家づくり、 それは男のロマンだね。

[新潟県・新潟市]


最初はうちの奥さんが軽い気持ちで「ログハウスもいいな〜」って考えたのです。

それで二人で、某ログメーカー(B)に何回か説明を聞きに出かけました。

いろいろ説明を受けるうち、ますますうちの奥さんはログハウスに熱を上げていきました。

ログハウスの夢が広がるとの反比例して建築価格が現実味を増し、説明を聞けば聞くほど「ログハウスは無理だ」と気持ちが萎えました。

そんな時、キートスを見つけて会社を訪れ、カタログを入手し、簡単に説明も受けました。

家を建てることは「男のロマン」なのです。
「ログハウスがほしくても資金的に無理なら、自分で建てるしかない」と思いましたね。

それに兄貴が大工で、「手伝ってやる」と言ってくれましたし・・・。

「自分で作るなら、建築費も可能になるわね」とうちの奥さんもその気になりました。
でも、本当にできるのか非常に不安になっていたようです。


《 前準備 》


キートスとログハウスの間取りついて打ち合わせをし、キットを発注したのは2008年6月末でした。

今まで住んでいた家を取り壊してそこにログハウスを建てるので、引っ越し、解体作業、建築確認申請・・・と、しなければならない作業はいっぱいでした。

建築確認申請書類の作成はキートスに依頼し、役所への提出は私自身で出向きました。

提出前に何回か窓口へ出向いて下話をしておいたので、実際に提出に行った時には「仮預かり」という形でしたが、その場で受け取ってもらえました。

その後1〜2回の修正・変更作業を経て、無事に建築許可が おりました。




業者依頼した基礎工事も順調に進み、ログ部材の到着を待つだけになりました。


《 ログハウス部材の到着 》


ログハウスのセルフビルド開始は、私の定年時期に合わせて晩秋の予定でした。

しかし、欧州からの配船スケジュール変更でコンテナの日本到着が遅れ、セルフビルドの開始が冬になってしまいました。

海上輸送だけはキートスもフィンランド工場側も手が出せない部分で、コンテナが早く到着したり遅れたりするので、キートスのみなさんはいつもハラハラ ドキドキだそうです。

遅れはしたものの無事に到着した部材は、近くの河川敷で荷降ろしです。

2008年11月27日、心配していた天気もなんとかもって、作業は順調でした。





《 ログ組み 》


さあ、セルフビルドの開始です。




手伝いに来てくれた兄貴と二人で、少しずつログを組み上げます。




でも、なかなか思うようには進みません。


 

というのも建築地は高台で、この細い階段を登って材料を少しずつ上まで運ぶ必要があるからです。


 

そして、苦労したのはとにかく天気。
真冬のログ組みですから、雪が降ったり霙が降ったり、辛い時期の仕事になりました。


 

屋根がかかるまでの間、ベタ基礎内にたまった水はさながらプールのようでした。

それに寒さが増すにつれて兄貴の持病が出てきて、後半はお手伝いを頼めなくなりました。


 

 


奥様の言・・・

「主人はすごい人だと思いました。
友達や知人に『ログハウスを自分で建てている』と話しても、90%以上の人は『ふーん』と言うだけで、こんな立派な住宅用のログハウスを自分で大半を建築しているとは理解してくれないようです。

あるいは4畳半か6畳位の小さい物を想像するらしく、主人が建てているようなログハウス住宅を素人が自分で建築するなど、全く一般の人には想像できなかったようですよ。」



《 屋根仕上げ 》


屋根仕上げは、フィンランドカラー鉄板をログ部材キットと一緒に取り寄せ、施工はキートスにお願いしました。 (2009年1月20日)


 


《 内装&塗装 》


屋根がかかって一安心・・・と思っていたら、床根太を踏み外して足のじん帯を裂傷、全治1.5ヶ月。




「休んだら? と言っても、毎日足を引きずりながら 仕事に出かけていくんだから、 たいしたもんですよ。」




 

でも、みんなそうだと思うけど、ゴールが近づくと根性がみなぎるし、苦労したことも忘れるよ。


  

そりゃぁ、途中でツライ時もありましたよ。

たまに指導や助っ人が必要なとき、キートスのスタッフにお願いして一緒に作業してもらうと、あっという間にできあがるんですね。

だから「残り作業全部キートスに頼んじゃおうかな〜」って思ったこともありましたよ。

でも今は「自分でやって 本当によかった」と思っています。






「毎日、毎日、多少怪我をしても少しずつログハウスができていく過程をすべて見ていた私は、本当によくやったと思うし、うちの主人は本当にたいしたことを成し遂げた人だと感心しています。

私も大半の塗装作業と自作の階段の製作では、充分に力を発揮したと思いますよ。」


 


《 ログハウスが完成して 》


3月に引越しをし、その後3ヶ月くらいは整理などでバタバタと過ごしましたが、今は落ち着いて非常に満足しています。






セルフビルドにおいてはさしたる失敗もなかったし、しいて言えば棟木下の飾りカットログに違う物を使ってしまったことくらいだし、それも 全く気にならないですね。


 

それから、これも実際にログハウスで暮らしてみなければ理解できないことでしょうが、ともかく暖かいこと。

そしてログが湿度を調整してくれるので、とても快適に暮らせること。


 

そんなことを実際に体感しながら、これからはのんびり暮らしていこうと考えています。




セルフビルド過程で「道具おたく」のようになり、いろいろな作業工具を買い込みました。

今後、まずはテラスの増設。

それから・・・・多分、他のセルフビルダーさんたち同様に、集めた道具を活用して『木工の道』に邁進することでしょうね。


《 完成後に思ったこと 》




ログハウスのセルフビルド、必ずできるよ。

ログハウスでなければ、素人には無理なんじゃないかな。

在来工法の家だと、水平を見たり垂直を見たり、強度を考えたり、ほぞを掘ったり・・・と面倒くさいことがいっぱいあるからね。

でも ログハウスなら、ただ組んでいけば いいもんね。
それで頑丈な建物ができるんだよ。

キートス・ログハウス 〒950-2022 新潟市西区小針2-17-1 TEL 025-233-5005


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