み梱包には引き出し用ベルトが付いていたので、これをクレーンで引っ張っています。


 

梱包が床に張り付いているような気がしましたが、クレーンでグッグッと力をかけると動き出しました。

4tトラックの荷台に梱包を1〜2m程引き出します。


 

そしてベルトを架け替えて、上の梱包から一つずつ降ろしていきます。


 

部材の養生を考え、梱包の下に敷く角材を保管場所に配置しました。

保管場所が狭いので、仕方なく積上げて保管。

前もって部材リストを確認し、梱包を積む順番などは決めてありました。


土台敷き〜シルログ


キートスのスタッフに3日間指導に来てもらいました。

作業の最初は、土台敷きです。

土台材は全体の配置を考えてからカットし、アンカーボルト位置に合わせて ドリルで穴をあけます。


 

土台配置が すべてできたら一段目のログをのせます。
一段目のログに座掘りして、アンカーボルトを固定するナットを締めます。


 

その後、3日間でログ7段めまで進みました。


1階のログ組み






キートスの指導スタッフが帰った後、家族や仲間でログ組みの続きを行いました。




息もピッタリで、


 

作業は順調に進んでいきました。






みんなで楽しく、




ちょっと工夫もして、




滑車を使い、




みんなの力を合わせて、




ロフト仮床に部材をあげました。


妻壁ログ積み


脚立の間に板を渡して「仮足場」を作り、安全に作業を進めました。




妻壁のログ積みは、主に姉妹二人で作業をしました。




妻壁にガイド穴をあけてからスプリング釘を打ち込みましたが、力が要る作業でした。





棟木上げ〜屋根仕上げ




建築地には重機が入らない場所なので、滑車を使ってみんなで協力して棟木をあげました。




タル木掛けは高い所での作業なので 、無理せずキートスに依頼しました。


 

セトリングによってタル木は斜め下へ動くので、それを考慮したスライド金物で垂木は固定します。

 

建物外部になるところの野地板は、支給されているフィンランドの無垢板、内部になるところ(下から天井板を貼る部分)はコンパネを使用。




天窓も取り付けました。




屋根仕上げはフィンランドのカラー鉄板です。

「黄色の屋根は珍しい」と言われましたが、意外に好評!


建具取り付け


キートスのスタッフに指導を受けながら窓を取り付けました。

窓・ドア用開口のログ壁に横ノコ目が入っている部分を切り落とし、開口を広げます。


 

そして建具取付板(通称Tボード)を取り付けました。

窓はセトリング対策のため、ログではなく、Tボードに固定します。




上部にはセトリングスペースが設けられています。
こんなにたくさんセトリング(沈み込み)が起きるのですね。




窓を取り付けたら、外部額縁板とひさしを取り付けます。


テラス施工


難しくないので、初心者でも楽しく作業できます。

テラスの根太受け材を基礎に固定してから、図面を確認しつつテラス根太を施工しました。




テラスの根太や床板は力仕事ではないので、女性にも向いている作業だと思います。


 

床板は水抜けを考慮して、少し隙間をあけながら施工しています。


外壁塗装




塗料メーカーから色見本を取り寄せて、いろんな色や配合を検討した結果、パステルグリーン系に決定しました!




キシラデコールの「タンネングリーン」と「ワイス」を混ぜました。


 




外付けバスルーム


在来工法で外付けバスルームを作ります。

大工さんの力を借りながらの施工になりました。




タル木の上に天井板を貼り、屋根防水紙を施工。




母屋(ログハウス)と接続しているので、セトリング対策もしっかり考えました。


 

 

外壁板の施工をして、サッシ窓も取り付けました。




そして内部の壁や床ができあがってから機器の設置をしました。



 

1階の床


外回りが完成したので、ログハウスの内装に入ります>

まずは1階の床。

仕上がりを考えると、床板は晴天が続いて乾燥した時に施工するのがおすすめです。




支給された断熱材受けボードを配置し、その上にグラスウールを敷き詰めました。




断熱材受けボードは強度がないので、うっかり上に乗ってしまうと踏み貫いてしまいます。

必ずコンパネ仮床の上で作業するように気をつけました。





ロフト床




ロフト床張りに活躍した
「七ツ道具」




板と板の間に隙間ができないように、しっかり押さえてとめました。





天井


グラスウール断熱材をサイズに合わせてカットしてタル木間に貼り付けます。




「ちょっとチクチクする〜」

天井板は長さをカットしてから施工します。



「上向き作業はちょっとツライ〜」

ロフト下部にはログを4段積増したので、ロフト端まで高さが確保できて便利。



「作業も少しラク〜」


ロフト柱


内部柱はセトリングを考慮して、ジャッキボトルで固定します。


 

ダボが差し込む穴を棟木にあけて、柱上部と棟木をダボで固定しました。


 

柱下部にはジャッキボルト(支給品)を使用します。

大工さんにお願いして立ててもらった内部柱でしたが、後日、写真のような柱に入れ替えました・・・




「大工さ〜ん、ゴメンナサ〜イ!」


窓の内側




室内側の窓化粧板




カーテンも取り付けました。




コタツも入れて、みんながここでゆっくり休憩できるようにしました。




寒い冬の作業で冷えてしまった体には、炬燵がとてもありがたかったですね。





階段とロフト手すり





 

ドア取り付け


ドアはすべて自分達で手配したものを使いました。

セトリングを考慮して、ドア枠を作成してからドアを設置します。




1F個室にはステンドグラスをはめこんだ「銘木ドア」




外付けバスルーム入口ドアはシンプルなものを取り付けました。




玄関ドアはアメリカ製




そして勝手口は、手持ちのアルミドアにしました。


ログハウスに引越しました




ここで暮らし始めました。




郵便受けは新築祝いにいただいた「手作り檜のポスト」です。




そして玄関ドアの取っ手は、姉が手作りした陶器製。




ダイニングルーム


途中で在来工法で物置を建てたりしていたので、ログハウス施工に時間がかかってしまいました。




今後はゆっくり細部を仕上げていく予定です。




そしてアイデアによって「進化を続けるログハウス」にしたいと思っています。


田舎暮らし


田舎暮らしは居心地が良く、そして気楽!

家々が少し離れて建つエリアだから、夜中でも♪♪をガンガン鳴らしても大丈夫。

ただ、夏草が勢いよく伸びるので草刈は欠かせない。

カエルやマムシも いる。

でも星はきれいだし、空気も人情も いい。

鳥の声、風の音 ・・・

自然たっぷりの中で、木の香りのログハウスに住める、幸せ・・・




金色(?)に輝くわが家の屋根

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


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