1.ログキットが到着するまで


キートスのログハウスに決めたわけ


数年前から、故郷の山にログハウスを建てようと思ってきました。

過疎化で周りにほとんど人の住まなくなった谷あいの地ですが、子どものころ毎日 山や川で遊んだ懐かしい所です。




さて思い立ったものの、いざセルフビルドとなると、全くの素人の私にログハウスを建てられるだろうか、とても不安でした。

そこでログハウスメーカーのHP等で、片っ端からセルフビルド経験談を調べました。

その中で一番参考になったのは、キートスのHPにある『セルフビルダー達』でした。

私と同じような素人さんたちがセルフビルドした記録がたくさん載っていて、小さな失敗には目をつぶり、試行錯誤しながら楽しくセルフビルドしている様子に気が楽になりました。

さっそくキートスに電話しました。

そこから話が具体的に進み始めました。
キットについては、2014年6月にキートスと打ち合わせを始めました。

選んだのはGP-76/Aタイプで、基本タイプをベースに若干の変更を行い、キートスの担当者と相談しながらロフトには5段の積み増しをしました。

そして2014年7月初めにログキット契約。

下図がこうしてできた間取り最終案です。




[ 変更点 ]

@ ロフトのログ積み増し=5段

A 屋根傾斜=45度→40度

B キッチン窓を浴室へ

C 階段下北側窓を西側へ

D 1階南側窓3か所、及びロフト南側窓2か所を日本仕様に





水の確保をどうするか


「ログハウスの部材キットをキートスから購入し、自分たちで建築する」ということは、いろいろな工事手配についても自分でしなければなりません。

今回、最も難しかったのは「水の確保」でした。

当初、井戸掘削を考え、業者に相談したところ、100万円から200万円といわれました。しかも「岩が多くて難しい」と言われ、断念しました。

次に、沢水を引こうかと調査しましたが、水源が遠すぎるのでこれもダメでした。

そこで、建築地のすぐ横が川なので、川水の利用を考えました。




この川はヤマメが住むほどのきれいな水で、水量も十分です。

ただ、問題は上流1〜2kmに民家が10軒ほどあって、生活用水が流入していることです。

水質検査をしたら、一般細菌、大腸菌、色度、濁度に基準値オーバーの判定でした。

何とか利用できる方法はないかネットで探していたら、千葉県の浄水装置の会社(浄水器ドットコム)をみつけました。

相談してみると、次のような返事でした。

「検査結果判定書、拝見いたしました。

一般細菌と大腸菌ともに検出されておりますので、やはり滅菌装置を付けなければいけないと思います。滅菌装置はポンプ屋さんにご相談ください。

また色度、濁度とも×が付いておりますので、通常の浄水器だけでは短期間で目詰まりしてしまいます。プレフィルターが必要です。

やはり、ポンプ→滅菌装置→プレフィルター→ソリューヴ→ そしてキッチンにマルチピュアという浄水システム構成にしないと安心して水を使えないと思います。

上記構成であれば、設置可能です。
弊社では井戸水での使用の場合は上記構成で多数実績があります 。

株式会社 浄水器ドットコム   http://www.jyousuiki.com
〒274-0072 千葉県船橋市三山9-23-1 TEL 047-478-7876

何とかなりそうなので、基礎業者を通して水道屋さんと打ち合わせてもらうようにしました。

完成までには、まだまだクリアしなければならない問題が起こると思いますが、一つ一つ解決していくこともまた面白いことだと思っています。

【 追記 】

その後、翌年の7月に外壁塗装、テラス設置も済んで、合併浄化槽・水道関係が完成しました。


 

水道は、川からポンプで水をくみ上げたあと滅菌器で塩素消毒します。

次に、糸を何重にも巻いたプレフィルターで細かいゴミや虫などを除去し、さらに 浄水装置で家全体の水を飲める程度に浄水します。


 

キッチンには念のため、もう一つ浄水器をつけました。




灯油給湯器も付いて、お風呂に入れるようになりました。


基礎工事と建築開始パーティー




10月中旬、地元業者に依頼していた基礎工事が終わりました。




10月18日、親戚一同集まって工具などを保管する物置を建て、自前の地鎮祭をしたあとバーベキューをしました。
(まだログキットは届いていません)


海を越え山を越え、ログキット到着


2014年10月24日、ログキット一次輸送

朝8時、フィンランドからプサン港を経て門司港で下ろされたコンテナが、中継点の久留米市の運送会社につきました。




大型クレーンで引っ張り出し、トラックに積み替えます。




大きな梱包は2.5トンもあるということで、慎重に作業していました。




翌日、久留米の運送会社に下ろされた梱包を、3台のトラックで50キロ以上離れた建設地まで片道1時間半かけて2往復。

クレーンが使えないので、ユニック車と手作業で1日がかりの仕事でした。


 

このとき、梱包を解いて下ろしたログが順番通りに積まれてなかったので、後で探して取り出すのに苦労することとなりました。

トップに戻る [2.ログ組み、スタート!]に進む

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


[ キートスのセルフビルダー達へ ]