ダブテイルノッチとログハウスらしくない家【フィンランドの旅12】

オウル市郊外の湖畔に建築中のログハウス。

サウナハウスなので窓がありませんが、南側に湖が広がる絶景のロケーションです。
屋根は苔で覆われ、完成したら自然にとけ込む素敵なログハウスになることでしょう。

 

 

このログハウス、「ノッチ(ログ交差)」の出っ張りがないことにお気づきになりましたか?

写真では少しわかりにくいと思いますが、
普通のログハウスではノッチ外部が20cm程飛び出していますが、
このログハウスにはその飛び出しがなくスッキリしています。

 

拡大してみると こんな感じです。

これは「dove tail」と呼ばれるノッチ。

直訳すれば dove=鳩、tail=尾 ですが、日本では「ありつぎ」と呼ばれる手法で、
最近は dove tail を使ったログハウスがフィンランドで増えてきているようです。

ノッチの出っ張りがないと内部もスッキリして良さそうですが、
残念ながら「地震の多い日本には おすすめできない」とのことです。

フィンランドでは昔、
ログハウスはお金がなくても森へ行って木を切ってくれば建てられた安価な家だったので
お金持ちはログハウスに見えないような家(ログハウス)を建てたがったそうです。

現在はフィンランドでも「ログハウスはお金にゆとりのある人の家」とのことですが、
ログハウスの利点は活かし、
「構造はログハウス、でも外観はログハウスっぽくない」という家が少なくありません。

そういえば、ヘルシンキにある古い建物を保存している公園にはこんな建物も保存されていました。

 

 

ログ壁にレンガ模様を描いたログハウス。おもしろいですね・・・

 

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[ フィンランド見聞記 15.10.30 ] Kiitos Log House