「再びの旅立ち」  の始まり

[ 広島県・北広島町 ]


ハーフビルドでログハウスを建てることを決めたとき、
この「再びの旅立ち」の始まりには、
あらためてこれから一緒に生きていかねばならない夫婦が、
二人だけで力を合わせて作るのがふさわしい・・・と思った。


 十年前・・・


小さな平屋ログを田舎の団地に入手し、仕事の傍ら『自分だけの隠れ家』と遊んでみた。
しかし、いつしか年を重ね、老後が視野に入りはじめたとき、
「そろそろ自らの生き方・暮らし方にもケジメをつけよう」と覚悟した。




後に この小さなログハウスは
セルフビルド中の泊り込み場所として
 大いに活躍した。

 
 「元気なうちにこそ、再びの旅立ちを」・・・と


ともかく(先に何の展望も持たず)、第二の人生にむけて新しい世界に飛び出してみた。
それでもやっぱり、あいも変わらず、暮らしに追われて右往左往の日々。

そんな日々の中、ふと気が付けば、、、
周りには黙って支えてくれた家族や、何時も見守ってくれていた多くの仲間がいた・・・。

その頃偶然に、小さなログのすぐそばに、売り地があることを知った。

「物を創る者こそ最後は勝つ。
 虚飾を排し自然と共に生きる道もある。
 仲間と一緒に畑をやるのも、
 気の向いたとき畑でできたものを使った料理も・・・、
 いやいや、 団塊の世代が気兼ねなく立ち寄れる
 『大人の隠れ家』も、
 地元の皆さんとさりげなく触れ合える交流の場も
 いいかも知れない。」

などと勝手に思いは広がり、その土地を躊躇なく購入。



(借景はそれなり・・・)

 「人生の楽園」・・・も


「ぽかぽか地球家族」も毎回欠かさず見てきたし、
『今度建てるのは、断然丸ログ」とは思うものの、有名会社の商品は高いし、
かと言って小学校から図画工作の類は最も苦手な自分にセルフビルドも考えられない・・・
などと思いつつインターネットでいろいろ検索していて「キートス」に行き当たった。

思いのほか簡単な話と対応でどんどん具体化し、いつのまにかハーフビルドでやってみることになり、
11月終わりには部材が到着することとなった。

ハーフビルドでやることを決めたとき、
「再びの旅立ち」の始まりには、あらためてこれから一緒に生きていかねばならない夫婦二人が、
二人だけで力を合わせて作るのがふさわしい
と決心をし、 何のスキルも経験も無いことに不安を感じつつも
子供達も含め、一切の余人を交えないで作ることとした。


幾つかの偶然や、地元の心優しい人たちのお陰で、整地・井戸堀り・基礎工事・電気引き込み工事・荷降ろしなども
順調に進んだ。


 

20年以上放置されていたため
 土を入れ替え、整地し直した。

       

基礎工事と同時に、下水処理槽の設置、井戸工事、
         そして電気引き込みも行った。

 12月初め、予想外の大雪の中・・・
 

新潟からキートスの皆さんが
ログ組みにやって来た。

「12月には雪は降りません」
と言って新潟から来てもらったが・・・。

 
 

あまりの大雪で作業が進まず、
地元の業者さんの 応援を    
受けながらの作業になった。

 
 



一週間後、キートスのスタッフが
ログ組みを終えて 引き上げた。

雪は 随分融けたが、
周りは 池のようになっていた。  

 
 その後も雪に泣かされて・・・
 


屋根葺き作業に入れるまで
大変な時間がかかったが、
地元屋根業者さんのお陰で、
外回りは何とかギリギリ
年末までに終わった。

 
 いよいよ出番 !

・・・とは思うものの、 もっぱら現地に到着すれば、 まず半日は 雪かき。

 



外壁の塗装に始まり、断熱材を入れての床や天井張り、電気配線や間仕切りづくり、室内の塗装などなど・・・初めての経験を重ねるうちに雪も消え、いつしか季節は春。

  (二人での作業だったので、写真を撮らなかった・・・)

そして土日は欠かさず現地で作業を続け、そろそろ着地も見え始めたのは、もう初夏。

 
 
 そんなある日、


「今日はこれで・・・」と電動卓上丸鋸を納めようと思ったとき、ふと見上げた天井の縁板が気になった。

電動鋸を据えなおし、新たに作り始めた瞬間、抑えた材木が大きく動き、人指し指を削るはめになってしまった。
幸い、事なきを得たが、全治には1カ月がかかることになった。

その翌週には、仮に立てかけていたロフトへの階段とともに2階から落下するなど事故が続き、
さすがに気力も萎え、自力での完成を諦めようかと思ったりした。

基礎や付帯工事をやっていただいた地元の建設会社の社長が、ときどき顔を出してくれていたが、
「次は庭を何とかしたいと思うがさすがに気力も体力も限界かも知れない」とつい言ってしまった。

 「知り合いの若い造園師を紹介するよ」


と、その建築会社の社長が言うではないか。

幸い購入した土地の法面から水が湧いており、
「これを使って流れをつくり、芝を張って起伏のあるイングリッシュガーデンのようなものを作りたい」 と言うと、
「是非やらせて欲しい!」とのこと。

若い職人さんの意気に感じ、一切を任せることにした。

ベンチやバーゴラなどは
余り材で作った。


若い職人さんたちが作った庭、
奥には畑を作ろうと考えいる。


写真は、ギャラリー ログライフ 「ログと庭造りの楽しみ」 のページでも・・・



 内装は二人だけで取り組んできた。


だから 作業中の写真がない。

その後も作業は続き、あまり材でカウンターや椅子・テーブルなどをつくり、
使える材が無くなったところで、とりあえず完成とした。(7月)

そして夏はあまりの暑さに、もっぱら室内の整理、お気に入りの 「リトルジャマー」 に演奏させたり、
70年代のフォークやポップス、演歌などのCDやテープを揃え5.1チャンネルで聞いたりしながら、
電気配線を修正したり、棚を直したりとこまごました作業を続けていた。

余り材で作ったカウンター(水性ニスで仕上げた)

浴室予定だった所をキッチンに変更。
そのうち露天風呂を作ろうと思って・・・。

プロジェクターも設置

階段下の音響設備

リトルジャマー

 






秋からは・・・ 生垣づくり、
薔薇やハーブなどを植えて庭の整備をしたり、
畑づくりなどをした。

 
 
 現在は・・・


当初計画していた露天風呂や薪ストーブはどうしようかなど、悩んでいるが、
やるべきことの多くが残っており、当分は閑になりそうにない。

兎にも角にも形にはなったが、
ログづくりをやり遂げるために最も必要なものは、体力・気力、そして「視力」と思い知った。

ログハウスの使い方にはまだ迷ってもいるが、
何はともあれ、心落ち着く場所になるよう気長に手を入れつづけていれば、
そのうち使い方も決まるのだろうと、今は何気なく思っている。

 [キートス ログハウス]